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HTMLエディタとは?
始めに、HTMLエディタとは何かについて解説します。HTMLエディタは何に使われるものなのか、メモ帳や統合開発環境との違いはなにか、についてまとめました。
HTMLエディタはテキストを編集するためのソフト
HTMLエディタは、テキストを編集するためのソフトのことです。HTMLのソースコードを記述し、HTMLファイルとして保存することができます。多くのHTMLエディタは、HTMLだけでなく、他のプログラミング言語の記述も可能です。HTMLエディタにはさまざまな種類があり、中にはインストール不要なものやオンラインで使えるものもあります。
HTMLエディタとメモ帳の違い
Windowsのパソコンには、最初からメモ帳ソフトがインストールされています。また、Macにもテキストエディットというメモ帳と類似したソフトがあります。これらのソフトでも、HTMLコードの記述は一応可能ですが、HTMLエディタを使う方がおすすめです。なぜならHTMLエディタには、タグの入力サポートやエラー表示など、コードの記述を効率化できるさまざまな機能が備わっているからです。プログラマーやWebデザイナーのほとんどが、メモ帳ではなくHTMLエディタを使っています。
エディタと統合開発環境の違い
エディタとよく似たものに、「統合開発環境」があります。統合開発環境とは、開発作業を効率的に行うための開発環境を指します。たとえば、Eclipseなどです。統合開発環境とエディタは厳密には区別されていないですが、一般的に開発に関する機能が豊富なものを統合開発環境と呼ぶことが多いです。
HTMLのコードを書く際に統合開発環境を使う人もいますが、機能が豊富な分、動作が遅く、ある程度パソコンのスペックが高くないとスムーズに編集できない可能性があります。そのため、初心者には統合開発環境よりもHTMLエディタがおすすめです。
初心者におすすめのHTMLエディタ5選
ここでは、初心者におすすめのHTMLエディタを5つ厳選しました。これらのエディタは使いやすいと評価が高いものばかりです。エディタ選びに迷ったら、これら5つから選ぶのが良いでしょう。
サクラエディタ
サクラエディタは、日本人が開発したHTMLエディタです。エディタ上の表記は全て日本語なので、初心者でも使いやすいでしょう。マニュアルなども日本語なので、分からない箇所が調べやすいのも特徴です。また、機能面も豊富であり、コードの強調や検索機能などHTML編集に必要な機能は一通り揃っています。
Atom
Atomは、GitHubを作った会社が開発したHTMLエディタです。Atomは利用者が多く、ネット上に使い方を解説したサイトが多いため、分からない所を調べやすいのがメリットでしょう。また、Atomはプラグインが多く、機能を追加したり便利に活用したりすることが可能です。エディタ上の表記がデフォルトで英語になっていますが、プラグインを使うことで日本語に変換できます。
Visual Studio Code
Visual Studio Codeは、マイクロソフト社が開発したHTMLエディタです。Windows・Macの両方で使えて、初心者から上級者まで人気の高いHTMLエディタです。HTML以外にも、さまざまなプログラミング言語に対応しています。
Notepad++
Notepad++は、Windows専用のHTMLエディタです。Windowsを使っている人が使いやすいように設計されています。メモ帳と同じような感覚で使えるので、初心者にもおすすめでしょう。また、プラグインも豊富なため、自分好みにカスタマイズすることが可能です。
Online HTML EDITOR
Online HTML EDITORは、オンラインで使えるHTMLエディタです。インストール不要で、手軽にコードを記述して実行結果を確認することができます。インストールが不要なので、パソコンの容量を圧迫することなく使える点がメリットでしょう。本格的な開発には活用できませんが、コードにミスがないか素速く確認したいときにおすすめです。
HTMLエディタの機能一覧
HTMLエディタにはさまざまな機能が備わっています。ここでは、具体的にどういった機能が備わっているのかまとめました。これらの機能を活用することで、ソースコードの記述がスムーズに行えるでしょう。
記述サポート
HTMLエディタの多くには、記述サポートがついています。記述サポートとは、その文字から始まるタグを表示してくれる機能のことです。たとえば、「a」とタイプした場合、aから始まるタグが表示されます。この機能により入力にかかる手間を省くことができますし、スペルミスも防げるでしょう。開発スピードを上げるには欠かせない機能です。
タグの色付け
HTMLエディタは、タグごとに色付けをしてくれます。タグごとの色が付いていると、ソースコード全体が見やすくなり、記述ミスを防ぐことができるでしょう。HTMLのソースコードは、1文字でも間違っていると正しく動作することができません。そのため、こういった表記ミスを防ぐ機能があるかどうかは重要です。
プレビュー機能
HTMLエディタの多くには、プレビュー機能が備わっています。HTMLコードの実行結果を確認する場合、通常はブラウザを開かないといけません。しかし、何回もブラウザをリロードして確認するのは大変です。HTMLエディタのプレビュー機能を使えば、実行結果を素速く確認することができます。ショートカットキーを押すだけですぐに実行結果を確認できるので、開発スピードがアップするでしょう。
エラーメッセージ機能
HTMLエディタの多くには、エラーメッセージ機能が揃わっています。エラーメッセージ機能とは、HTMLのソースコードに記述ミスがあると「ここは間違っています」と教えてくれる機能のことです。エラーメッセージ機能のおかげで、デバック作業効率が一気に上がります。特に初心者はスペルミスをすることが多いため、欠かせない機能と言えるでしょう。
HTMLエディタを選ぶときのポイント
最後に、HTMLエディタを選ぶ際のポイントを紹介します。HTMLエディタにはさまざまな種類があり、中には上級者向けのものもあります。上級者向けのエディタは機能が多すぎて使いにくい場合もあります。そこで、初心者でも使いやすいエディタを選ぶコツを解説します。
ネットに情報が多く掲載されているか
HTMLエディタによってはネット上に情報が少なかったり、英語の情報ばかりだったりすることがあります。情報が少ないと、エディタが思うように動かない場合、調べて解決するのが難しくなるでしょう。そのため、なるべくネットに情報が多く掲載されているHTMLエディタを選ぶのがポイントです。たとえば、サクラエディタは日本人が開発したHTMLエディタのため、日本語の情報が多く掲載されています。
対応しているOSはなにか
HTMLエディタによっては、一部のOSにしか対応していないものもあります。たとえば、Notepad++などは、Windowsでしか使うことができません。公式サイトのダウンロードページを確認すれば、どのOSで使えるのかは分かります。自分が使っているOSに対応しているか必ず確認しましょう。
拡張機能を使わなくても機能が充実しているか
HTMLエディタの中には、拡張機能(プラグイン)を使わないと機能がそこまで多くないものもあります。初心者は、できるだけ拡張機能を使わなくても良いHTMLエディタを使いましょう。拡張機能のインストールは初心者には少しハードルが高く、どの拡張機能を使えば良いか調べるのも大変です。
自分に向いているHTMLエディタを選んで作業効率を上げよう!
本記事では、おすすめのHTMLエディタを解説しました。どういったHTMLエディタを選ぶと良いのか、お分かり頂けたかと思います。HTMLエディタはなるべく軽くて使いやすいものを選びましょう。本記事を参考に、自分に向いているHTMLエディタを探してみてください。
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