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SwiftUIとは?SwiftUIによって何が変わるのかを解説!
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SwiftUIとは?SwiftUIによって何が変わるのかを解説!

アンドエンジニア編集部
2022.03.11
この記事でわかること
SwiftUIはiPhoneアプリのUIデザインを簡単に構築できるUIフレームワークである
SwiftUIを利用するとプログラム開発の効率が上がる
UIKitからSwiftUIへの移行ニーズが高まりSwiftUIを使えるエンジニアの需要が増える

SwiftUIについて

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ここではSwiftとSwiftUIについて、入門者向けに詳しく解説します。これからSwiftUIを学びたい方やiPhoneアプリ作成にチャレンジしたい方は、ぜひ参考にしてください。

Swiftとは?

SwiftUIの紹介に入る前に、Swiftについて簡単に説明します。SwiftとはApple社が2014年に開発・発表したオーブンソースのプログラミング言語のことです。iPhoneやiPadといったApple製品向けのアプリを開発するために使用します。SwiftはMacの環境があれば気軽に使えるプログラム言語で、シンプルな構造から初心者にも馴染みやすく人気を高めています。

【参考】Swift。誰もが圧倒的に優れたアプリを作れる、パワフルなオープンソースの言語です。

Appleの新しいプログラミング言語、Swift ― その概要や特徴、メリット・デメリットについて解説

SwiftUIとは?

SwiftUIとはApple系プラットフォームのUI(ユーザーインターフェース)を簡単に構築できるUIフレームワークです。Appleが2019年6月に発表し、注目を集めています。SwiftUIはiPhone以外にiPadやMacOSXhといったApple製品のプラットフォームに対応しており、シンプルなコードでiPhoneアプリを開発できるというメリットがあります。

従来のiOSの開発では主にObjective-C言語が用いられ、UI構築のフレームワークにはUIKitが使用されていました。Objective-CとUIKitによる開発の難点は、iPhone端末の世代ごとに異なった画面サイズでレイアウト調整をすること、コードの記述数が多いため作業負荷が高いということです。

一方SwiftUIを用いた開発では、コードの記述数が少なく効率的な開発ができます。ただしSwiftUIは比較的新しいフレームワークのため対応OSはiOS13以降、また開発ツールXcode11以降にのみ対応している点に注意が必要です。

【参考】SwiftUIの概要-Xcode-Apple developer

SwiftUIのメリット・デメリット

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UIフレームワークであるSwiftUIにはこれまで無かった機能が加わり、多くのメリットを実感できるでしょう。しかし、一部の方にはデメリットと感じることもあります。ここでは、SwiftUIのメリットとデメリットについて紹介します。

コードがシンプルで記述数が少ない

SwiftUIは従来のUIフレームワークであるUIKitに比べて、シンプルな記述で1つの画面を作成できます。従来のUIKitで画面を作成する場合は、ViewControllerやStoryboardを用意したり、各パートをIBOutletで紐づけしたりといった複雑な作業が必要でした。しかし、SwiftUIではこれらの機能が凝縮されているため、エンジニアはコーディングにかける時間を短縮できます。

コードを書きながらPreviewを確認できる

SwiftUIはプレビュー機能によって記述したコードをViewごとに確認できます。UIKitもStoryBoardを利用してレイアウトを確認できますが、実際の動きはアプリをビルドしてから実機やシミュレーターで確認する必要があるため手間がかかります。

さらに、SwiftUIはテストデータを用いた状態の動きをリアルタイムで確認できます。また、アプリを画面単位で起動でき、画面遷移の確認やアニメーションの動きを確認することも可能です。随時レイアウトや動きを確認できるため、開発作業がスムーズに進むというメリットがあります。

Swiftに統一されているため管理しやすい

SwiftUIはレイアウトファイルもSwiftで書かれているため、他者が見たときも理解しやすくなっています。既存のStoryboardではXcode上画面イメージが同じように見えますが、実態がXML形式ファイルのためXMLを解読する必要があるのが難点です。

SwiftUIではSwift言語に統一されているため、Swiftのコーディングができる人は誰でもメンテナンスが可能です。そのため複数の人でアプリを開発する際も、知識不足によるコーディングミスを防止できます。

UIKitに慣れた人には物足りなさを感じる

SwiftUIはiPhoneアプリ開発の難易度を大きく下げるというメリットはありますが、従来のUIKit・ViewController・Storyboardなどを用いた開発に慣れている人とっては機能不足や物足りなさを感じることがあります。

SwiftUIと従来のUIKitのどっちが優れているとは言い切れません。SwiftUIは比較的新しいフレームワークのため、機能不足やバグが気になる方もいるでしょう。しかし、今後機能不足やバグは次第に解消していくと思われ、中級者以上の方は従来のUIKitとSwiftUIの併用という方法もおすすめします。

【参考】UIKit

対応OSがiOS13以降に限定されている

大きなデメリットではありませんが、SwiftUIは比較的新しいUIフレームワークのためiOS13以降のみが対応となっています。しかし、時代が進むにつれてOSはどんどんバージョンアップしているため、対応OSの問題はそれほど問題視する必要はないでしょう。

SwiftUIでできること

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SwiftUIの概要・メリット・デメリットについて紹介しました。ここではSwiftUIでできることについて解説します。

SwiftUIだけでアプリを作成できる?

現時点ではSwiftUIだけでアプリを作成するのは難しいです。SwiftUIはUIを作成するのに非常に便利なフレームワークですが、ネットワークやデータベースとのやり取りなどはSwiftUIの機能だけではできません。

ただし、SwiftUIは単純なデータの保存程度であれば作成可能です。今後はさらに機能拡張が進めば、簡単なアプリをSwiftUIだけで作成できるようになるでしょう。

iOSの画面をコードレスで作成できる?

iOSの画面をコードレスで作成することも可能です。新しいXcodeのデザインツールでは操作画面右側にビジュアルエディターがあり、iPhoneのイメージが表示されます。左側にはコード入力・表示欄があり、コードを入力するとiPhoneイメージの画面に反映されます。

また、ビジュアルエディター画面上でShow SwiftUI Inspectorの機能を使用すると、表示文字のサイズ・フォント・配置の変更といった作業も可能です。機能は限定されるものの、パワーポイントのようなイメージで画面の作成や修正ができます。

UIKitとSwiftUIで作成するアプリに違いはある?

SwiftUIが登場した当初は従来のUIKitに比べて機能が少なく、機能やUIが充実したアプリを作成するのが困難でした。しかし、現在ではバージョンアップによって少しずつ機能が追加され、従来のUIKitと比較してもそれほど機能に大差はないと言えます。

従来のUIKitにしかできないことも残っているため、機能や処理速度に優れたアプリを開発したい方は少し不満を感じるでしょう。今後はさらに機能の追加や性能のアップが期待されるため、今は様子を見て完成度が高くなるのを待つという手もあります。

SwiftUIの学び方

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SwiftUIを学ぶ方法としては、チュートリアルを利用する方法と、入門書を読む方法の2つがあります。以下で詳しく紹介しますので、自分に合った方法で勉強してください。

チュートリアル(tutorial)で学ぶ

Appleの公式HPにチュートリアルが用意されており、動画で操作方法を学ぶことができます。チュートリアルではSwiftUIに関する基本的な使い方や仕組みなどが紹介されており、初心者の方におすすめです。時間は4時間半ほどと長いため、確認作業や休憩時間を考慮すると2日程度かかるでしょう。

なお、チュートリアルを始める際はあらかじめMacOS・Xcodeを最新バージョンにアップデートすることをおすすめします。

【参考】SwiftUI Tutorials|Apple Developer Documentation

本で学ぶ

iPhoneアプリ開発の基礎を学ぶための入門書でおすすめなのが、「SwiftUIではじめるiPhoneアプリプログラミング入門」です。Xcode+SwiftUIを用いて実際にサンプルプログラムを確認しながら学ぶことができるため、初心者でも分かりやすいです。Swiftの経験がない方を対象にSwift言語のポイントも解説しています。なお、JavaやPythonなどのプログラミング経験者の方であればより理解を深められます。

【参考】ラトルズネット/SwiftUIではじめるiPhoneアプリプログラミング入門

SwiftUIがもたらす影響とは

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SwiftUIは比較的新しいフレームワークであり進化の途中ですが、革新的なフレームワークとして注目を集めています。SwiftUIはエンジニアの世界にどんな変化をもたらすのでしょうか。SwiftUIがもたらす今後の影響について解説します。

Swiftの普及が進む

オープンソースのSwiftはそのシンプルさ、生産性の高さから採用する企業が増えており、Andoroidアプリの開発に利用する動きもあります。さらにSwiftUIの登場によって利便性が増し、開発効率の向上が期待されます。今後はSwiftとSwiftUIをセットで採用する企業が増加し、Swiftの普及が一層進むことになるでしょう。

Swift入門!概要・基本文法・学習方法について徹底解説!

一般ユーザーによるアプリ開発が浸透する

SwiftUIによってiPhoneアプリ開発のハードルが一気に下がり、iPhoneアプリを作成する人が増えると予想されます。エンジニア以外の一般ユーザーでもiPhoneアプリの開発が容易に行えるようになると、AppleStoreに登録されるアプリがさらに充実するでしょう。Swiftエンジニアの方もライバルが増えるかもしれません。

アプリ開発にかかるコストが下がる

SwiftUIはUIKitに比べて少ないコードでUIを作成できるため、アプリ開発にかかる時間や人数を削減できます。そのためアプリ開発のコストが下がり、ユーザーに安価なアプリを提供することが可能です。低コストでアプリを開発できるため、アプリ開発を手がける企業にとってはメリットが大きいです。

Swiftエンジニアの仕事が変化する

SwiftUIによってアプリ開発の効率が上がり、生産性がアップすると予想されます。従来であれば5日に1本のペースでアプリを開発していた人が、3日で1本開発できるようになるかもしれません。

また、Swiftの普及が進むとアプリ作成の大型案件が増えてくるでしょう。iPhoneアプリを主に開発している企業は、UIKitからSwiftUIへの移行ニーズが高まります。従来のUIKitを使っていたエンジニアがSwiftUIを習得すれば、移行案件に関わる機会も増えると思われます。 SwiftUIに興味がある方はこの機会に是非チャレンジしてください。

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