RPAエンジニアとは?概要や仕事内容、必要なスキルを解説!
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RPAエンジニアとは?概要や仕事内容、必要なスキルを解説!
アンドエンジニア編集部
2021.06.14
この記事でわかること
RPAエンジニアはクライアントの要望のヒアリングから、RPAの構築や運用・保守までの幅広い業務を担う
RPAエンジニアに必要なスキルは「システムエンジニアのスキル」「Microsoft Access・Excel VBAのスキル」「RPAツールに関するスキル」など
RPAエンジニアの需要は高い

RPRエンジニアとは

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近年、注目を浴びているRPAの開発・運用を行うRPAエンジニアの需要は高いです。RPAを用いることで、業務における生産性の向上を高めることができます。RPAエンジニアは、IT業界などの人手不足や事務作業の負担を解消させるために活躍しています。ここでは、そもそもRPAとは何か、RPAエンジニアの概要について詳しく解説します。

そもそもRPAとは

RPAとは「Robotic Process Automation」の略称で、人間が行っている定型的な業務を、ロボットで自動化することをいいます。「仮想知的労働者」「デジタルレイバー(Digital Labor)」と呼ばれることもあります。RPAを活用することで事務作業を自動化し、事務担当者の業務負担の軽減や業務効率の向上が可能です。

RPAには自動化のレベルが3段階あり、第1段階のRPAではデータ入力などの定型業務を実施が可能です。定められた業務にだけ対応できるため、業務プロセスの修正・変更が必要な場合、その度に更新する作業が発生します。RPAを導入するときには、事前に対処方法を定めておくことが重要です。

第2段階のEPAとは「Enhanced Process Automation」の略称で、AIと連携させることで大量のデータを扱うことができます。また、ビッグデータなどからクライアントの分析も行うことが可能で、イレギュラーにも対応できるため、RPAが不得意な非定型業務についても実行できます。

第3段階のCAとは「Cognitive Automation」の略称で、高度なAI機能により、クライアントに関するデータの整理から分析・結果まで自動化して実行が可能です。また、大量のデータから深層学習を行うことで自主学習して成長するスキルをもっているため、人間と近い意思決定やルール作成ができるようになるでしょう。

RPAエンジニアの概要

RPAエンジニアは、ITエンジニアの職種の中でもRPAを導入・開発・運用する際に活躍する技術者を指します。よってRPAエンジニアは、ロボットの設計から運用・サポートまでを担うスペシャリストです。クライアントがRPAを利用するにあたって、導入時から導入後まで、さまざまなサポートをする役割も担います。業務内容は所属している企業によって違いますが、システム開発工程と同様で、要件定義・設計・開発・テスト・保守・運用などを行うのが一般的です。

RPAエンジニアの仕事内容

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ここでは、RPAエンジニアの実際の仕事内容について詳しく紹介します。

導入フェーズ

導入工程では、まずは導入する方向を決めるために、クライアントの業務プロセスの洗い出しを徹底的に実施します。この段階で要件の抜け・漏れが発生すると手戻りしなければならない場合もあるため、重要な工程です。例えば、経理部門が行う予算管理・人事部門が行う給与管理・総務部門が行うデータ入力などの定型作業を丁寧に洗い出すことが大切です。また特に、大量のデータを扱うような作業は注意してヒアリングすることも重要といえます。洗い出しができたら、RPAを適用する内容を明確にします。

RPAは大きく分類すると、基本の形が定まっているパッケージ系のものと、クライアントの要望に沿って構築するものの2種類が挙げられます。どちらの場合も、まずはクライアントが抱えている問題を把握することが重要で、導入工程ではコンサルタントに任せることも多いです。上流工程から担当するエンジニアの場合には、RPAについて精通しているだけでなく、クライアントの問題点を正確にヒアリングできるスキルが求められます。

開発フェーズ

開発工程では、導入工程で設計した業務手順にしたがってシステム構築を行います。開発にはRPAツールを使用することが多く、業務に適用できるようにロボットの構築が行われます。また、クライアントが要求するRPAに関する動作のシナリオを作成することが重要です。ここでいうシナリオとは、クライアントの業務に適用した形でPRAが動作するプロセスのパターンのことを指します。シナリオが適切に設計されているかどうかによって、業務の効率化や業務負担の軽減につながるかが決まるといっても過言ではありません。そのため、RPAエンジニアの責任は重大です。

クライアント次第でRPAを経理に活用したい場合もあれば、人事や総務で使用したい場合もあります。また、業種・職種に関してもさまざまです。クライアントによってRPAに求める目的は異なるので、RPAエンジニアはクライアントの業務プロセスを的確に把握しているかどうかが重要です。

保守フェーズ

RPAの導入工程・開発工程が完了したら、実際にクライアントにRPAが導入され、運用が始まり、保守工程に遷移します。RPAエンジニアは、RPAが稼働してエラーやトラブルなどの不具合が発生した場合に、RPAを改修したりトラブルを解決したりする業務を行います。残業・夜勤・休日出勤の可能性もあるため過労になることもありますが、それだけ大切な役割といえるでしょう。

また運用・保守の業務では、RPAをより効率化させたり高品質にしたりすることを目的にマニュアルを作成することもあります。他にも、導入の際の調整・説明などをクライアントに対して行い、RPAをきちんと定着させるサポートエンジニアもいます。また、一定の期間RPAを使用してみた結果、クライアントの要望でRPAの業務プロセスを修正したいというケースもあります。RPAツールは、クライアント側でコーディングすることなく操作できることが多いです。しかし、機能を拡張したり大幅に修正を実施したりする場合には、エンジニアが再度構築し直すこともあります。

RPAエンジニアに必要なスキル

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RPAエンジニアに必要なスキルは幅広いです。業務に関連する経験がある場合には、活躍できる幅が広がります。ここでは、RPAエンジニアとして働くために必要なスキルについて厳選して詳しく紹介します。

システムエンジニアとしての知識・経験

システムエンジニアの知識・経験は、RPAエンジニアが業務を行う上で大いに役立ちます。これまでにも説明しましたが、RPAエンジニアの業務は、一般的なシステム開発工程と同じように進んでいきます。クライアントとの要件定義の作業、システムの設計・開発、そして運用・保守など。

システム開発の中でも上流工程に強みをもっている方や、高度な知識・経験をもっていて開発や運用・保守で活躍する方などさまざま方がいます。RPAエンジニアは、システムエンジニアとして培ったスキルを業務で充分に活かすことが可能です。

Microsoft Access・Excel VBAのスキル

Microsoft AccessやExcel VBAのスキルも、RPAエンジニアの業務には必要です。RPAは事務作業などの定型業務を効率化するために用いられているため、データベースの集計・分析などの業務を定型化することが重要な役割として挙げられます。Microsoft Accessはこれまでのデータベースを利用するためツールの1つで、大量のデータを集計・保存・活用できる機能を備えています。Microsoft Accessの実務経験があれば、RPAエンジニアとして活躍しやすいでしょう。

Excel VBAとは、Excel上でデータを操作して複雑な処理の自動化ができるマクロのプログラミングを記述するためのツールです。RPAはマクロと比較されることも多いです。Excelではデータベースを使用しなくても、入力されたデータを活用して処理を実施することができます。Excel VBAを利用できれば、データ処理に関する設計・構築についての知識が身に付けられます。また、RPAツールの業務プロセス理解やシナリオ作成の際に応用することも可能です。Excelでマクロを作成した経験やExcel VBAの知識・経験があれば、RPAエンジニアとして企業から重宝される人材となれるでしょう。

RPAツールを扱うスキル

RPAツールの提供に関わった経験がある場合、RPAエンジニアとして即戦力で活躍することができるでしょう。有名なRPAツールとしては、NTTデータ社が提供しているWinActorや、UiPath社が提供しているUiPath、RPAテクノロジーズ社が提供しているBizRobo!などが挙げられます。

RPAを提供する側として携わった経験がない場合でも、利用者側としての経験がある場合であれば、ある程度の知識は身に付いているといえます。ユーザー側として利用したのであれば、RPAツールのそれぞれのメリットであったり、不満な部分であったりも理解できるでしょう。RPAツールの基礎的な仕組みが理解できるだけではなく、クライアントとやり取りを行う際にも顧客の要望・意図を汲み取りやすいといえます。

RPAエンジニアの需要は年々高まっていて市場価値が高い!

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これまでにRPAエンジニアの概要や仕事内容、必要なスキルについて詳しく解説しました。RPAは、人間が行っている定型業務を、ロボットを利用して自動化することをいいます。そのため、近年のIT業界などの人手不足や事務作業の負担を解消させることが可能です。

RPAエンジニアの業務内容はシステム開発工程と同様で、クライアントの要望のヒアリングから、RPAの構築や運用・保守までを行います。また、クライアントの導入サポートなど幅広い業務を担うことが多いです。RPAエンジニアに必要なスキルとして、「システムエンジニアとしてのスキル」「Microsoft Access・Excel VBAのスキル」「RPAツールに関するスキル」などが挙げられます。

RPAエンジニアに対する需要は増加傾向にあります。就職する難易度が高くなったと言われることもありますが、未経験からでもRPAエンジニアにチャレンジすることは可能です。ITエンジニアとしてのキャリアプランの1つとして検討してみましょう。

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