AWS Amazon EC2のインスタンスとは?インスタンスの起動・確認方法を合わせて解説!
instance
AWS Amazon EC2のインスタンスとは?インスタンスの起動・確認方法を合わせて解説!
アンドエンジニア編集部
2021.05.22
この記事でわかること
AWSのインスタンスとは、AWS クラウドの提供するAmazon EC2の仮想サーバーを指します
仮想サーバーを選択するために豊富なインスタンスタイプが用意されています
複数のインスタンスを同時に起動し、最適なシステムを構築することが可能です

AWSのインスタンスとは?

cloud computing

AWSのインスタンスとは、AWSクラウド内の仮想サーバーを指します。つまり、Amazon EC2でコンピュータ資源をサービス利用する際の必須項目です。このインスタンスは複数同時に利用できるので、複数のインスタンスを立ち上げて複数のサーバー処理を行ったり、異なるインスタンスの種類を使って特定の高負荷の処理を高性能サーバーに分散したりすることも可能です。

Amazon EC2とは?

Amazon EC2とは「Amazon Elastic Compute Cloud」の略で、AWSの提供するサービスのうち仮想サーバーを構築できるサービスです。クラウドサービス事業者は、クラウドコンピューティングを事業の柱としています。そのため、Amazon EC2AWSの主力サービスと言って問題ありません。

Amazon EC2の特徴は?

ここでは、Amazon EC2の特徴をいくつか挙げます。

まず、選択可能なインスタンスのタイプが豊富です。CPUやストレージがそれぞれ必要な場合も複数インスタンスで対応できますし、高速I/Oが求められるワークロードにも対応可能となっています。

次に、管理のしやすさです。管理画面からテンプレートを選択するだけで、数分程度で仮想サーバーが構築可能です。もし必要とするサーバー台数が多い場合でも、設定は簡単ですのでビジネスが急拡大する利用者でも問題なく対応できます。

最後に、複数のロケーションを活用できることです。リージョンやアベイラビリティゾーンを分けてインスタンスを配置することで、障害からアプリケーションを保護することが可能です。そのため、可用性の高いアプリケーションシステムが構築可能となります。 参考:AWS Amazon EC2

インスタンスのタイプは?

Amazon EC2で使用するインスタンスの種類を、インスタンスタイプと言います。Amazon EC2では用途に応じて各種のインスタンスタイプが提供されています。利用するには、CPU・メモリ・ストレージ・ネットワークキャパシティーの異なるインスタンスタイプから必要に応じてインスタンスを選択します。

インスタンスの命名規則は、[インスタンスファミリー][インスタンス世代][追加機能][インスタンスサイズ]で構成されています。

・[インスタンスファミリー] メモリ・I/O・CPUクロック・GPU・FPGA搭載有無によって、5つのカテゴリーに分類しています。 (1)汎用 : A(Arm)/T(Intel・Arm・AMD)/M(Intel・Arm・AMD)汎用業務向け (2)コンピューティング最適化 C(Intel・Arm・AMD)主に動画エンコーディングやバッチ処理向け (3)メモリ最適化 R/X/ハイメモリ(搭載メモリの違いとCPUの組み合わせ)インメモリDBやEDA等 (4)高速コンピューティング F/P/G(高速CPUと高速通信)HPC向け (5)ストレージ最適化 H/I/D(搭載ストレージと高速通信)ビッグデータやDWH向け

・[インスタンス世代] 同一のインスタンスファミリーの世代を指し、数字が大きいほど最新となりコストパフォーマンスが高いインスタンスとなります。具体的には [1 2 3 4 5..]等の値が入ります。

・[インスタンスサイズ] CPU・メモリ・ネットワークのキャパシティに応じて名称が決まっています。以下のようなネーミング順でサイズが上がっていきます。 nano→micro→small→medium→large→xlarge→2xlarge→4xlarge→・・・→24xlarge

インスタンスの選定方法は?

インスタンスの命名規則から通常使用するインスタンスを考えてみます。基準を汎用インスタンスファミリーの「M」とした場合、以下の追加選択が可能となります。

・バースト機能を使いたい場合 : Tを選択 ・ARMアーキテクチャを使いたい場合 : Aを選択 ・より高いCPU性能がほしい場合 : C/Zを選択 ・より大きいメモリ量が必要な場合 R/X/ハイメモリを選択 ・GPUやFPGAを利用したい場合 : F/P/Gを選択 ・高速大容量のストレージが必要な場合 : H/I/Dを選択

開発環境やWeb系システムにおいては、汎用インスタンスのT2/T3またはM4/M5が選択でき、さらに性能が必要であればC4/C5あたりが適切な選択となります。最新のプロセッサー世代がお勧めですので、処理性能に応じてT3またはM5およびC5を検討しましょう。こちらの[インスタンスファミリー][インスタンス世代]を決定し、[インスタンスサイズ]を選んだらインスタンス選定が完了します。

Amazon EC2の料金は?

Amazon EC2の料金ですが、Amazon EC2自体は無料で、Amazon EC2インスタンスに対して料金がかかります。Amazon EC2インスタンスの支払い方法は、オンデマンド・Savings Plans・リザーブドインスタンス・スポットインスタンス、そしてDedicated Hostの5種類があります。

なお、Amazon EC2ではAWS 無料利用枠の設定がありますので、1年間毎月750時間分のLinux およびWindowsのt2.microインスタンスは無料利用枠に含まれます。

実際のインスタンスの設定は?

cloud configuration

インスタンスの設定とても簡単です。Amazon EC2コンソールからインスタンスの各種設定を行います。ここではインスタンスの起動方法から確認方法、終了方法を見ていきます。 参考:AWS Amazon EC2 インスタンスの起動

インスタンスの起動方法は?

Amazon EC2のインスタンス起動方法は、Amazon EC2コンソールからAmazon Machine Image (AMI) と呼ばれる基本設定リストから選択し起動します。

選択方法はいくつかあり、インスタンス起動ウィザードを用いたり 起動テンプレートを作成して、起動テンプレートから起動することが可能です。

具体的な流れは以下の通りです。 (1)Amazon EC2 コンソールを開きます (2)コンソールダッシュボードで、[Launch Instance]を選択します (3)[Choose an Amazon Machine Image(AMI)(Amazon マシンイメージ(AMI)を選択)]から設定テンプレートを選択します (4)[Choose an Instance Type]からインスタンスのタイプを選択します (5)インスタンスタイプの選択ページで、[確認して起動] を選択します (6)[Review Instance Launch]ページの [Security Groups]でセキュリティグループを選択します (7)[Review Instance Launch]ページで、[Launch]を選択します (8)キーペアの入力を求められた所で、[Choose an existing key pair]を選択し[Launch Instances] を選択します (9)インスタンスを起動の確認ページが表示されたら[View Instances]を選択してコンソールに戻ります (10)[Instances] 画面に起動のステータスが表示されます

インスタンスを起動した後、インスタンスに接続して使用できます。最初、インスタンスの状態は pending です。インスタンスの状態がrunningの場合、インスタンスは起動を開始します。なお、t2.microインスタンスはAWS 無料利用枠に含まれますので、まずは無料利用枠で試してみるのも良いでしょう。

インスタンスの確認方法は?

インスタンスのステータス以下の手順で確認します。

(1)Amazon EC2 コンソールを開きます (2)ナビゲーションペインで、[インスタンス] を選択します (3)[インスタンス] ページで、[Status check (ステータスチェック)] 列に動作状況が表示されます

インスタンスの終了方法は?

インスタンスの終了以下の手順で行います

(1)Amazon EC2 コンソールを開きます (2)ナビゲーションペインで、[インスタンス] を選択します (3)[Instance state(インスタンスの状態)][Terminate instance(インスタンスの終)] の順に選択します (4)確認が求められたら、[Terminate(終了)] を選択します

インスタンスが停止状態の場合は、インスタンスタイプを変更することも可能です。

AWSの豊富なインスタンスを活用し最適なシステムを構築しましょう

service optimization

Amazon EC2のインスタンス豊富な選択が可能です。インスタンスの選択は小規模なシステムから大規模で複雑なシステムまでカバー可能です。ぜひ複数のインスタンスを効果的に使い、より最適な業務システムを構築できるように準備しましょう。

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