
Perplexity AIとは?

これまでの検索エンジンは、キーワードを入力してWebサイトのリストを表示するものが主流でしたが、AI技術の活用によって、より自然な会話形式で、より新鮮な情報の取得ができるツールとして、2022年にPerplexity AI(パープレキシティ)が発表され、注目されてきました。
Perplexity AIは、従来の検索エンジンの枠を超え、ユーザーの質問に対して的確な回答を提供するだけでなく、情報源も明示することで、信頼性の高い情報収集を可能にします。
Perplexity AIの特徴や使い方、他のツールとの比較などを図を交えながら詳しく解説し、情報収集をより効率的で質の高いものにするためのガイドを提供します。
【参考】:Perplexity AI 【参考】:Perplexity で始める 【参考】:ChatGPT | OpenAI

Perplexity AIの概要

Perplexity AIは、AI技術を活用した新しい検索エンジンです。従来の検索エンジンとは異なり、ユーザーが自然な言葉で質問を入力すると、AIがその意図を理解し、インターネット上の膨大な情報から最適な回答を生成します。
あたかも専門家と会話しているかのように、知りたい情報をピンポイントで入手できるのが特徴です。以下、Perplexity AIの特徴を見ていきましょう。
Perplexity AIの特徴
Perplexity AIは、従来の検索エンジンとは異なる特徴を持っています。主な特徴として、会話形式での質問応答、情報源の明示といった点があり、従来の検索エンジンの枠を超え、より効率的で信頼性の高い情報収集を可能にするツールとして注目されています。1つずつ見ていきましょう。
■ 対話型検索 ユーザーは自然言語で質問することができ、AIが対話形式で回答してくれるため、複雑な質問や連続した質問にも柔軟に対応できます。
■ 情報源の明示 回答の根拠となる情報源を明示し、ユーザーは情報の信頼性を確認することができるため、情報の透明性と信頼性が向上します。
■ リアルタイム情報 インターネット上の最新情報を参照し、リアルタイムな回答を提供してくれるため、常に最新の情報に基づいた回答を得られます。そのため、情報の信頼性・安全性が高いと言えます。
■ ファイルアップロード機能 PDFなどのテキストファイルをアップロードして、その内容に関する質問や要約を行うことができます。
■ 多様な検索モード Web全体や学術論文、YouTube、Redditなどと検索対象を絞り込むことができるため、目的に応じた情報収集が可能です。
■ アカウント登録をしなくとも利用できる Perplexity AIはアカウント登録をしなくてもすぐに利用できるため、誰でも気軽に使える特徴があります。
Perplexity AIとChatGPTとの比較
ここではPerplexity AIと、代表的なAIツールのChatGPTを比較してみましょう。Perplexity AIとChatGPTは、どちらも大規模言語モデル(LLM)を活用したAIですが、目的と機能にいくつかの違いがあります。
Perplexity AIは情報の検索と知識の提供に特化したAIですが、ChatGPTは質問応答、文章生成、翻訳、プログラミングなど、幅広い用途に対応しています。両者の違いを一覧にしましたので、確認してみましょう。



Perplexity AIの使い方

Perplexity AIは、アカウントの登録をしなくとも使える手軽さが魅力です。デスクトップにショートカットを作ったり、タスクバーに常駐させたりすることで、気軽にリサーチできます。
また、アカウント登録にはメリットがありますので、頻繁に利用する方にはアカウントの登録をおすすめします。ここではアカウント登録からツールの利用法まで、使い方について解説します。
Perplexity AIのアカウント登録
ここでは、Perplexity AIのアカウントを登録する方法について解説します。
公式サイトにアクセスし、画面右下に表示されたサブウィンドウの「サインインまたはアカウント作成」で、Googleアカウント、もしくはAppleアカウントを利用してサインインする、あるいは独自のメールアドレスを登録するという3つの方法から選択できます。
左下の[新規登録]ボタンをクリックしても、登録方法は全く同じです。
【参考】:Perplexity

アカウントを登録するメリットとは
Perplexity AIにアカウント登録して利用すると、どういったメリットがあるのか確認しておきましょう。主なメリットとしては、次に挙げる4つのメリットがあります。
・過去の検索履歴を保存し、いつでも確認できる ・検索結果のスレッドを保存し、後で参照できる ・よりパーソナライズされた検索結果が得られる ・異なるデバイス間で共有できる
このように、アカウント登録をすることで、より便利で効率的な情報収集が可能になります。
質問する
Perplexity AIは情報検索や知識の提供に特化したAIですが、使い方はChatGPTなどの生成AIと同様に、プロンプトに自然言語で質問を入力し、実行ボタンをクリックするだけです。ここでは、プロンプトに「Perplexity AIがChatGPTより優れている点は?」と質問してみました。

回答結果とPro版の選択
Perplexity AIに「Perplexity AIがChatGPTより優れている点は?」と質問した結果、次のような回答が返ってきました。ここで注目したいのは、赤い破線の部分に、ソースが表示されている点です。
また、画面右下に[画像を生成する]というボタンがありますが、画像生成は月額20ドルの「Pro版」を選択することで利用できます。

料金プランによる違い
Perplexity AIの無料版には、どのような制限があるのでしょうか。有料版に切り替えることで、何が実現するのか、比較してみましょう。
無料版では1日に3回までのプロ検索、1日3ファイルまでのアップロード制限がありますが、プロモデルではプロ検索が1日当り300回まで可能となり、ファイルのアップロード制限はなくなります。
また、プロモデルでは画像生成が可能になり、AIモデルも選択できるようになります。情報検索やリサーチに限れば無料版で不足はありませんが、より活用度を高めたい場合には有料プランを検討してみると良いでしょう。

Perplexity AIのメリット・デメリット

Perplexity AIは、AIを活用した対話型検索エンジンとして、従来の検索エンジンにはない多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。ここでは、Perplexity AIのメリット・デメリットについて詳しく見ていきましょう。
メリット
Perplexity AIのメリットから見ていきましょう。以下に挙げるように、主に5つのメリットが期待できます。他のAIツールとの使い分けをする際の参考にしてみましょう。
1.対話型検索による効率的な情報収集 自然言語での質問が可能で、AI自体も対話形式で回答することから、効率的に情報を深掘りできます。
2.情報源の明示による信頼性の向上 回答の根拠となる情報源が明示されるため、情報の信頼性を確認できます。
3.リアルタイム情報へのアクセス インターネット上の最新情報を参照し、リアルタイムな回答を提供するため、常に最新の情報を得られます。
4.ファイルアップロード機能による情報解析 PDFなどのファイルをアップロードして、その内容に関する質問や要約を行うことができます。
5.多様な検索モード Web全体、学術論文、YouTube、Redditなど、検索対象を絞り込むことができます。
デメリット
Perplexity AIには多くのメリットがある反面、次のようなデメリットも存在します。デメリットがあることを理解した上で、より効果的な使い方を見出すことも必要です。
1.情報の正確性に関する課題 AIが生成する回答は、必ずしも正確とは限りません。情報源の検証は常に必要です。
2.情報の偏り インターネット上の情報に依存するため、情報の偏りが生じる可能性があります。
3.日本語対応の限界 多言語対応により、日本語での質問が可能ですが、英文と比較して回答が時に不自然になる場合があります。
4.高度な機能の有料化 画像作成や無制限のファイルアップロードなど、一部の機能は有料プランでのみ利用可能です。
5.プライバシーへの懸念 Perplexity AIはユーザーの検索履歴や質問内容などのデータを収集していますので、プライバシー情報の入力は避けるようにしましょう。
Perplexity AIをうまく活用しよう

この記事では、AI技術を活用した新しい検索エンジンであるPerplexity AIの概要、ChatGPTとの違い、利用方法、メリット・デメリットについて、図を交えて解説しました。Perplexity AIはリアルタイム情報の検索に強いAIツールで、無料で利用できる強みがあります。
有料版を選択すると、さらに高度な検索や検索が行え、情報ソースが明確であるため、情報収集やリサーチ業務においては大きな成果が期待できます。この記事を参考に、Perplexity AIの有効活用を図ってみましょう。
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