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Grokによる画像生成の方法を図解!Xとの連携や活用方法も紹介
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Grokによる画像生成の方法を図解!Xとの連携や活用方法も紹介

アンドエンジニア編集部
2025.04.09
この記事でわかること
GrokはXと統合されており、Xユーザーはプラットフォーム内で画像生成が可能
GrokにはFluxとAuroraの2つの生成モデルが搭載され、高速生成や高画質を実現している
Grokの画像生成は、Xからダイレクトに行う方法と、ウェブインターフェースやアプリ利用がある

Grokで画像生成

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AIによる画像生成が一般化してきた今日、Elon Musk氏が率いるxAIが開発した「Grok(グロック)」の画像生成機能が注目を集めています。特に、Xプラットフォーム(旧Twitter)との統合により、SNSとシームレスに連携できる点が特徴的です。

この記事では、Grokの画像生成機能について、登録から使用方法、利用に当たって注意すべきこと、活用法など、初めて利用する方にも分かりやすく解説していきます。

【参考】:Grok|xAI 【参考】:Grokについて |xAI 【参考】:ChatGPT | OpenAI

Grokの画像生成機能とは

Grokの画像生成機能を支えるのは、FluxとAuroraという2つのモデルです。この2つはそれぞれ異なる特徴や目的を持ってGrokに組み込まれており、状況に応じて使い分けられています。

■ Fluxとは Flux(フラックス)は、Black Forest Labsというチームが開発したオープンソースの画像生成モデルで、Grokに最初に統合されたものです。具体的には「FLUX.1」というシリーズが使われ、高速で高品質な画像生成が特徴です。

Fluxの役割は、安定性とアクセスのしやすさにあります。制限が少なく、クリエイティブな自由度が高いのも特徴で、実験的な画像を作りたいときに重宝します。ただし、細かい倫理的ガードレールが少ないので、物議を醸すような画像も作りやすい一面があります。

【参考】:Black Forest Labs|Frontier AI Lab

■ Auroraとは Aurora(オーロラ)はxAIが独自に開発した新しい画像生成モデルで、2024年12月にGrokに導入されました。Auroraはインターネット上の膨大なデータで訓練されており、Fluxと比べて、より写真に近い画像の生成や、複雑なテキスト指示を正確に反映することに優れています。

Auroraの役割は品質と精密さを追求することで、Fluxがスピードと汎用性を重視していたのに対し、Auroraはリアルさやクリエイティブな深みを求めるユーザー向けに設計されています。また、テキスト以外に画像入力にも対応しており、アップロードした写真を編集することができます。

【参考】:Grok Image Generation Release

Grokの画像生成機能を使う

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GrokはXと統合されていますので、Xユーザーであれば、Xの機能であるGrokを選択することで画像生成が可能です。他に、 xAIの公式ウェブサイト経由で利用する方法と、iOS版アプリを利用する方法があります。

ここではGrokの画像生成機能を、Xから直接利用する方法と、xAIの公式ウェブサイトから利用する方法について紹介します。

Xから画像生成する

GrokはXの1機能として組み込まれており、Xの無料アカウントユーザーから、プレミアムアカウント、プレミアムプラスアカウントの方まで、Grokを利用できます。ただし、無料版では、2時間ごとにテキスト送信は10回まで、画像生成は1日に3回までの制約があります。

パソコンでXを利用している場合、Xアカウントでログインすると、左メニューに表示されているGrokをクリックするだけで、すぐにGrokを利用できます。

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【図】:XのメニューからGrokを選択 

では、X上のGrokから画像を生成してみましょう。Xの左メニューから「Grok」を選択し、画面右側に表示されたGrokのプロンプトに、「4月中頃の川口湖畔から見える富士山と桜の花を描いてみて」と入力し、「↑」ボタンをクリックしてみました。

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【図】:XのGrokで画像を生成 

次のように指示した通りの画像が2枚作成されましたので、この中から、自分のイメージに近い画像にマウスカーソルを当てると、画像の右上にメニューボタン(…)が表示されます。

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【図】:XのGrokで生成した画像を選択 

選択した画像の右上に表示されたメニューボタン(…)をクリックすると、にマウスカーソルを当てると、「画像を保存」「画像をコピー」「画像をポスト」「画像を編集」の選択ボックスが表示されますので、行いたい操作を選択します。

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【図】:XのGrokで生成した画像の操作メニューを表示 

ここでは、「画像を保存」を選択してみました。ダウンロードフォルダに画像が保存されますので、ファイルをダブルクリックし、画像の表示や編集を行います。

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【図】:XのGrokで生成した画像を画像アプリで表示・編集 

xAIの公式ウェブサイトで画像生成

Xを利用していない場合は、xAIの公式ウェブサイトでアカウント登録をして、Grokのインターフェースを利用する方法があります。以下、アカウント登録からGrokを利用した画像生成までの流れを紹介します。

【参考】:Grok

Grokのサイトにアクセスすると以下の画面表示されますので、「Try Now↗」のボタンをクリックします。

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【図】: xAIの公式ウェブサイトのGrok開始画面 

サインインを求められますので、Xアカウントがある方は[Xで続行]もしくはGoogleアカウントを利用する場合は[Googleで続行]、既にGrok登録済の場合はGrokアカウントでサインインします。

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【図】:Grokのサインイン画面 

サインインに成功すると、GrokおよびGrokの画像生成機能が利用できるようになります。Grokのプロンプト入力画面が表示されますので、「リビングでテニスボールでじゃれるトイプードルを描いて」とプロンプトを入力してみました。

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【図】:Grokのプロンプト入力画面 

数秒ほどで、テニスボールで遊ぶトイプードルの画像が生成されました。画像生成後の操作は、Xの場合と異なり、画像の下に表示されているボタンを選択します。画像下のボタンは左から「再生成」「著作権」「共有リンクのコピー」です。

「著作権」ボタンをクリックすると、「I generated images with the prompt: 'Draw a Toy Poodle playing with a tennis ball in the living room'」という文章が作成されました。必要に応じて、作成画像の説明文として利用するといいでしょう。

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【図】:ウェブ版のGrokで生成された画像 

Grokによる画像生成で気をつけたいこと

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Grokの画像生成の精度は非常に高いという評価を得ていますが、画像生成機能の利用に当たっては、いくつか気をつけたいことがあります。以下、気をつけたいことを6つ挙げましたので、活用を図る上で参考にしてください。

著作権・肖像権について

Grokで生成された画像は、著作権や肖像権に抵触する可能性があります。特に、実在の人物や特定のキャラクターを模倣した画像を生成する際には、これらの権利を侵害しないよう注意が必要です。特に、生成された画像を商用利用する場合には、慎重な判断が求められます。

情報の正確性について

Grokは膨大なデータを学習していますが、生成される画像の内容が常に正確であるとは限りません。特に、事実に基づいた情報を画像で表現する場合には、生成された画像の内容を十分に確認し、誤った情報が含まれていないかを確認することが重要です。

プロンプトへの倫理的配慮

Grokは、倫理的に問題のあるプロンプトに対しては、画像の生成を拒否する場合がありますが、巧妙なプロンプトによっては、誤って生成してしまう場合がありますので、暴力的な表現や差別的な表現を含むプロンプトの使用は避けましょう。

また、フェイクニュースや誤情報の拡散につながるような画像の生成も控えるべきです。

技術的な制約

Grokの画像生成機能はまだ発展途上の技術であり、生成される画像のすべてが完璧ではありません。複雑な構図や特定のスタイルを完全に再現することは難しい場合があります。また、画像サイズは1024×768ピクセルのみで、サイズ変更はできません。

また、生成した画像に「COFFEE SHOP」のような英語の文字を入れることは可能ですが、「珈琲店」など日本語の文字を含めるのは難しい場合があります。

プライバシーへの配慮

Grokは画像作成にXのデータを利用することがあるため、プライバシーに関わる情報をプロンプトに含める際には注意が必要です。また、プロンプトに個人情報や機密情報が含まれていないか注意し、情報漏えいに繋がるような画像の生成は行わないように気をつけましょう。

画像精度はプロンプト次第

画像生成機能はプロンプトの精度に大きく影響されます。実践を積んでコツをつかむ方法もありますが、具体的に描写したい要素を明確にする、スタイルや雰囲気を指定する、不要な要素を除外する、曖昧な表現は避けるといった基本を押さえることが重要です。

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Grokによる画像生成機能の活用例

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Grokの画像生成機能は、その柔軟性と手軽さから、様々な分野での活用が期待されています。以下に一例を挙げますので、各自で活用方法についてアイデアを出してみましょう。

クリエイティブな分野

クリエイティブな分野では、広告やマーケティングの素材作成に役立つでしょう。従来は時間とコストがかかっていた画像制作も、Grokを使えばアイデアを素早く視覚化し、多様なバリエーションを生成することが可能です。

また、SNSでの投稿画像や自分のプロフィール画像、ブログのアイキャッチ画像など、個人利用においても手軽に高品質な画像を作成できます。

教育分野

教育分野では、教材の作成に活用できます。歴史的な出来事や科学的な概念を視覚的に表現することで、学習者の理解を深めることができます。また、子供向けの絵本や教材のイラスト作成にも役立ち、子供たちの創造性を刺激するでしょう。

ビジネス分野

ビジネス分野では、プレゼンテーション資料の作成に活用できます。データや情報を視覚的に表現することで、聴衆の理解を促進し、より魅力的なプレゼンテーションを作成できます。また、商品やサービスのイメージ画像を生成し、マーケティング活動に活用することも可能です。

個人の趣味など

Grokは個人の趣味にも活用できます。例えば、旅行の思い出をイラストにしたり、自分の好きなキャラクターを様々なシーンで表現したりと、アイデア次第で様々な楽しみ方ができます。このように、Grokの画像生成機能は、ビジネスから個人の趣味まで、幅広い分野で活用できる可能性を秘めています。

Grokの画像生成機能を活用してみよう

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この記事では、Grokの画像生成機能について、その特徴や使い方、気をつける点、活用法などについて紹介しました。Grokは、まるで写真のような精度の高い自然な画像を生成してくれる画像生成サービスであり、無料版でも制限付きながら画像生成ができます。

ビジネスや仕事、趣味で画像をよく利用する方は、Grokの無料版で評価した後に、有料版の導入を検討してみるといいでしょう。

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