
情報セキュリティマネジメント試験の勉強方法とは?

近年では、サイバー攻撃の脅威や社内のセキュリティ事故のリスクが高まっており、それに伴ってセキュリティの専門知識を持つエンジニアの需要が増加しています。そのため、情報セキュリティマネジメント試験に合格してセキュリティの専門性を身に付けたいエンジニアも増えています。
しかし、セキュリティはIT知識の中でも専門性が高い分野であるため、具体的な勉強方法を知ってから効果的に勉強したいものですよね。
この記事では、情報セキュリティマネジメント試験に合格するための事前準備や具体的な勉強法について解説しますので、ぜひ参考にしてください。

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合格のための事前準備

情報セキュリティマネジメント試験の合格率を高めるためには、事前準備が重要です。無計画だと途中でモチベーションを維持できなくなったり、教材選びや勉強方法が合わずに身に付かなくなったりすることがあります。
ここでは、情報セキュリティマネジメント試験の合格に向けた事前準備の例を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
試験対策スケジュールを立てる
まずは試験対策のスケジュールを立てましょう。具体的には、IPAの公式サイトで試験の概要を確認し、合格者の体験記などを参考にしながら、合格までに必要な勉強時間を算出します。そのうえで、1日あたりの勉強時間を決め、受験日を設定しましょう。
試験を申し込む
受験日を決めたら早速試験に申し込みましょう。勉強を始めて自信がついてから申し込む人も多いですが、締め切り効果を利用することで勉強のモチベーションを維持しやすいためおすすめです。
【参考】:【CBT】情報セキュリティマネジメント試験(SG)

教材を準備する
試験に申し込んだら早速勉強を開始しましょう。試験勉強に必要なものは、参考書と問題集です。参考書は毎年改版され、11〜12月頃から新年度版が発売されるため、最新版の書籍を利用するのがおすすめです。ここでは、受験者に支持されている2025年度版の参考書を3冊紹介します。
▪著者:橋本 祐史 ▪ページ数:496ページ ▪出版社:SBクリエイティブ ▪発売日:2025年1月12日
【参考】:情報処理教科書 出るとこだけ!情報セキュリティマネジメント[科目A][科目B]予想+過去問題集 2025年版
▪著者:瀬戸美月,齋藤健一 ▪ページ数:592ページ ▪出版社:インプレス ▪発売日:2024年12月18日
【参考】:徹底攻略 情報セキュリティマネジメント教科書 令和7年度
▪著者:きたみりゅうじ ▪ページ数:440ページ ▪出版社:技術評論社 ▪発売日:2024年12月2日
【参考】:キタミ式イラストIT塾 情報セキュリティマネジメント 令和07年
情報セキュリティマネジメント試験合格者の年収

情報セキュリティマネジメント試験に合格し、セキュリティの専門家としてキャリアアップできた場合、どの程度の年収が得られるのでしょうか。
年収は所属する企業や役職などによっても異なるため個人差がありますが、ここでは参考として情報セキュリティマネジメント試験の合格者が多い職種である、システムエンジニアの平均年収を紹介します。
システムエンジニアの平均年収は「マイナビエージェント職種図鑑」によると、431万円(※2025年2月執筆時点)と算出されています。また、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」における「エンジニア/プログラマ」の平均年収を参考にすると、592万円でした。
国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、システムエンジニアは国内の平均年収と同等以上の年収が設定されていると言えるでしょう。
また、昇進してセキュリティ部門のリーダーになれば、より高い年収を得ることも可能です。
【参考】:マイナビエージェント職種図鑑/システムエンジニア ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁
合格に向けた具体的な勉強方法

試験計画を立て、準備が整ったら実際に勉強を始めましょう。試験に合格するための勉強のコツは、1日30分でもいいので勉強時間を確保し、間隔を空けずに継続して勉強することです。
ここでは、情報セキュリティマネジメント試験に合格するための勉強の流れの例を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
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サンプル問題を解いてみる
まずは、試験問題の雰囲気を掴むために、IPAが公開している無料のサンプル問題を解いてみましょう。実際の試験で出題されるものと同等の問題に挑戦できるため、現状の知識と合格ラインとのギャップを肌で感じることができます。
【参考】:情報セキュリティマネジメント試験 科目A・B サンプル問題 問題冊子 【参考】:情報セキュリティマネジメント サンプル問題 解答例
参考書に目を通す
試験問題の雰囲気を掴んだら、購入した参考書に一通り目を通してみましょう。人は思い出そうとすることで記憶が定着しやすくなると言われています。はじめは理解できなくても、1度目を通して記憶の引き出しを作ることで、後の学習成果につながります。

過去問を繰り返し解く
参考書を一読したら、問題集を繰り返し解いていきましょう。最初は正解できない問題が多く挫折しそうになるかもしれませんが、参考書と問題集を反復しているうちに記憶が定着し、正解のパターンが分かるようになっていきます。
解けなかった問題を復習する
問題集で解けなかった部分はチェックし、必ず復習しましょう。具体的には、意味が分からない単語や用語を調べ、問題の解説を読み込んで理解を深めた後、間を空けずに再挑戦することが大切です。時間を置いてしまうと思い出せずに覚え直しが必要になることが多いため、すぐに取り組むことで効率的に学習できます。
2度目は答えを知っている分、簡単に解けるかもしれませんが、大切なのは正解を選ぶことではなく、その理由をしっかり理解することです。
科目B対策が重要
情報セキュリティマネジメント試験は科目Aと科目Bに分かれており、科目Bは全部で12問しか出題されず、1問あたりの点数配分が大きくなっているため重要度は高めです。
科目Bは企業で発生した情報セキュリティ事故やトラブルへの対応、コンプライアンス問題などを中心に、実務で実際に起こりうるシチュエーションを想定したケーススタディの問題が出題されます。
出題範囲は科目Aと同様で新しい知識を求められることはないため、科目Aで学習した知識を応用できれば科目Bも解けるようになります。特に情報セキュリティ対策に関する問題の出題率が高いため、重点的に学習すると良いでしょう。
図表に注意する
情報セキュリティマネジメント試験には図表付きの問題も多く出題されます。これらの問題は、図表自体に解答のヒントが含まれているため、問題文だけでなく図表も注意深く確認しましょう。
たとえば、「それぞれのグループの対応は正しいか、指標に照らして選択せよ」といった問題がよく出題されます。
情報セキュリティマネジメント試験に合格して次の1歩を踏み出そう

情報セキュリティマネジメント試験は、セキュリティ部門担当のシステムエンジニアやセキュリティエンジニアを目指す場合におすすめな資格です。
合格するには、スケジュールを立てて勉強を継続することが重要です。試験日を決めて申し込みを済ませ、締め切り効果を活用しながら、参考書や過去問に取り組んでいきましょう。
試験に合格した後は、資格を活かしてキャリアアップするため、転職活動をしてみるのもおすすめです。転職活動では企業選びや書類選考対策・面接対策など様々なハードルがあるため、悩むことも多いかもしれません。そのような時は、IT業界の転職事情に詳しい転職エージェントに相談してみると良いでしょう。
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