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Grokとは?特徴や使い方、無料利用法やChatGPTとの違いを解説
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Grokとは?特徴や使い方、無料利用法やChatGPTとの違いを解説

アンドエンジニア編集部
2025.04.04
この記事でわかること
GrokはXのデータに直接アクセスすることで、最新の情報を反映した回答が可能である
Grokの無料版は、テキスト送信で2時間に10回まで、画像生成は1日3枚までの利用制限がある
2025年2月にGrok3がリリースされ、月額30ドルの「SuperGrok」プランが追加された

Grokとは?

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AIアシスタントの分野で、新たに注目を集めているのがイーロン・マスク氏が率いるxAIが開発した「Grok(グロック)」です。すでに多くのエンジニアやビジネスパーソンに活用されているChatGPTに続き、Grokは独自の特徴と可能性を持って登場しました。

特に注目すべきは、GrokがX(旧Twitter)のリアルタイムデータにアクセスできる点です。これにより、最新のトレンド情報を踏まえたレスポンスが可能となり、エンジニアの情報収集や開発作業において新たな選択肢となっています。

本記事では、Grokの特徴と使い方、そしてChatGPTとの違いを解説します。プロジェクトや業務に最適なAIツールを選択し、効果的に活用するための知識を得ましょう。

【参考】:Grok|xAI 【参考】:Grokについて|xAI 【参考】:ChatGPT | OpenAI

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【図】:Grokのホーム画面 

Grokの概要

Grokの最大の特徴は、X(旧Twitter)のリアルタイムデータにアクセスできることです。従来のAIモデルは、学習データに基づいて回答を生成するため、最新の情報やトレンドを反映することが難しい場合があります。

しかし、GrokはXのデータに直接アクセスすることで、最新のニュースやトレンド、人々の意見などを反映した回答を生成できます。また、Grokはユーモアや皮肉を理解する能力も備えているため、人間のような自然で親しみやすい会話が可能です。

Grokは2023年11月4日にGrok1として誕生し、2025年2月17日に最新バージョンのGrok3がリリースされました。

Grokの機能

xAIによって作られた最新バージョン、Grok3の目的は、ユーザーからの質問の回答や役立つ情報の提供、さまざまなタスクのサポートです。その目的を実現するために以下のような機能を有しています。

■ 質問への回答 幅広いトピックについて、わかりやすく正確な回答を提供します。科学、歴史、文化、技術など、いかなるテーマでも回答してくれます。

■ 会話のサポート ユーザーとの自然な会話を通じて、ユーザーの考えを整理したり、新しい視点を提供したりできます。またユーモアや外からの視点を交えて話すことも得意としています。

■ 追加ツールの活用 必要に応じて、Xのユーザー投稿やプロフィールの分析(リンクや内容を含む)、ユーザーがアップロードした画像、PDF、テキストファイルなどの解析、ウェブやX上の投稿を検索して、さらに詳しい情報を提供することができます。

■ 画像生成 画像生成は勝手に行わず、作成前に画像生成を行うかどうかの確認を求めてから生成します。また、Grokでは過去に生成した画像の編集が行えます。

■ 最新情報の反映 Grokの知識は常に更新されており、最新の話題に対応できます。

■ 柔軟な対応 曖昧な質問でも、文脈を考慮して最適な回答を導き出します。また、画像生成のような特別なリクエストには、ユーザーの意図を確認してから進めます。

GrokとChatGPTの違い

GrokとChatGPTは、どちらも大規模言語モデルと呼ばれるAIの1種であり、自然な文章を生成したり、質問に答えたりすることができます。両者は似ていますが、細かい点ではいくつかの違いがあります。

以下の表にGrokとChatGPTの違いをまとめたので、開発企業やトーン、情報鮮度、利用シーンなどの視点から比較してみましょう。

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【図】:GrokとChatGPTの違い 
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Grokの使い方

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GrokはxAIによって開発されたAIであるため、Xプラットフォームと統合され、XユーザーはXから瞬時に利用できます。また、Xを利用していない方には、X以外からアクセスする方法や、iOS版アプリを利用する方法があります。ここでは3つの利用方法について紹介します。

Xからの利用

GrokはXに統合されており、XユーザーはXとシームレスにGrokを利用できます。Xを利用しているアカウントでログインし、左側のメニューにある「Grok」をクリックします。右画面に表示されるGrokのプロンプトに入力することで、Grokとチャットを通じて利用できます。

また、XからGrokをオフ・削除はできませんが、学習機能をオフにすると、自分の投稿をGrokにトレーニングデータとして利用されることは防げます。

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【図】:XのGrokメニューより利用 

xAIの公式ウェブサイト経由で利用

GrokはXに統合されていますが、xAIの公式サイト(x.ai)から直接アクセス可能です。下記の「Grok|xAI」にアクセスすることで、そこで提供されるGrokのインターフェースを利用できます。2025年2月時点で、xAIはGrokを無料で公開しており、Xアカウントがなくても使えるようになっています。

【参考】:Grok|xAI

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【図】:Grokの開始画面 

Grokを利用する際はサインインを求められますので、XアカウントもしくはGoogleアカウント、既に登録済の場合はGrokアカウントでサインインします。

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【図】:Grokのサインイン画面 

サインインに成功すると、Grokが利用できます。無料でも最新のGrok3が利用できますが、1日当たりの利用回数に制限があり、メッセージ送信回数は2時間ごとに最大10回、画像生成は1日に最大3件です。

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【図】:Grokのプロンプト入力画面 

iOSアプリを利用

GrokのiOSアプリ「Grok生成AI」を利用する方法があります。App Storeから「Grok生成AI」をダウンロードして、Xアカウント、もしくはAppアカウントで利用可能です。無料で基本的な機能を利用できますが、一部制限があり、フル機能を利用するにはアプリ内向けに課金が必要な場合があります。

【参考】:「Grok 生成AI」をApp Storeで

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【図】:GrokのiOSアプリ「Grok 生成AI」

Grokは無料でどこまで使える?

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Grokを実際に使ってみると、大変優れた生成AIであることが分かりますが、無料でどこまで使えるのか、「Grok生成AI」アプリを例に見ていきましょう。

テキストベースの質問対応

2時間ごとに最大10回のプロンプト(質問や指示)を送信可能であり、XやWebから最新情報を取得して、回答に反映しています。また、Grokには「標準モード」と「ユーモアモード」という2つの応答スタイルがあり、ユーモアモードでは軽妙なトーンでカジュアルな会話を楽しめるようになっています。

試しに「GrokがChatGPTより優れている点は?」と質問し、以下のような回答を得ました。なかなかユニークな回答をしているのが分かります。

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【図】:Grokに対する質問「GrokがChatGPTより優れている点は?」の回答

画像生成機能

Grokの無料版での画像生成は1日に最大3枚までであり、高品質な画像生成モデル「Flux.1」を使用してテキスト指示に基づいた画像作成ができます。Fluxは、ドイツの「Black Forest Labs」が開発した画像生成モデルで、テキストから画像を生成し、ローカルで動作するように設計されています。

【参考】:Flux AI|無料のオンライン Flux.1 AI 画像ジェネレーター

アプリ内課金

Grokのアプリ内課金が発生するのは、主に無料版の制限を超えて利用したい場合や、プレミアム機能をフル活用したい場合です。課金の条件やプランは以下の通りです。また、Xのプレミアムプランに加入している場合、追加課金なしでアプリでも拡張機能が利用可能です。 なお、X側で課金手続きが必要です。

1. 利用回数の増加 無料版の制限(2時間に10回、画像生成1日3枚など)を超えて頻繁に利用したい場合は、有料プランへの移行が必要です。例えば、 Xの「プレミアム」(月額約980円)または「プレミアム+」(月額約1,960円)を追加することで制限が緩和され、優先的なアクセスが可能になります。

2. 新プラン「SuperGrok」 2025年2月18日(日本時間)にxAIは最新AIモデル「Grok 3」を正式にリリースしましたが、同時に追加機能を提供する新プランの「SuperGrok」を発表しています。月額30ドル(約4,500円)または年額300ドル(約45,000円)のプランがあります。

追加機能としては、音声モード(音声での対話)、思考モード(より高度な推論機能)があります。

【参考】:【速報】xAIが「SuperGrok」と「X Premium+向けGrok-3」を発表 / X

まずはGrokの無料プランから試そう

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この記事では、Grokの特徴と使い方、ChatGPTとの違い、iOSアプリの「Grok 生成AI」を例にして、Grokの無料版はどこまで使えるかについて紹介しました。日常的な利用であれば、不満を感じることなく利用できるでしょう。

生成AIは大変多くのサービスが出揃っており、その選択に迷うところですが、Grokの無料版を実際に使い、自身の目的に合うのか、使い勝手はどうかなどを評価をした上で選択することをおすすめします。

アンドエンジニアのYouTubeチャンネル「アンドエンジニアチャンネル」でも、AIについて解説しています。ぜひ併せてご覧ください!

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