スマートフォンやタブレットの普及によって、Webを介して利便性の高いサービスが提供されるようになっています。サービスを支えるWebアプリケーションを構築するのは、Webエンジニアです。Webエンジニアの将来性や強みについてまとめました。(Misa)
Webエンジニアに将来性はあるか
5G時代の到来により、今後はあらゆるサービスがWebを介して提供されるようになっていくといわれています。サービスを支えるWebアプリケーションの需要は、今後ますます高まり続けるでしょう。対人接触の機会を減少させる目的での活用もあり、コロナ禍も追い風になった形です。
同時に、Webアプリケーションを構築するWebエンジニアの人材ニーズも高まってはいますが、一方ではWebエンジニアの将来性を危ぶむ声もあがっています。
Webエンジニアの将来性を懸念される理由のひとつに、Webアプリの分野は技術トレンドの変遷があまりにも激しく、先行きが不安定であるという見方があります。そして、もうひとつの理由は、AWSに代表されるコーディング不要の開発ツールの出現です。開発ツールやAIの普及で、将来的にはコーディングに携わるエンジニアが必要なくなるのではないかという意見もあります。
しかし、現時点では高度な機能をもつWebアプリケーションには、独自の設計と開発が必要であり、ITエンジニアなしでは成り立ちません。技術や開発環境が変わっても生き残れるWebエンジニアの強みと、強みが持てない人について考えていきます。
Webエンジニアの強みとなるスキル、言語
Webエンジニアの仕事は、Webサイトを構築するフロントエンドと、サービスの機能を実装するサーバサイド(バックエンド)に分けられます。フロントエンドの言語としてはHTML、CSS、JavaScript、サーバサイド(バックエンド)では、PHP、Ruby、Java、Go、Pythonが主流となっています。これらの言語を習得している人は、ここ数年はWebエンジニアとして活躍していけるでしょう。
フロントエンド側の言語はどのWebサービスでも共通して使用される汎用性があります。それに対して、サーバサイドの言語は開発元やサービスの機能によって選択されます。従事するサービスやポジションにあわせて、特化するスキルをもつことがエンジニアとしての強みになります。開発者としては、フロントエンドのスペシャリストとなる、サーバサイドで、Ruby、Java、Pythonなどのいずれかに特化するという方向性が考えられます。
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また、言語やツールではなく、UI/UXなどのスペシャリスト、開発の経験を活かして、企画、マネジメント、マーケティング職に転身する道も考えられます。
Webエンジニアとしての強みが持てない人
逆に、Webエンジニアとしての強みが持てないのはどのような人でしょう。
近い将来、プログラミング工数を削減する開発ツールが主流となるのはほぼ確実です。ITエンジニアの役割は、サービスの要件をまとめる、要件を満たすWebアプリケーションを設計するなど、自動化が難しい部分に集約されていくと考えられます。10年後に、コーディングやプログラミングだけで仕事ができるのは、例外的なプログラミングスキルをもつ人に限られるでしょう。いわゆる“スーパープログラマー”ですね。開発ツールでは対応できないレベルのプログラミングが求められます。
ごく小規模な案件を除いては、プロジェクト内の分業化が進んでいます。Webエンジニアとしては、広く浅い知識より何かひとつ特化したスキルを持つ人が評価されやすいです。
最後に、エンジニアの宿命ともいえますが、前述のとおり、WebアプリケーションはほかのIT分野と比較しても、技術の変遷が早いです。最新技術の習得や情報収集を続けられない人は厳しくなるでしょう。
まとめ
今後もWebエンジニアとして活躍する道、開発の経験を活かして別の職種に転身する道、将来に備えてスキル特化を目指す道……選択肢は様々です。選択した道を歩むにあたって転職が必要だと感じた時には、ぜひマイナビITエージェントをご活用ください。
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