お金のSNSって知ってる?「みんなの銀行」が徹底的にこだわり抜いたユーザー体験とは【前編】
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お金のSNSって知ってる?「みんなの銀行」が徹底的にこだわり抜いたユーザー体験とは【前編】
システム開発
アンドエンジニア編集部
2022.01.27
この記事でわかること
「みんなの銀行」は、SNSの「感覚で操作できる」利点と、「コミュニティ」という利点に着目したデジタルバンク
こだわり抜かれたUI/UXは、ビジネス側、デザイナー、エンジニアなど、みんなで多くの議論を交わして誕生した
一般公開後、世界三大デザインアワードの ひとつ「Red Dot Design Award」をはじめ様々な賞を受賞。賞にふさわしいアプリにするべく、「使い勝手」を最優先して改善を続けている

生活には欠かすことのできない「銀行」。銀行そのものに出向くことは少なくても、常に私たちのそばに銀行は寄り添っています。

でも一番最初の口座開設は面倒ですし、ATMで振込むのは手間がかかることも多いです。カバンに入れている財布のように身近に、使い勝手ももっと良くなってくれたらいいのに…。そんな風に思ったことはありませんか?

2021年5月にサービス提供を開始した新しい銀行サービス「みんなの銀行」は、「お金のSNS」をテーマに掲げ、スマホアプリだけでお金の管理ができるデジタルバンクです。普通預金のことは「ウォレット」と呼び、お財布感覚で使っていいお金を入れ、貯蓄預金はお金を簡単に整理整頓する箱「ボックス」に貯めていきます。

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貯蓄機能「ボックス」を活用してファンと競技チームを”つなぐ”仕組みも

スマホ1つあれば買い物の支払いやATM入出金、お金の管理もより便利に、フレンドリーに。これまでのお金の使い方、銀行との付き合い方を指先ひとつで変えてくれそうなのが「みんなの銀行」です。

この記事では「これまでにない銀行アプリ」として65万ダウンロードを達成した「みんなの銀行」の開発経緯や、今後について、株式会社みんなの銀行CIO・宮本昌明さんにお話を伺いました。

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CIOの宮本さん

2021年5月に一般公開し、今後もたくさんの機能を拡充予定

アンドエンジニア編集部

「みんなの銀行」はSNSの要素をテーマに掲げています。 このテーマにはどういう想いがあるのでしょうか?

宮本さん

今の若い世代の方がみんな使っているサービスというと、SNSですよね。 そして、SNSは別に操作方法を聞いたりしないし、説明書を読んだりもしないです。 「銀行も時代にあわせてそうあってもよいのでは」という想いで、“お金のSNS”をテーマとして掲げました。

アンドエンジニア編集部

スマホゲームも説明書はありませんが、そういう感じでしょうか?

宮本さん

はい、感覚で覚えてもらえたらと。

アンドエンジニア編集部

でも、別にSNSを作りたいわけじゃないですよね?

宮本さん

そうですね、SNSを作りたいわけではないです。 SNSには、先に述べた「感覚で操作できる」という利点と、「コミュニティ」という利点があります。

宮本さん

コミュニティ内でお金を煩わしくなく動かしてもらったり、みんなで貯めるとか。 SNSにまつわるキーワード(要素)として、「コミュニティ」に注視しています。

アンドエンジニア編集部

「みんなの銀行」は2021年5月に一般公開されました。 半年ほど経って、お客様の反応はいかがですか?

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ゼロベースから設計された、”国内初”のデジタルバンク
宮本さん

反応は思っていたより良かったですね。 口座を開設したお客様から、「こんな機能が欲しい」という声も頂いてます。

アンドエンジニア編集部

お客様の声が参考になって、改善ポイントが見つかったりするのでしょうか?

宮本さん

お客様の直接的な声もあれば、自分たちで改善ポイントを見つけることもあります。 特に前者については、お客様から頂く声を赤裸々に、全部生のまま、エンジニアも含めて確認することが出来社内には「みんなの声委員会」というものもあります

アンドエンジニア編集部

アプリだからこそ、お客様の声を直接聞きやすいのですね。普通のエンジニアだとあまり経験ができないことかもしれません。 最近だと、どんな改善ポイントがあるのでしょうか?

宮本さん

口座開設をもっと簡単にしたいという部分と、開設後の使い勝手の部分ですね。 どちらも今は基本的な機能しかないため、どんどん拡充したいと思っています。

UI/UX、デザインにこだわり抜き、「使い勝手」を最優先事項にしている

アンドエンジニア編集部

「みんなの銀行」は、感覚で操作しやすいように、UI/UXやデザインへの意識を強く感じますね。

宮本さん

めちゃくちゃ意識してますね。 たまに、他の銀行の知り合いから「利用規約入ってました?」と言われることがあります。 もちろん、利用規約を確認しなければ口座開設できない仕様になっていますが、それをあまり意識させないUI/UXになっている成果かなと思います。

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口座開設手続き画面①
アンドエンジニア編集部

どのような経緯でいまのような作りになったのでしょうか? かなり議論もあったのでは?

宮本さん

お客様が操作する上で煩わしいものを排除したいというデザイナー側と、銀行としてこれは書かなければいけないというビジネス側とで、多くの議論をしました。

アンドエンジニア編集部

具体的にはどんなものが煩わしいと?

宮本さん

例えば、長文を画面下までバーッとスクロールして、最後にポチッとチェックするような操作です。 こういった煩わしさを無くすようにしています。

宮本さん

必要最低限の内容にして、文章でだらだら書くのではなくイラストも交えたりして、わかりやすくなるように工夫しています。

アンドエンジニア編集部

イラストで口座開設手続きの方法を表現するのは新鮮でわかりやすいですね!

宮本さん

当然、文章で書かなければならないものはちゃんと書くことが大前提ですけどね。 ただ、煩わしくないように見せています。 UI/UXの点はこれからもこだわり抜こうと思ってます。

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口座開設手続き画面②
アンドエンジニア編集部

ビジネス側とデザイナー、そしてエンジニア。 どうやってみんなをまとめているのでしょうか?

宮本さん

スクラムマスター的な役割を置いていて、その人がまとめています。 デザインにこだわるアプリにしたいので、デザイン側の意見をしっかり取り入れるようにしていますね。 銀行らしくないものを目指しているので、従来の銀行員目線だけで考えると普通のアプリに戻りかねないんですよね

アンドエンジニア編集部

銀行だけど、銀行員目線だけでつくられているわけではない?

宮本さん

こっちのほうが丁寧でわかりやすい」という銀行員目線と、「こっちのほうが操作しやすい」というデザイナー目線で、それぞれの意見がありました。 その議論のなかにエンジニアが入ることもあります。

宮本さん

みんなで議論して、良いものを作っています。 目線の角度を変えながら、様々なところから見ている感じですかね。

アンドエンジニア編集部

デザイナー目線といえば、「みんなの銀行」は「Red Dot Design Award 2021(レッドドット・デザイン賞)」「 2021年度グッドデザイン賞」「Google Cloud カスタマー アワード金融サービス部門」等を受賞していますね。 受賞時、社内の雰囲気や反応はどうでしたか?

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「Red Dot Design Award 2021」のブランド部門において、日本企業初の「Brand of the Year」(最優秀賞)を受賞。金融機関では世界初
宮本さん

とても喜ばしいことではあるのですが、そこまで一喜一憂はしていなかったです。 やったことが認められて良かったですが、過去の功績です。今はもう次のことをやってますから浸っている暇もないです

アンドエンジニア編集部

常に今後を見据えているということですね。 宮本さんは、賞を獲ってどんなことを感じていますか?

宮本さん

頂いた賞にふさわしいアプリにしていかないといけない、というプレッシャーを感じています。 ただ、賞を狙ってやっているわけでもないので。 あくまでもお客様の「使い勝手」を優先して、改善を続けていかねばと思っています。

アンドエンジニア編集部

しかし、受賞することは励みになりますよね。

宮本さん

エンジニアからは、「こんなに沢山の賞を取った開発に携われて嬉しい」といった声はありました。 それは「賞を獲って良かったな」と思った瞬間でしたね。

どんどん磨かれていく「みんなの銀行」に期待をしてほしい

アンドエンジニア編集部

最後に、「みんなの銀行」の今後の展望を教えてください。

宮本さん

今後も変わらず、機能を追加していきます。 いま出している機能の使い勝手の追求は細かく、早くやっていきたいですね。

アンドエンジニア編集部

これからも進化し続けるわけですね。

宮本さん

まだ始まったばかりのサービスですが、どんどん磨かれていく「みんなの銀行」に期待していただけたらと思います。

アンドエンジニア編集部

例えば、お客様ごとにパーソナライズ化されるUI/UXなどできたら面白そうですね!

宮本さん

デジタルバンクとして、お客様のパーソナライズ化はやっていきます。 見栄えであったり、サービスに対して反映されるように、というのは考えています。 まだまだ完成は遠いですが、やりたいことが沢山ありすぎますね。

後編では、「みんなの銀行」開発の裏側について、より細かにお話を伺いました。

金融系システム開発だけど「言いなり」じゃない!「みんなの銀行」が'国内初'を生み出せた理由【後編】

ライター

アンドエンジニア編集部
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