RPAツールを比較する際のポイントと主要なツールを紹介!
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RPAツールを比較する際のポイントと主要なツールを紹介!
アンドエンジニア編集部
2021.06.14
この記事でわかること
RPAとは定型作業などの業務プロセスを自動化する技術
RPAツールを比較するポイントは「複雑さへの対応しやすさ」「RPAの開発・保守のしやすさ」「サポート体制」「導入プラン」など
国内シェアNO1を誇るRPAツールは「WinActor」

RPAツールとは?

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RPAツールは、定型作業の業務負担や業務効率を向上させるために利用されます。少子高齢化が加速していく中でRPAツールは注目を浴びています。ここでは、RPAの詳細や需要に関して詳しく紹介しましょう。

RPAとは

RPAとは「Robotics Process Automation」の略称で、ロボティックスプロセスオートメーションとも呼ばれます。RPAは定型作業などの業務プロセスを自動化する技術のことです。アプリケーションに搭載されているマクロなどとは異なり、複数あるサービスの自動化を実施することが可能です。日本ではRPAは2015年頃より導入され、徐々に市場のシェアは拡大しつつあります。

RPAでは、データの集計・統合・入力・分析など人間に代わり、処理を行ってくれるのが特徴です。例えば、POSデータやExcelデータの入力などにも利用できます。AI・機械学習などが搭載されているRPAも存在するため、処理にエラーが生じても自己学習して修正できることもあります。

RPAの需要は高い

RPAの需要は高く、今後も拡大していくことが予想されるでしょう。RPAが急速に導入されるようになった背景の1つに、働き方改革があります。働き方改革を行う目的は、1人1人の意思・スキル・事情に応じて、多様で柔軟な働き方を選択できる社会を追求していくことです。また、少子高齢化などが原因で生産労働人口が減少している日本において、労働の生産性を向上させることも目的とされています。

また、業務を効率させるツールを開発・導入するためには、多くの工数や時間がかかります。導入してみた結果、費用対効果の観点からシステムを導入した後で契約終了となる事例も多くありました。しかし、RPAでは比較的安価で簡単に導入できます。RPAの国内市場は急激に伸びており、2019年に実施されたある調査によると、RPAの導入率は大手企業では50%以上、中小企業でもおよそ25%でした。今後も技術の発展により、機能が充実することが予想されるため将来性は高いといえるでしょう。

RPAツールを比較する際のポイント

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RPAツールの市場は、日を追うごとに急激に拡大しています。多種多様なサービスが出現する中、自社のニーズに合ったサービスを選択することは簡単ではありません。導入してみたものの、使いこなすことができなかった企業も少なくありません。そのため、効率化すべき定型作業を明確にした上で、必要な機能が備わっているかどうかを確かめることが大切です。また、必要な機能は備わっているけれど、機能が多くありすぎて使いづらいということもよくあります。ここでは、RPAツールを比較する際のポイントについて詳しく紹介します。

業務やシステム連携などの複雑さへの対応しやすさ

単純作業だけではなく、条件によってシナリオが分岐する場合・入力の仕方を変更する必要がある場合・システムの連携が複数あり複雑である場合には、それらに対応した機能が必要です。他にも複数のシステムを利用して、入力や保守などの作業を効率化したい場合には、システム間でスムーズに連携できるかどうかも把握しておくのが重要です。また、システムの外部連携を行う場合や拡張性に注力したい場合には、APIが公開されているどうかも確認しましょう。

RPAの開発・保守のしやすさ

自社でシナリオの開発からロボットの管理までを実施する場合や、稼働させるロボットが多数ある場合には、開発・保守のしやすさも重要なポイントです。例えば、Webページと連携したい場合は、Webページの画面を修正する度に、メンテナンスを実施しなければロボットは稼働しない事態が発生することもあります。修正や不具合が起こった場合に、スムーズに対応できるかどうかや、事前対策が練られているかどうかも把握しておきましょう。

サポート体制

ロボットを稼働させる数が多い場合には、負荷軽減させて効率的に運用する必要があります。そのためには、ロボットに関する稼働状態の分析を行うことが重要です。自社で行うのが負担に感じる場合には、オプション料金はかかりますが導入・運用サポートがある料金プランのサービスを選択しましょう。例えば、RPAに関して専門知識をもっているエンジニアがシナリオを作成・修正してくれるサービスや、ユーザー向けのRPA運用に関するセミナーの開催などが挙げられます。サポートを強みとしているサービスもあるため、検討してみてください。

導入プラン

ビジネスでは新しい試みをする際には、リスクを減らすために小さく始めるのが一般的です。RPAツール導入に関しても例外ではありません。最初は今すぐにでも解決したい課題から導入を始め、費用対効果などの成果を確認します。そして徐々に社内全体にも拡大していくと失敗が少なく、スムーズに導入ができるでしょう。

コストを削減することは大切ですが、将来的に拡大していく計画がある場合には、その計画に円滑に対応できるかどうかも重要です。例えば、WinActorやUiPathと呼ばれるRPAツールには、デスクトップ型から導入を始めて、後にサーバー型へも移行できるスケールアップの仕組みも整備されています。このようなサポート体制があると、スケールアップする際やプランの変更を行う際に、既存のロボットが次のプランでも問題なく稼働するかという不安が少なく済むでしょう。したがって、導入プランについても詳しくチェックすることが重要です。

主要なRPAツール

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ここでは、よく使用されている主要なRPAツールについて詳しく紹介します。

UiPath

UiPathは、優れた技術力で業界をリードしているUiPath社が提供しているRPAツールです。稼働シナリオの作成・実行・管理などの機能をモジュール化して、個別の製品として提供することで、中小企業から大手企業まで幅広く対応が可能です。2017年に日本法人が設立され、2018年10月には完全に日本語に対応しているため、日本国内でも大手金融機関や大手広告代理店などを中心にRPAツールの導入実績を伸ばしています。UiPathではサーバーを利用して中央管理することが可能なため、大規模運用できます。またPCに対してUiPathをインストールすることで、デスクトップ型として自動化することも可能です。

UiPathの特徴は、ブラウザ上のデータやデスクトップアプリケーションなどのさまざまなシステムのデータを読み込める点です。ロボットのプロセスの修正・追加を行う際には、ドラッグ&ドロップで簡単にできるため、直感的で使いやすいユーザーインターフェースといえるでしょう。また、ロボットのスケジューリング・作業負荷管理・報告・監査・監視などの管理業務は1点に集中させることが可能なため、安全性が保たれた状態で運用できるのも特徴です。 (参考:https://www.uipath.com/ja/

WinActor

WinActorは、NTTアドバンステクノロジ社が提供しているRPAツールです。導入企業は2,500社以上で、国内シェアではトップを誇ります。一般的にデスクトップ型で利用するRPAツールですが、2017年9月にNTTデータ社が提供した「管理ロボ」と呼ばれるソフトをインストールすることで、サーバーによって一括管理することも可能となりました。例えば、Microsoft Office製品・ERP・OCR・個別に作成したシステム・共同利用するシステムなど、WindowsOSから操作するさまざまなアプリの作業を自動化することができます。完全に日本語対応しているのも特徴です。 (参考:https://winactor.biz/

BizRobo!

BizRobo!は、RPA テクノロジーズ社が提供しているRPAツールです。400社を超える導入実績があり、高い評価を得ています。豊富な実績があることから、ロボットの管理者や作成者向けのトレーニングサービスが用意されています。そのためRPAツールを初めて導入する企業にとって、安心して導入・運用することができるでしょう。Webサーバー1台だけで複数のロボットを作成可能で、同時運用することもできます。大規模なWebアプリケーションに適しているといえます。また、ロボットに学習させる業務フローを簡単に作成できるため、担当者がロボットを容易に使いこなすことが可能です。さらに、日本語によるトレーニングコンテンツも用意されているのも特徴といえます。 (参考:https://rpa-technologies.com/

自社のニーズに合ったRPAツールを導入しよう!

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これまでに、RPAツールの概要・比較する際のポイント・主要なRPAツールについて解説しました。RPAとは、定型作業などの業務プロセスを自動化する技術のことです。近年では、働き方改革の影響などからRPAツールの需要は非常に高いです。

しかし、近年のRPAツールには多種多様なものがあり、比較するのが難しいのが現状です。RPAツールを比較する際のポイントとして「複雑さへの対応しやすさ」「RPAの開発・保守のしやすさ」「サポート体制」「導入プラン」などが挙げられます。国内シェアNO1を誇るのが「WinActor」です。また、「UniPath」「BizRobo!」なども導入企業数は多いです。自社に合うRPAツールを導入することが最も大切なため、自社の課題を明確にして適切なRPAツールを導入しましょう。

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