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AWSインスタンスの作成から削除までを無料で体験してみよう
AWSインスタンス

AWSインスタンスの作成から削除までを無料で体験してみよう

アンドエンジニア編集部
2021.06.11
この記事でわかること
AWSインスタンスの削除は、インスタンス利用終了のために必須な手続きである
AWSインスタンスは仮想サーバー構築のサービスで、1年間無料で自分専用のサーバーを持てる
AWS EC2のメリットは簡便さと柔軟性なので、まずは無料でインスタンスの作成を体験しよう

AWSのインスタンスの削除

削除

AWSはアカウント作成をすると、個人でも無料で1年間試用することができます。そのため、多くの人が利用登録をしますが、その後でさまざまな疑問や問題に直面します。今回は、インスタンスの終了と削除方法、停止と削除の違いなどの疑問点について詳しく解説します。

インスタンスの停止と終了の違い

インスタンスの停止とは、インスタンスはそのままで停止状態にしておくことです。停止をしてもデータは消えず、再度立ち上げることで今まで通り利用ができます。インスタンスは起動中は課金されますが、停止中は課金されません。そのため、日中時間帯にしかインスタンスを利用しない場合は、夜間に停止しておきましょう。また、インスタンスのバックアップを作成してから停止しておくことも可能です。

一方、終了するとインスタンス自体の削除によってデータは消え、2度と立ち上げることはできなくなります。また、削除されたインスタンスからアドレスも消えてしまい、アクセスすることは不可能になります。つまり、終了とは不要となったインスタンスを完全に削除した状態を指すのです。

インスタンスの削除手順

インスタンスの削除とは、不要となったインスタンスを終了するため手段であることは理解されたと思います。ここでは、インスタンス削除の手順について簡単に解説します。

1.削除したいインスタンスを「AWS Management Console」上で選択する 「AWS Management Console」にアクセスして、EC2の設定画面を開きます。インスタンス一覧が表示されていますので、削除したいインスタンスを選択します。

2.削除メニューを表示する 選択したインスタンスを右クリックするとポップアップメニューが表示されますので、この中からメニューの[インスタンスの状態]をクリックし、さらに表示されたメニューから[削除]をクリックします。

3.インスタンスを削除する 続いて[インスタンスの削除]のダイアログボックスが表示されますので、ダイアログボックス右下にある[はい、削除する]のボタンをクリックします。

4.シャットダウン インスタンスのシャットダウンが始まるので、インスタンスの状態が”terminated”(終了)になるのを確認します。

“terminated”(終了)されたインスタンスはインスタンスの一覧にしばらく残っているので、その間はインスタンスIDや、Logなどの確認ができます。しかし、インスタンスの一覧から完全に消えるは、1~2日程かかります。「インスタンスを削除したつもりができていない」と疑問に思うのはタイムラグがあるからです。ステータスが”terminated”(終了)になっていれば削除は終了しているので安心してください。

インスタンスを削除したらどうなる?

AWS上でインスタンスを削除すると、タグやボリュームといったリソースはインスタンス上から関連付けが徐々に解除されていき、1日~2日ほどでこれらのリソースが表示されなくなります。インスタンスが完全に終了すると、そのインスタンスに関連付けられていたすべてのデータが削除されます。

AWSのインスタンスについて

インスタンス

AWSのインスタンス削除や停止、終了などの関係については理解されたと思いますが、そもそもインスタンスとは具体的に何を指すのでしょうか。AWSのインスタンスと言えば、EC2と同義ですが、EC2とは何なのでしょうか?ここではAWSのインスタンスについてITエンジニアとして知っておきたい事について解説します。

AWS EC2とは?

EC2とは”Amazon Elastic Compute Cloud”の通称で(以下EC2)、AWS上に自ら利用する仮想サーバーを作成できるサービスです。以下、EC2の特徴を挙げてみました。

■短時間で簡単に作成 EC2では、利用者は僅か数分程度で仮想サーバーを作成できます。また作成後にマシンスペックを変更したり、削除したりすることも簡単に行えます。たとえば、アプリケーションの負荷が高まり、サーバーのCPUやメモリの増強の必要性が生じた場合は、インスタンスタイプの変更だけで、サーバースペックを増強することが可能です。

他にデータ量の増大によってディスク容量の拡張が必要になった場合でも直ちに拡張することが可能です。オンプレミスのサーバーでは、到底実現できないような事がAWS EC2では可能です。

■EC2は稼働中課金 EC2は従量課金制のため、サーバーが起動している時間だけ利用料金がカウントされます。使用しない場合には停止することで利用料金のカウントを止められます。

実際に昼間は停止し、夜間のバッチ処理のために夜間時間帯にサーバーを稼働させる、あるいは、オンラインサービス中の昼間だけ稼働させ、夜は稼働を停止するといった利用方法が想定されます。

■インスタンスタイプによる課金 EC2の時間単価はインスタンスのタイプ(マシンスペックなど)によって異なりますので、スペックが高いインスタンスタイプほど高料金です。

高スペックなサーバーの必要性が低いテスト稼働期間中は、低スペックのインスタンスタイプにしておき、本格稼働時からインスタンスタイプを変更するといった方法で、利用料の増大を防ぐことが可能です。

■ストレージサービスのEBSは常時課金 サーバーを停止中はインスタンスに対する課金は止まりますが、データを保存しているストレージサービスのEBS(Amazon Elastic Block Store)では、データ保管料金が発生します。

AWSのインスタンスとは

インスタンスInstanceとは実体のことですが、AWSのインスタンスはAWSクラウドにおける仮想サーバーを指します。インスタンスはAMI(Amazon Machine Image)から起動をします。AMIはインスタンスの作成に必要なOS情報、ディレクトリ、ファイルなどをまとめたもので、インスタンスはAMIのコピーなのです。

どんなOSが使えるか

AWSで利用できるOSは、Linux、WindowsなどのメジャーなOSです。この何れかを選択できる環境であれば、システムを動かす上で特に困ることはありません。これらのOSは利用者側がインストールする必要はなく、Amazon EC2上で選択するだけでインストールを自動的に行ってくれます

インスタンスタイプとは

AWSのインスタンスタイプとはAWS上で選択可能な仮想サーバーのタイプのことです。インスタンスタイプは大きく分けて12種類あり、その中でCPU数、メモリー、ストレージ、ネットワークパフォーマンスなどから必要な環境が選択できます。詳細はAmazon EC2 インスタンスタイプにてご確認ください。

AWS EC2の優れた点

インスタンスはAmazon EC2で作成しますが、ここで改めてEC2のメリットについて紹介します。

1.システム構築の時間短縮 EC2の大きな利用メリットは、システム構築に要する時間を短縮できる点です。自前でサーバーを購入する場合は、まず注文してから納品されるまでの時間が必要です。

設置までを考えると、ハードの調達や設置エンジニアの手配などもあり、1カ月程度を要することもザラにあります。AWSのEC2上ではインスタンス(仮想サーバー)の立ち上げには、僅か数分程度で十分です。

2.冗長化が容易 障害対策、災害対策でサーバーの冗長化が当たり前になっていますが、EC2では冗長化の手間を必要としません。しかも、仮想ネットワークを構築するサービスまで提供されており、インスタンスとの組合わせてで、簡単かつ短時間でサーバーの冗長化が可能です。さらに冗長化したサーバーにELB(ロードバランサ)を追加するのも非常に簡単です。

3.柔軟なスペック変更が可能 オンプレミスでサーバーを構築すると、データー量の増加などでハードディスクやメモリ追加の対応を迫られますが、その際に冗長化していないサーバーでは、システム停止を余儀なくされ、夜間作業などで増設作業を行うことになります。一方、AWS EC2では、スペック追加や変更の作業は画面上で設定を変更するだけで簡単に行えます。

AWS インスタンスを実際に作成してみよう

サーバー構築

AWSインスタンスの作成が非常に簡単であることは理解されたかと思います。しかも、基本的なインスタンスであれば、無料で1年間試用することも可能です。ITエンジニアなら、AWSの体験を目的に一度試してみるのもおすすめです。

AWS インスタンスの作成方法

参考までにAmazon EC2 インスタンスの作成方法について、簡単に触れておきましょう。基本的には以下の4ステップでインスタンスが作成できます。詳細は以下の公式サイトを参照してください。

Amazon Linux 2 EC2 インスタンスを作成して接続するにはどうすればよいですか?

EC2サービスページにて、【インスタンスの作成】ボタンをクリックすると、インスタンス作成がスタートします。

Step1: AMI (Amazon マシンイメージ)を決める 最初にAMI(マシンイメージ)を決めます「無料利用枠の対象」のアイコンが付いているものから選びます。LinuxOSのインスタンスを作成するなら、「Amazon Linux AMI / SSD Volume Type」を選択します。

Step2: インスタンスタイプの選択 次にインスタンスタイプの選択をします。無料利用枠対象の「t2.micro」を選択し、画面右下の【次の手順:インスタンスの詳細の設定】ボタンをクリックします。

Step 3: インスタンスの詳細設定 ここでは、ネットワーク、ストレージ、セキュリティ、タグなどの細かな設定を行います。必要項目の入力・選択が済んだら【次の手順:ストレージの追加】ボタンをクリックします。

Step4: ストレージの追加 次に、ストレージに関する設定を行います。ここでは、「サイズ」と「ボリュームタイプ」を設定しますが、基本的にデフォルトの値(無料利用枠では30GB)のままで構いません。ただし、無料期間が終了した後は、その分が課金対象になるので、1年経過以降は利用しないのであれば、それまでにインスタンスを削除して利用を終了しなければなりません。

AWSは気軽に試用してから本格利用へ

AWSインスタンスの削除方法に関連して、AWSインスタンスに関する知識、そのメリット、作成方法、削除方法まで解説しました。お試し購入や無料体験をすると、なかなか解約ができず、無駄に料金を払うことになると不安に思う方もいます。

AWSは1年間もお試しが出来て、必要性を感じなければいつでも簡単に解約ができます。無料で1年間も自分専用の仮想サーバーを利用できるとは、素晴らしいことですね。

この1年間を利用して、AWSについて無料で学習することができれば、クラウドエンジニアとしてスタートラインに立つことができます。ぜひ、無料利用枠を活用してAWSについて知見を深めてください

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