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AWSマネージドサービスの活用方法は?メリット・デメリットを解説
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AWSマネージドサービスの活用方法は?メリット・デメリットを解説

アンドエンジニア編集部
2021.06.20
この記事でわかること
AWSのサービスを活用するためにマネージドサービスの活用例が増えています
AWSではAWS Managed Services(AMS)として自社マネージドサービスを発表しています
AMSの特徴を理解し、現行のマネージドサービスプロバイダーと比較することをお勧めします

AWSのマネージドサービスは?

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AWSでは、豊富なサービスを提供しています。AWSは企業ユーザの利用を推進するために、運用管理サービスをAWS Managed Services(AMS)として提供しています。 参考:AWS Managed Services

マネージドサービスの目的は?

通常利用者は構築したシステムやサービスを一定の水準に維持するために、運用管理を通じて想定する機能や性能を維持していきます。しかし、その運用管理コストシステムやサービスの複雑性の高まりにより、技術習得や蓄積あるいは障害対応プロセスの整備等が一層複雑になっています。

マネージドサービスはその専門性を持つ外部プロバイダーへ委託することにより、運用管理をサービスとして受けるアウトソーシングモデルを指します。そのため、要求するサービス水準をサービスレベルアグリーメント(SLA)として委託側と受託側で締結します。

マネージドサービスはシステムインテグレータ各社より提供されており、AWSにおいても2016年、AWS Managed Services(AMS)としてサービス提供を開始しました。

マネージドサービスのメリットとデメリットは?

マネージドサービス利用のメリットは、自社で吸収しにくい最新技術に追従しやすく、求められるサービス品質の維持リスク管理の効率性が向上することです。

デメリットは、自社の専門技術が向上せずにマネージドサービスプロバイダーへの依存度が高まることが挙げられます。そのため、コスト削減もある程度までは可能ですが、マネージドサービス提供者の意向に左右されてしまうリスクがあります。この傾向はクラウド利用によりさらにサービス連携の専門知識が高まりますので、マネージドサービスプロバイダーへの依存度がより高まるでしょう。

AMSの特徴は?

feature

AWSのマネージドサービスであるAMSの特徴は、以下のメリットをもたらします。

セキュリティ対応 近年セキュリティ強化の必要性が高まっています。AMSではHIPAA・HITRUST・GDPR・SOC・NIST・ISO・PCI・FedRAMPのコンプライアンス要件に準拠するための機能を提供しています。

クラウド移行促進 クラウド移行時に生じるアセスメント作業を効率的に実施するために、企業向け実証結果(ベストプラクティス)に基づくワークロード移行が可能です。AMS利用により、ITIL準拠の運用プロセス・フローを実現できます。

最新運用プロセスへの追従 Enterprise DevOpsにより、企業向けワークロードからクラウドネイティブワークロードまで対応可能です。DevOpsとITILを統合した最新運用フローが定義できます。その結果開発者はアプリケーション開発に注力できます。

AMSと一般的なマネージドサービスとの違いは?

AMSが実装しているサービスは、AWSのサービスで必要とされるインフラ運用管理機能を提供することです。全ての作業がAMSで完結するものではなくアプリケーション開発やマルチクラウド運用等はカバーされていません。そのため、AWS マネージドサービスパートナー(AWS Managed Services Partners)と言われる認定パートナー制度を用意しています。

実際の運用管理は、マネージドサービスプロバイダーの作業が必要となるので、この認定AWS マネージドサービスプロバイダーの支援を受けるのが良いでしょう。

AMSのデメリットは?

AMSのデメリットですが、AMSではサービス保証をするためにサポートされるOSやセキュリティ関連サービスが限定されることが挙げられます。

また、現在サポートされる言語は英語のみなので、グローバル企業を中心としたサービス展開顧客が現在のAMSのターゲット層と言えるでしょう。AMSが日本語整備されるまでの期間は、これまで同様にAWSサービスのマネージドサービスをメニュー提供する外部プロバイダーを活用していくのが良いでしょう。

AMSの種類は?

AMSでは、2つの運用プランを用意しています。

AMS Accelerate Operations Plan  AMSの基本プランです。サービスデスク・用監視・バックアップ管理・コスト最適化・ロギング・レポーティング・サービスデリバリ・パッチ適用・アクセス管理・セキュリティ管理からとなります。

AMS Advanced Operations Plan  AMSの基本プランに加えて、変更管理を用いた予防措置等を提供します。基幹業務向けプランです。サービスデスク・運用監視・バックアップ管理・コスト最適化・ロギング・レポーティング・サービスデリバリ・パッチ適用・ランディングゾーン(マルチアカウント)とアカウント運用・配布・変更管理・アクセス管理・セキュリティ管理・ITSMの統合運用からとなります。

それぞれ提供サービスレベルが定義されているので、詳しくは以下のリンクをご参照ください。 参考:AWS Managed Services Accelerate 参考:AWS Managed Services Advanced

AMSでカバーされる管理機能は?

AMSの2種類のプランでは、契約に応じて以下の項目についてサービスを受けられます

サービスデスク  SLAに応じた問い合わせ対応 ・運用監視  パフォーマンスと可能性の監視と修復 ・バックアップ管理  定期バックアップとリカバリー ・コスト最適化  AWSの利用状況に応じた推奨事項の提供 ・ロギング  サービスログおよびシステムログの集約と保存 ・レポーティング  月次サービスレポートの提供 ・サービスデリバリ  保守・運用作業 ・パッチ適用  パッチ導入の実施と確認 ・ランディングゾーンとアカウント運用  認証、セキュリティ等のアカウント管理 ・配布・変更管理  サービスプロビジョニングと変更管理の提供 ・アクセス管理  ActiveDirectoryによるアクセス管理 ・セキュリティ管理  個人情報、機密情報の保護と流出ブロック ・ITSMの統合運用  ServiceNowとお客様のITSMとの統合をサポート

詳しくは以下のリンクをご参照ください。 参考:AWS Managed Services Features

AMSの料金体系は?

AMSの料金体系は、他のサービス同様に従量制の料金体系です。具体的な料金は、利用サービスに応じて請求されます。詳細は以下の問い合わせリンクからお問い合わせください。 参考:AWS Managed Services- Contact Sales

AMS マネージドサービスパートナーとは?

AMS マネージドサービスパートナーは、AMSを活用してAWS利用者のマネージドサービスを支援するパートナー事業者です。AWSが提供するインフラ管理・セキュリティ・コンプライアンスコントロール機能を用いてコスト最適に運用監視していきます。現在、以下の各社がパートナー登録を行っています。

2nd Watch  ネットワークに強みを持つ会社 ・アクセンチュア  戦略からコンサルティング、DX、運用まで多岐に対応可能 ・Alestra  ネットワークインフラサービスの提供 ・Cambrian Technologies  クラウドネイティブのシステムインテグレータ ・Cloud Comrade  クラウドネイティブサービス企業 ・Contino  DevOpsとクラウドプラットフォーム ・デロイト  クラウドテクノロジーからビジネス課題解決まで ・ECS  金融向けアジャイル開発 ・InterVision  IT向け戦略的サービスプロバイダー ・Lemongrass  SAP on AWS サービスプロバイダー ・Mobilize Cloud  クラウドネイティブアプリケーション開発 ・Onica  ビッグデータ、AI分析 ・Premaccess  機械学習・サーバーレス・人工知能のコンサルティング ・Singtel Group  日常的なタスク管理 ・Sirius Computer Solutions  テクノロジーソリューションインテグレータ ・Slalom  戦略・テクノロジー・ビジネス変革コンサルティング ・tecRacer  AMS再販パートナー 参考:AWS Managed Services Partners

AWSのマネージドサービスを活用して業務効率を高めましょう

efficiency

AWSではこれまでのサービス提供に加えて、AMS マネージドサービスをラインナップに追加しました。現時点ではグローバル企業を中心とした利用を想定しています。そのため外部プロバイダーが提供するAWSのマネージドサービス比較検討しながら、業務効率を高められるよう準備を進めましょう。

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