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AWSでセキュリティグループを組むメリットと注意すべきポイント
セキュリティ対策を万全に

AWSでセキュリティグループを組むメリットと注意すべきポイント

アンドエンジニア編集部
2021.05.19
この記事でわかること
AWSは無料でアカウント作成できるが、セキュリティホールの影響も考える必要がある
セキュリティグループはアクセス拒否などの機能を活用することができる
デフォルト設定が既に組まれているが、各システムに合わせるには細かく設定して実行することが必要

AWSを利用する時にチェックすべきポイントを理解する

様々なチェックすべきポイントが有る

AWSは初期費用が不要で必要な機能があらかじめ揃っているとはいえ、自身で設定しなければいけない機能もあり、利用する上で注意が必要なこともあります。では、どんなことに注意すべきか見てみましょう。

セキュリティグループと従量課金には注意が必要

AWSは基本的に初期費用がかかりませんが、使いたいサービスやサーバによって料金が大きく変わります。従量課金となるので、時には通信量などが増えてしまうと高額になるケースも少なくありません。

そんな時に大量に外部からアクセスなどが集中すると、その分料金が加算されてしまうことがあります。コストが外部攻撃によってかかってしまうと運用の維持が難しくなるので、セキュリティ面で強固な状態を作っていかなければなりません。

そこで役立てるのが「セキュリティグループ」で、一般的にリリースされているサーバで提供されているファイアウォールと同様のシステムとなります。設定を行いながらセキュリティ対策を講じることができますが、想定外のセキュリティホールから守ることができます。

コンソール上で設定をスムーズに行うことができるので、しっかりと検討しながらシステムに活用していくといいでしょう。

それぞれのインスタンスで管理方法を検討する

インスタンスとはOSを入れて稼働させるサーバなどを指していますが、複数構築することによって1つのシステムとなっていきます。用途によってインスタンスを変えていくことが重要で、無料で提供されているインスタンスもあります。

例えば、多く活用されているのがAmazon EC2ですが、起動する前にネットワーク設定やセキュリティグループを検討していくようにしましょう。

低額でスピーディーに稼働させることができますが、セキュリティホールによって従量課金が高額になってしまうこともあります。システム構築する上で不必要な部分はアクセス拒否などの対策を行いながら、円滑に稼働させましょう。

セキュリティホールを招く前に対策を検討する

AWSで様々なインスタンスを利用して1つのシステムを構築したところで、そのままにしておいてもセキュリティホールに出くわす可能性があります。常にインスタンスはアップデートを行っており、1度も行わないと脆弱な状態になってしまうケースも少なくありません。

パッケージを構築したらアップデートを定期的に行っていき、最新状態に保ってください。バグは様々見つかっており、放置しておくと不正アクセスなどの被害に遭ってしまうこともあります。

時には情報漏えいにつながるので、ビジネスシーンで大打撃となります。Amazonが責任を持ち対応をしているので、パッケージは常に最新の内容をリリースしています。不十分な時にはセキュリティグループを組むのと同時に、最新のパッケージをインストールしましょう。 (参考)AWSネットワークにおけるベストプラクティス ~ AWSのバックボーンネットワークに関するDeepな話(3) (参考)AWSを使っている人が絶対にやっておくべきセキュリティ対策

AWSでどうやってセキュリティを活用してサーバなどを守るか考える

セキュリティの活用が非常に重要

AWSでこれからシステム構築していこうとする際に、様々なサーバ構築や運用を行う中でセキュリティ面がどうしても気になるところでしょう。昨今DoS攻撃などセキュリティ関連が脆弱ならば、外部攻撃のターゲットとして狙われやすい状況にあります。

AWSにおける基本的なセキュリティの設定を把握する

AWSによってクラウドサービスを展開する企業なども増えていますが、データなどを守るためのセキュリティについては常に意識しなければならない問題です。最近ではデータなどを暗号化するツールなどが提供されていますが、AWSでもセキュリティグループなどで対応することができます。

基本設定をしっかりと行うことによって外部攻撃に備えることができますが、セキュリティグループといわれる仮想のファイアウォールやVPCといわれる仮想のプライベートネットワークがあります。

その中でも活用されているのがセキュリティグループですが、AWSが様々なインスタンスの標準機能として備えているファイアウォールとなります。アクセス許可しながらも様々なトラフィックを設定によって制御していくので、セキュリティ面で活用することができます。

1つのセキュリティグループを各インスタンスへ割当可能なので、システムの状況に合わせて設定を考えることが可能です。設定すると許可したネットワークならばインスタンスに関して操作などを行うことができますが、許可していなければアクセス自体を拒否することができるようになります。

セキュリティグループを設定する時に注意すべきポイント

単にインスタンスに対してセキュリティグループを設定すると、時には障害発生時などの切り分けで苦労してしまうこともあります。

セキュリティグループの設定は常に変更することができますが、新しく設定した時には各インスタンスと今後利用するインスタンスそれぞれに新たな設定を適用することになります。

しかし、未設定だと外部通信が全て遮断されてしまうので、時にはシステムへアクセスできなくなってしまうことも少なくありません。またVPCを使わなければ、アウトバウンドに対するセキュリティ設定を行うことができないので注意が必要です。

そして、セキュリティグループをしても外部攻撃が周囲で起こったり、セキュリティグループ自体で問題が生じたりしてもログがありません。セキュリティグループ関連で問題が起きても切り分けを行えないので、代替案を検討する必要があります。

具体的なAWSでセキュリティグループを設定する流れを理解する

アカウントを作成すると、自動的に最初のセキュリティグループがデフォルトで適用されています。各インスタンスを起動する時に指定をしなければ、自動的にデフォルト設定のセキュリティグループを利用することになります。

様々なシステムに合わせてセキュリティグループを組む時には、必ず利用するポートやIPアドレスなどを確認しながら設定しましょう。

手動でカスタマイズを行う時には、最初にAWSの管理画面を開きます。ログイン後にインスタンスの管理画面を開いてから、セキュリティグループを選択します。

表示されたら一覧からインバウンドの箇所を選択後、プルダウンメニューより追加ルールの箇所をクリックすると設定を行うことができます。最後に変更内容を保存すればカスタマイズ完了となるので、操作自体は非常に簡単です。

設定時のコツとしては、外部攻撃を受けないように余計な設定を入れないことです。必要最低限の内容を事前に検討しておき、不要なポートやネットワークなどを開放したり利用しないように心がけましょう。

またセキュリティに強いSSHなどを利用する時には、指定したIPアドレス以外からアクセスできないように設定しておくと効果的です。 (参考)さまざまなユースケースのセキュリティグループのルール

AWSでセキュリティグループを活用することで得るメリットと注意点

色々なメリットを理解する

様々なインスタンスを構築しながら、低コストで運用することができるAWSはメリットが色々とあります。初期費用もかからないので手軽にスタートすることができますが、他に追加したい時には選択しながら必要なものだけ用意することができる点も受けています。

その中でインスタンスに適用できるセキュリティグループが大いに役立つだけでなく、システムをしっかりと守ってくれます。

スムーズに運用することができる点がメリットとなる

AWSは自在にサイジングすることができ、インスタンスは必要なだけ用意することができます。CPUやメモリだけでなくストレージの大きさも自由に決められるだけでなく、電気代をかけずに24時間稼働させることができます。

ホームページを運営するユーザも多いですが、WordpressなどのCMSも活用することが可能です。その中でセキュリティグループを設定することによって、構築したシステムを守っていくことができます。

ビッグデータなどを取り扱う時には、外部からアクセスされるケースも少なくありません。こうなると様々な攻撃を受けてしまうこともあり、システムが守れなくなってしまうことがあります。

昨今IoTやビジネスアプリケーションなどに使われることも多いですが、インバウンドルールなどを適用しながらシステムを守ることが可能です。

インバウンドルールは各ユーザで登録ができる

ビッグデータを管理したり運用するシステムなどを簡単に構築することができますが、インバウンドルールは各ユーザで対応することになります。追加されるまでは別のホストより送信されるトラフィックについては、許可されないので注意が必要です。

リソース側でアウトバウンドについて接続が確立されると、自動的に応答パターンを作っていきます。ただし全ポートでトラフィックについては許可が必要なので、追加する際には漏れなく対応することが重要です。

データベースにも活用できるが設定には注意する

Amazon RDS DBインスタンスではデータベース関連の構築を行えますが、長く利用する時にセキュリティグループを活用することができます。データを守る観点では頼りになりますが、設定確認は常に行った方が理想的です。

インスタンスがVPCへ移行する時に更新しなければ、送受信で支障をきたすことも考えられます。事前にセキュリティグループの見直しも含めて更新を行い、円滑にデータベースを利用できる環境作りを行うことが重要です。 (参考)AWSを使うメリットとは!使いこなすためのポイントとあわせて紹介 (参考)セキュリティグループ: インバウンドルールとアウトバウンドルール

セキュリティグループは利用用途によって使い分けることが重要

外部攻撃から守ることは必須

AWSは無料で使いやすい点が受けていますが、設定を間違えたり実行していないとセキュリティホールの餌食になってしまうこともあります。従量課金となっているので、時には外部からDoS攻撃などを受けてしまうとコストが非常に大きくなってしまいます。

反対にセキュリティグループの内容を絞りすぎると、システムが十分に稼働しない恐れもあるので検討が必要です。

セキュリティグループは設定は簡単ですが、見方を誤ってしまうと十分に設定することができません。AWSは専門用語も多数出てくるので、しっかりとキーワードも勉強しながらセキュリティグループを組んでいくようにしましょう。

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