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導入拡大が進むRPAの事例は?適応効果を合わせて解説!
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導入拡大が進むRPAの事例は?適応効果を合わせて解説!

アンドエンジニア編集部
2021.05.20
この記事でわかること
RPAは定型業務を自動化するためのロボットやツールを指します
RPAは業種を問わず定型業務の生産性を大幅に向上させることができます
各ツールベンダーは市場拡大とともに多くの事例を公開し、参考情報として活用することをお勧めします

RPAとは?

automation

RPAとは、「Robotic Process Automation」の略です。仕事の分類の中で、定型業務の自動化を行うソフトウェアロボットやツールを指します。RPAは人間の行う業務の内、ワークフロー定義できる作業をプログラミングせずにモニター上でフロー図を作成し、稼働させることができます。

日本においても2016年一般社団法人日本RPA協会が設立され、RPA普及に向けた啓蒙活動が始まりました。現在は啓蒙活動から導入拡大のフェーズへステージが進んでいます。これまでは大企業を中心に採用が進んでいましたが、劇的なコスト削減が達成され導入事例が増えています。それに従い、中小企業を含めてRPA導入が急増しています。

RPAに適する仕事の分類は?

仕事は大まかに分類すると、定型業務非定型業務に分類されます。定型業務作業内容が定義されており、その手順に従って作業することにより他の従業員による代替が可能です。具体的には、決められた定義や手順に沿って書類を集計する業務は、担当者が異なっても同じ結果が得られますので定型業務と言えます。

この定義や手順を作業指示書やマニュアルとして用意し、業務を行います。そのため作業は単純な項目に分解できる場合が多くなります。このことにより外注委託経験の浅い従業員が担当しても、一定の結果が得られることになります。以上の理由から作業の流れが決まっているもの、つまりワークフローを定義できる作業についてはRPAに置き換えが可能と言えるでしょう。

RPAに適さない仕事の分類は?

非定型業務は作業手順書やマニュアルにまとめていても、経験や能力に依存する仕事を指します。ここでは具体的な例として、「調理師」を挙げてみましょう。調理師は調理方法がマニュアル化されていても、経験や能力の差によって味付けやクオリティなどが異なることがあります。経験や能力によって結果に違いが生じる場合は、同じ担当者が対応することが多いです。

その他、作業手順書やマニュアルにまとめられない仕事は、非定型業務となります。具体的には、デザイナーやビジネス企画等のクリエイティブな仕事をする人は、ナレッジワーカーと言われています。ナレッジワーカーには、ITコンサルタントITエンジニアも含まれます。ナレッジワーカーの場合も事務処理作業等の定型業務もありますので、一部の業務はRPAで対応できますが、大多数は置き換えが難しい業務です。

RPAの効果的な導入は?

RPAは、ワークフローを定義することで自動的に処理を行います。処理速度は人間が対応するよりも高速で、同じ品質で作業を繰り返すことが可能なので、同じ作業が反復する際の作業高速化と作業品質の安定性がもたらされます。

同様に、複数の定型作業を連携して行う処理についても、RPAの導入効果が高いでしょう。RPAは導入効果がすぐ得られるので、投資対効果がハッキリします。大規模な定型業務の場合は、生産性向上により初期投資の回収が速やかにされるでしょう。この傾向は業種に依存しませんので、あらゆる分野で実例が公表されています

RPAの得意な定型業務は?

RPAは、ワークフローを定義可能であればあらゆる業務に対応可能です。その業務においては人間が得意な業務は人間が対応し、人間が苦手な作業ヒューマンエラーの発生しやすい業務に適応するのが効果的です。具体的には、以下のような作業は人間の作業よりもRPAのほうが効率的に実施可能です。

計数作業  在庫管理・販売管理・受注管理等 ・コンピュータ操作  システムからデータをダウンロード、次のシステムへロード等 ・Excel操作  データのコピー&ペースト・挿入・編集等 ・帳簿作成  顧客リスト・集計リスト・メール送信リスト等

RPAの事例は?

use case

RPAのツールは代表的なものとして、BizRobo!・UiPath・Blue Prism・Automation Anywhere・WinActor等があります。ここでは、各ツールベンダーのサイトで公開されている事例について紹介します。

BizRobo! の事例は?

BizRobo!は2008年にビズロボ事業部を発足し、会社分割を経て2013年に創業したRPAテクノロジーズ株式会社が事業を展開しています。特徴は複数のロボットをサーバー上で一元管理し、複数のロボットを同時稼働できることです。主に大企業向けの製品構成となっています。

事例としては、製品別・業種別・企業規模別に検索可能です。最新事例として、官公庁・団体・メディア・情報・通信・卸売・小売・サービス業等の国内51件の顧客事例が掲載されています。ご興味のある方は、以下参考リンクよりご参照ください。 参考:RPAテクノロジーズ BizRobo!導入事例検索

UiPathの事例は?

UiPathは、2005年にルーマニアで創業された会社です。特徴は、開発のしやすいこと・オープンなので拡張しやすいこと・小規模から大規模まで対応可能なことが挙げられます。また、あらかじめロボット開発を不要とする400種類以上の各種命令が準備されていますので、中小企業にも受け入れやすい構成となっています。

事例としては製品別、業界別に検索可能です。事例として、製造・小売・金融・メディア・公共・商社等の国内53件の顧客事例が掲載されています。ご興味のある方は、以下参考リンクよりご参照ください。 参考:UiPath RPA導入事例

Blue Prismの事例は?

Blue Prismは2001年イギリスに設立され、2005年いち早くRPA製品化を進めました。特徴は、全社統括管理型で内部統制を強化しています。そのため、業務結果の監査証跡やロボット自身の統制管理が可能です。製品では、多少プログラミング知識を要するために大企業向けの製品となります。

事例としては、医療・メディア・情報・通信・卸売・小売・サービス業等の国内外45件の顧客事例が掲載されています。ご興味のある方は、以下参考リンクよりご参照ください。 参考:Blue Prism リソース

Automation Anywhereの事例は?

Automation Anywhereは、2003年イギリスで創業している会社で、大手企業を主要顧客としています。特徴は、従来のRPAに加えてAIの得意とする非構造データの読み取り等が可能となっており、機械学習機能を備えたボットも取り揃えていることが挙げられます。

事例としては、医療・物流・保険・情報・通信・卸売・小売・サービス業等の国内外60件の顧客事例が掲載されています。ご興味のある方は、以下参考リンクよりご参照ください。 参考:Automation Anywhere ケーススタディ

WinActorの事例は?

WinActorは2010年NTTの研究所で開発、2014年NTTグループのNTTアドバンステクノロジ株式会社で販売している国産RPAとなります。特徴は、WindowsPC操作ロボットでOCRと連携し業務効率を向上させることで、主に中小企業向けの製品となります。

事例としてはカテゴリー別に分類されています。官公庁・団体・金融・学校・商社・製造・中小企業等の国内39件の顧客事例が掲載されています。ご興味のある方は、以下参考リンクよりご参照ください。 参考:WinActor 導入事例

今後の導入拡大が続くRPAを活用し、業務改革を支えましょう

expansion

矢野経済研究所RPA市場に関する調査によると、市場規模は2020年度から2023年度の予測で倍増すると予測されています。 参考:矢野経済研究所 RPA市場に関する調査

すでにRPAの各ツールベンダーから多くのユーザ事例が公表されている通り、業種を問わず大企業から中小企業までRPAの導入が進んでいることが分かります。今後デジタルトランスフォーメーションにより、多くの業務がデジタル業務へと更なる変革を進めることが期待されています。そのためRPAの導入効果を理解し、業務のデジタル化に伴って積極的にRPAの活用を行っていきましょう。

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