“もくもく会”できず、モヤモヤしてるエンジニアに朗報!挫折せず結果を出すアプリ「みんチャレ」って何がすごい?
外出自粛やリモートワークが長引いた結果、ついだらけてしまい、個人開発が進まない…。
いま、そんな悩みを抱えているエンジニアは少なくないはず。
これまでは、“もくもく会”など、作業や目標達成のための仕組みがありましたが、現在はそれもできないーー。
しかし、“タスク達成難民”のみなさん、朗報です!オンライン全盛のこの時代、ついに救世主が現れました!
その名は、スマホアプリの「みんチャレ」。
アプリ内で共有の目標を持つ人が5人一組となり、互いのゴール達成を応援し合うというこのアプリ。
「同じ目的を持った人たちが入るLINEグループ」と思えばわかりやすいかもしれません。
ではいったい、このアプリがなぜ目標達成率を高めるのでしょうか?
この疑問に答えてくれたのは、「みんチャレ」を開発するエーテンラボ株式会社(A10 Lab Inc.)開発チームの山口さんと、林さん、CEOの長坂さんです。
(みんチャレはこちら!)
「ダイエット」から「コップ一杯の水を飲む」まで。あらゆる毎日の目標はここで達成できる!?
実はみんチャレ、ちょっと前から使っているんです。 自分は漫画も描いているので、絵の練習をサボらないように…。 今日実行したことをチーム(同じ目標を持ったメンバーが集まるグループのこと)に投稿するので毎日記録に残るし、グループの他の人も応援してくれるからモチベーションにつながるんですよね。
ただ、他のチームには入ったことがなくて。 こういうアプリって、ほぼダイエット用という印象があります。 みんチャレにはどんなチームがあるんですか?
本当にあらゆるチャレンジのチームがありますよ。 「『あつまれ どうぶつの森』をやる」とか、「感謝の日記を書く」とか、「睡眠時間を記録する」とか。 私は「朝起きてコップ1杯の水を飲む」チームにも入っています。
水飲むだけ!? そんなシンプルなチャレンジのチームもあるんですね。 みんチャレでは達成の基準として、画像を上げるというのがありますよね。 「朝起きてコップ1杯の水を飲む」チャレンジの場合、コップの画像を上げるんですか?
飲む水のボトルでもOKです。 私は他にも、Apple Watch のリング(運動に関する基準をクリアするとリング状のゲージが一周する)を完成させるチームにも入ってます。 画像を上げるだけ、というフォーマットなので、気楽にいろんな種類のチャレンジができるんですよ。
私は食事の報告や、体重の報告、あと片付けのチームに入ってます。 「チャレンジあるし、食器片付けなきゃ…」っていうモチベーションにつながりますね。
本当にいろんなチームがあるんですね…。 単純に見えてなかなか継続できないことってたくさんあるもんな…。 仮にチームがない場合も、作れば良いんですもんね。
Githubに近いUXでエンジニアも使いやすい
みんチャレってすごく可愛らしいデザインと言うか。 アシスタントとして猫のキャラクターが、応援メッセージを送ってくれますよね。 あまりエンジニア向けの印象は無いですが、エンジニアの人って利用しているんですか?
エンジニアの方も多く利用していただいていますよ。 毎日プログラミングをするチームや、GitHub の草を毎日生やすチームとか。
本当だ。 調べると競技プログラミングの勉強会のチームもありますね。
私は以前、「技術系のブログを毎日更新」というチームに参加していました。
テックブログは相性良さそうですね。 ああいうのって、最初はやる気あっても、だんだん書かなくなるというか。 「あ、このブログ1年前で更新止まってる…」というのを見つけると、悲しくなります。 みんチャレはチャレンジが停滞するとリマインドしてくれるなど、離脱を防ぐ仕組みもありますよね。
エンジニアの方は筋トレの記録に使っている、という方も多いですね。 自粛期間は、運動不足のエンジニアも多いでしょうし、ぜひ筋トレ画像をみんチャレに上げてほしいです(笑)
こまめに記録をつけて成果を可視化するのは、エンジニアと相性がいいのかもしれませんね。 カレンダー機能のUIはGithub の「草」(Contribution。たくさんコミットした日は濃い緑になる)と似ていると思います。
続けるコツはミートアップと同じ。「合わなかったら抜ける」
自分は、初対面の人の輪に入るのが苦手なんですけど。 みんチャレで新しいチームに入るときのコツってありますか?
とりあえず参加してみて、合わなかったらチームを抜ける、というのがコツかも知れません。
合わなかったら抜けていいんですね。 一度入ったらやめられないのかなと思っていましたが、開発チームの方にそう言っていただけると安心です。
同じ目的を持ったチームは他にもあるはずなので、居心地のいいところを探してみましょう。
合わないチームでやる気をなくすより、合うチームを見つけたほうが、継続しやすいですよね。
確かに、検索画面では、似たテーマのチームがたくさん出てきます。 これなら、合うチームを探してチャレンジできそう。
エンジニアのミートアップに行くと、周囲のエンジニアが自分より遥かに高レベルで、怖くなることがあります。 逆に、高レベルなエンジニアからすると、始めて数ヶ月の人の集まりに行っても仕方ないですよね。それと一緒です。 オンラインなら、ミートアップよりも自分に合ったレベルの人を見つけるまでのトライ・アンド・エラーが簡単です。
「みんチャレ」開発チームに学ぶ、進捗達成の極意
現在、みんチャレの開発チームは、完全リモートワークだと伺いました。 みんチャレの使い方を熟知される皆さんに、リモートワークのエンジニアに役立つ、みんチャレの使い方を教えてほしいです。
みんチャレには、リレーチャレンジという機能があって、散歩の歩数の合計をチームメンバー全員で目標として共有できるんですよ。 みんチャレ開発チームでも、散歩のリレーチャレンジチームを作って、散歩の歩数を報告しています。
例えば、今日は自分が 1万歩達成する予定だったけど、達成できなかったとしますよね。 そうすると別の人が「じゃあ私がいつもよりがんばります!」みたいなコミュニケーションが生まれるんです。 チーム全体で目標を達成するというゲーム性が有るので、団結力の向上にもつながるんですよね。
リモートワークって互いの顔もあまり見ないし、コミュニケーションもかなり減っているので、運動不足を解消しつつ、チームの団結力を楽しく向上できるのはいいですね。
成果として写真を上げるので、文字だけではわからないメンバーの生活が見えてきて、面白いです。 キレイな公園で散歩してるなー、とか(笑)。
Slack のやり取りだけでは伝わってこない人間味があっていいですね。 テックブログのチャレンジや、個人開発、技術書の輪読など、エンジニア仲間や開発チームでみんチャレのチームを作ると、家で過ごす時間も充実してきそうです。
では、「みんチャレ」ってどう開発したの?
「みんチャレ」は継続のために必要な機能がたくさん盛り込まれていて、「作るの大変そうだろうな…」という印象があります。 現在、何名ほどで開発をしているんですか?
開発は6名でやっています。 iOS, Android を開発していて、サーバーサイドは兼務していますね。
意外と少ないですね…! 1日のアクティブユーザーが1万8千人(2020年5月取材時)いるというデータを拝見しました。 それだけのサービスを6名で開発していくのは、ちょっと大変そうです。
もちろん実現したい機能はたくさんあるけど、コアとなる機能、つまりチームを組んで習慣化する、という部分に開発のリソースを割り当てるように努力しています。
そういった判断は、プロダクトマネージャーが判断されているんでしょうか?
CEOの長坂がしていますね。
もちろん私が最終的な意思決定はしますが、開発チームはかなりオープンでフラットなんですよ。 私が思いつきで言った機能に対して、開発メンバーから「その機能本当にいるの?」みたいな意見が出て、却下される、といったことは多々あります。
フラットなチームだ…! 「オープンでフラット」って多くの企業が言いますが、本当にそんなかんじがします。 事業を立ち上げたCEOに意見するって、かなりプロダクトを愛していないと難しいですよね。
それも理由があって。 社員が相当な数のチームに入っているのは大きいと思います。 だから、ユーザー視点での意見だったり、「プロダクトのコンセプトとしてどうなんだ?」みたいな意見がたくさん出てきて、侃々諤々の議論になることがあります。
プロダクト愛を持ったメンバーが集まっていると思うのですが、 どういったきっかけで入社されたんですか?
私は入社7ヶ月目なんですが、Twitter でフォローしている人がみんチャレを使っているのを見て、自分も使ってみようと思ったのがきっかけです。
サービスのファンがそのまま開発する側に回る、というスタイルの採用ケースだと、モチベーションの高い人が集まりそうですね。
プロダクトを愛している以外に、社内で何か特別な施策や特徴ってあるんでしょうか。
A10Lab では、週に一度、CEOの私と全社員、そして開発リーダーの山口と開発メンバー全員が one on one という一対一で話す機会を30分設けています。 モチベーション維持や、上司やメンバーとの関係性維持にはとてもいい取り組みだと思います。 実際にみんチャレを使っていて生まれる感想ももらえるので、ユーザーの声を集める時間でもあるかもしれません(笑)
自社のプロダクトを社員も使ってるってのは、自社とプロダクトへの愛が同時に深まるので理想的ですね!
【iOS】
【Android】
ライター
編集部オススメコンテンツ
アンドエンジニアへの取材依頼、情報提供などはこちらから