
「帝愛」以上!今をときめくエンジニア社長が、悪魔的ブラック企業勤務で得たもの
前回の記事で、プロゲーミングチームの成り立ちや収益構造について語っていただいた都築さん。

(前回の記事はこちらから!)
現在ではプロゲーミングチームの代表を務め、多岐に渡って活躍している都築さん。 そんな彼には、順風満帆な学生時代と、一転してまるでカイジの世界のような、悪魔的駆け出し時代がありました。

順風満帆なキラキラ学生時代

都築さんがエンジニアを志したきっかけって何だったんですか?

初めてプログラミングに触れたのは中学で、独学で勉強してC#でRPGゲームを作ってました。

中学生の段階で既にプログラミングに触れていたんですね! 当時からプログラミングが好きだったんですか?


どちらかと言うと、自分でビジネスをすることに興味がありましたね。 高校生の頃には、音楽イベントの主催をやったり、福島のラジオ局に声をかけられて町おこしの仕事の一環でweb製作の仕事を受けたりして、お金をもらっていました。 今思えば、そこがフリーランスとしての始まりですね…。



学生なのにすごい…! その時点で既に、エンジニアとしてもビジネスマンとしても、周りの学生より抜きん出てますね…。

大学時代はさらに活発に活動して、マーケティングやデザイン、UI/UXなどのweb周辺のことは一通りやっていました。

フルスタックじゃないですか!? 大学でも成長が止まりませんね...

東京でもっと色んな事を学びたいと思って、福島の大学を休学して、東京のITベンチャーに入ったんですよ。 ここまでは順風満帆だったんですが…、地獄が始まります。

悪魔的軟禁ブラック企業生活が始まる

えっ今までキラキラしてたのに… もしかして、ブラック企業…ですか? 「カイジ」の「帝愛グループ」みたいな…?

おっしゃるとおり、ブラック企業もブラック企業、超の付くブラック企業でした。 具体的なエピソードで言うと…
事務所に軟禁

まず1つ目ですが、事務所に軟禁されていました。 納期に遅れているプロジェクトだったので、自宅には一切帰れず、事務所で寝泊まりする生活を強制されました。


軟禁…! じゃあ、外に出られるのはご飯を食べるタイミングのみってことですか?

いや、ご飯は食べさせてもらえなかったので、オフィスの水道水が主食でした。

そんなことある!? 帝愛の地下でも食堂あったよ!?
労働時間はまさかの1日22時間!!

睡眠時間も、45分しか許されていませんでした。 基本的に、その睡眠と給水(主食)、お手洗い以外は労働時間という感じで… なので1日に22時間は働いていた計算になりますね。

帝愛の地下労働がよっぽどホワイトに感じる…。

人格否定、そして自我崩壊へ

ブラック企業なんで想像つくと思うんですけど、人格否定も凄かったです。 個人の人格を全面的に否定されます。 「お前の働き方も、お前の考え方も、全てがダメ」といったセリフをずっと聞かされてる感じで…。 その結果、私の自我は完全に崩壊しました…。

帝愛の兵藤会長でさえ、そこまで言わないかも…。
なぜか200万の借金を背負わされる

そんな状態で書いたコードなので、バグもたくさんあって…。 ソフトウェアでバグが発生すると、「お前の責任だろ」と詰められまくって…。 最終的に、200万の借金を背負わされました。

それって、法的には絶対払う必要ないですよね?

そうなんですけど、自我が崩壊していたので、マトモな判断ができませんでしたね…。

悪魔的ブラック企業を辞めて

自分はそのタイミングでそのブラック企業を辞めてオサラバしました。 ただ、200万の借金は背負ったままで… まずは、その借金を返すことからやらなきゃいけなかったですね。

大学中退して間もない人間にとっては、大きすぎる額ですね…。 どうやって返したんですか?

結論から言うと、フリーランスとして死ぬ気で仕事していたら、4ヶ月後には200万を完済できていたんです。 ブラック企業での軟禁生活には絶対戻りたくないですが、自分のエンジニアとしての技術力は飛躍的に上がってたことにこの時気づきましたね。

最悪な「精神と時の部屋」だな…。

ただ、今となっては、この経験が自信に繋がって、色々な分野に挑戦できているので。 多分、200万の負債を抱えてなければ、ここまで死ぬ気で働くことはなかったんじゃないかと思います。 もちろん、二度とブラック企業には戻りたくないですが(笑)


ちなみに、ブラック企業に勤めたことで、良かったことって他にありますか?

そうですね…。 さっきも言ったとおり、主食が水だったんですが、流石に飽きてくるので、いろいろなパターンを試していました。 冷凍庫で凍らせて、シャーベット状にして食べるとか…。 水道水シャーベットに水道水をかけて味変するとか…。 当時は日本一、水道水の楽しみ方を知っているエンジニアだったかもしれないですね。

キンキンに冷えていたのか…。
都築さんのエンジニアキャリアは決して真っ直ぐではありませんでした。
ヤバすぎるブラック企業でのエピソードも、現在の彼を形作っているのかもしれません。
ただ、今もしブラック企業に勤めているエンジニアがこの記事を読んでいたら、借金を背負わされる前にすぐさま逃げましょう!
ライター

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