ITコンサルタントの仕事は激務?人気の職種なのはなぜ?
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ITコンサルタントの仕事は激務?人気の職種なのはなぜ?
キャリア・働き方
アンドエンジニア編集部
2022.05.19
この記事でわかること
ITコンサルタントの仕事が激務だと言われる理由
ITコンサルタントの中にも様々な職種がある
激務だと言われるITコンサルタントを目指す人が多い理由は何か

ITコンサルタントの仕事は本当に激務?

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ITコンサルタントは激務との噂がありますが、実際のところはどうなのでしょう。実体験を交えながら、激務と言われる理由を探ってみましょう。

ITコンサルタントにはブルーカラーの時代があった

かつてITは人間の作業をコンピューターにやらせること、つまり機械化による省力化が主な目的でした。しかし現在のITはビジネスを支える基盤の1つとなり、経営の4大資源(人・モノ・金・IT)の1つに加えられています。こうしたITの位置づけが変わったこともあり、ITコンサルタントという職種が生まれました。

以前はITコンサルタントの領域をSE(システムエンジニア)が担っており、現状調査・分析から概要設計、基本設計、最終の稼働テストまですべてSEが行っていました。納期最優先で、スケジュールに遅れが生じると徹夜するのが当たり前でした。何日もコンピュータールームの床に転がって仮眠を取るようなこともあり、IT土方(どかた)と呼ばれていた時期もあります。

企業にコンプライアンス(法令順守)が求められはじめ、労働者保護の観点からそのような事態は激減しましたが、今でも徹夜で提案書や報告書作成に励む人は少なくありません。そのため、激務であるITコンサルタントは「やめとけ」と言われることが多いのです。

ITコンサルタントは技術だけでは食べていけない

プログラマーやエンジニアは身に付けた技術やスキルで食べていけますが、ITコンサルタントはそうもいきません。社会は大きく変化し、企業のビジネススタイルも時代とともに変わります。もちろん、IT技術も日進月歩の勢いで進化しています。こうした変化や進化に対応できなければ、ITコンサルとして「使えない」と判断されてしまうのです。

そのため多くのITコンサルタントは寸暇を惜しんで勉強に励みます。学生時代よりも遥かに勉強の時間が増えたと言うITコンサルタントの声も聞きます。常に忙しそうに見えることも激務と言われる要因なのかもしれません。

ITコンサルタントは残業が多い?

IT土方から典型的なホワイトカラーとなったITコンサルタントですが、実は圧倒的に残業が多い職種なのです。一般企業の平均的な残業時間が20時間程度なのに対し、ITコンサル系の人気企業、アビームコンサルティングやアクセンチュア、日本アイ・ビー・エムの平均残業時間は40時間程度です。

これは管理部門や営業部門を含めた全体平均で、ITコンサルタントはプロジェクトが稼働すると月間70~80時間程度の残業が当たり前になることもあります。ITコンサルタントの実態としては、ほぼ毎日終電で帰宅するような生活なのです。

ITコンサルタントは顧客に振り回される?

ITコンサルタントは顧客のあらゆる要望に応える必要があるため、ときには顧客との関係性に悩むこともあります。顧客が何に悩んでいるのか・課題の原因となっているものは何かをうまく聞き出すには顧客との密なコミュニケーションが必要です。

そのため、顧客と信頼関係を築くには時間がかかります。さらに、顧客の都合によるスケジュール変更や要望の変更にも柔軟に対応する必要があるため、自分のペースで仕事を進めることができない場合も多いです。「自分のペースでもくもくと仕事をしたい」「相手の都合でスケジュールが狂うのはストレスだ」という人は苦痛かもしれません。

ITコンサルタントにも業務領域がある

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ここで視点を変えて、ITコンサルタントの職種領域に少し踏み込んでみましょう。一口にITコンサルタントと言っても、職種を更に細分化すると幾つかの専門職種に分かれます。ITコンサルタントを目指す方は、自分がどの職種を目指したいのか、イメージを持っておくとよいでしょう。

IT戦略コンサルタント

仕事の領域が多いITコンサルタントのなかでは「IT戦略コンサルティング」がもっとも一般的な職種です。企業の経営方針にもとづいてIT戦略を立案したり、IT戦略に従ってシステムの開発を提案したり、あるいはシステムの最適化や経営改善を行うのが主な役割です。

しかもIT戦略コンサルティングの仕事は1人で行うわけではなく、ITエンジニアを中心にプロジェクトを組み、システムの稼働までのマネジメントも行います。以下にご紹介する専門領域についても IT戦略コンサルタントが担当することが多いと考えてください。

ITコンサルタントになるために必要な資格は?仕事内容や年収も

ERPコンサルタント

ERP(Enterprise Resource Planning)は「経営資源計画」を意味し、ERPコンサルタントは主にITを活用した業務の効率化や最適化の実現を主な仕事としています。具体的には顧客管理、財務会計、営業支援、マーケティングなどの分野を担当します。

SCMコンサルタント

SCM(Supply Chain Management)は、原材料の調達から製造、物流、販売、サービスに至る一連の業務プロセスをそれぞれの業者の繋がり(サプライチェーン)で連携させ、全体最適を図っていく方法です。SCMコンサルタントはサプライチェーン全体の連携をITを用いてさらに効率化するために、SCM戦略の立案、プランニング、プロセスの改革、IT構想立案、導入支援などを担当します。

CRMコンサルタント

CRM(Customer Relationship Management)は販売側と顧客の関係を密にするマネジメント手法です。CRMコンサルタントは、顧客との関係強化を図るための業務上の課題を整理・体系化し、業務の見直しや効率化を図る仕組みの提案、課題の解決を行います。

CRMはクラウドやスマホの活用が主流になっており、それらに対応したパッケージが多く提供されています。現場業務への深い理解と、クラウドコンピューティングやスマホアプリなどに関する知識や経験が求められます。

セキュリティコンサルタント

最近のITでは、サイバーセキュリティの強化が大きな課題になっています。セキュリティコンサルタントは、企業が抱えるサイバーセキュリティのリスクを明らかにし、具体的なセキュリティ対策を講じることを役割としています。

セキュリティコンサルタントの領域には従来のハードやソフトウエアのセキュリティ対策以外にも人的セキュリティへの対応も含まれ、経営的視点でのリスクマネジメントに関する専門知識や経験が求められます。

情報セキュリティマネジメント試験とは?その詳細や受験するメリットについて解説!

デジタルコンサルタント

デジタルコンサルタントは、デジタル化による業務改善やコスト削減、新たな事業創出の推進を図るコンサルタントです。最近は経済産業省が(DX:DigITal Transformation)の推進を提唱して注目が集まっています。DXは単なるIT化ではなく、ITを用いてビジネス変革から従業員の行動変容までの実現を意味しており、これからの日本経済の行く末を左右する大きな課題になっています。

デジタルコンサルタントに主に求められているのは、このDXの推進エンジンになることです。コロナ対策としてテレワークが推奨されていますが、これもDXの一部と言えます。デジタルコンサルタントに対する期待と需要はこれから益々高まっていくでしょう。

DXとは?その意味と日本の現状、DX推進の障壁となる要因を分かりやすく解説!

ITコンサルタントを辞めたくなる瞬間

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世の中の期待も大きく、今や花形の職種で新卒からの人気もあるITコンサルタントですが、華やかさの裏にはうかがい知れない苦労や悩みがあります。実はこうしたこともITコンサルタントが激務だと言われる所以なのかもしれません。

大手企業に勤めるITコンサルタントの中には年収1千万円を稼ぐ方もいますが、彼らがその1千万円の年収を投げ出してでも辞めたくなる瞬間があります。それがどのようなものなのか、ケースごとに見ていきましょう。

【参考】ITコンサルタントとは?仕事内容・年収・資格について|マイナビITエージェント

苦労した提案が採用されず失注した瞬間

ITコンサルタントの仕事でのプレッシャーは並大抵ではありません。プロジェクトの受注は競争入札になることが多く、失注すれば1カ月も要した予備調査や現状分析、提案書作成の苦労が一瞬にして水泡に帰すことがあります。

また採用が決まっても、プロジェクトの規模が想定以上に膨らみ、提案当初に想定した利益が全く取れないケースも起こります。こうした責任を一手に引き受けるのがプロジェクトの総責任者でもあるITコンサルタントです。失注が重なるとITコンサルタントは自信を失い、仕事を辞めたくなることすらあります。

プロジェクトメンバーの離反に遭い、納期を守れなくなった瞬間

苦労の末やっと受注した仕事ですが、プロジェクトを編成し、実際の業務に着手した後にメンバーの離反を招くことがあります。スケジュールに無理があり、また度重なる仕様変更で、SEやプログラマーに多大な負担を強いた結果、メンバーの不満が鬱積し、爆発することがあります。

プロジェクトリーダーが過労で倒れ、SEがメンタル的に参ってしまい、結果プログラマーにもしわ寄せがいき、メンバーが次々離脱、離反していくといった事態もあり、そうなるとプロジェクトそのものが成り立たなくなります。当然納期遅れが生じ、顧客からも厳しい叱責を受け、ペナルティを要求されます。このようなときのITコンサルタントは四面楚歌状態で、全てを投げ出して逃避したくなることすらあります。

せっかく稼働したシステムが大トラブルで顧客に迷惑を掛けた瞬間

苦労を重ねながらも何とかシステムのカットオーバーを迎えたものの、構築したシステムが仕様のミスやバグによって、正常に動かないケースがあります。顧客への謝罪、社内への顛末報告、疲弊したメンバーたちをかき集め、トラブル対策に追われる日々はまさに修羅場です。

プロジェクトにはこうしたリスクが付き物ですが、これを乗り越えるのもITコンサルタントの役目です。ITコンサルタントの資質として、心身ともにタフであることが求められるのは、こうした事態に対応するためでもあるのです。

それでもITコンサルタントになりたい

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ここまで述べてきたようなリスクやプレッシャーがあるにもかかわらず、ITコンサルタントを目指す方が少なくないのは、何故でしょう。その主な理由をあげてみましょう。

年収が高い

ITコンサルタントの平均年収は日本の平均年収よりも高いです。日本の平均年収が467万円なのに対し、ITコンサルタントの平均年収は512万です。中には1千万以上の年収を稼ぐ人もいるほどです。業務内容はハードな部分もありますが、仕事の成果に見合った報酬があることも事実です。

大学・大学院卒で新卒入社の場合でも年収500万円を稼ぐのは難しいため、ITコンサルタントの年収の高さはかなり魅力です。残業が多く激務だという印象も強いですが、企業によっては昨今の働き方改革によって残業を減らす取り組みをしているところもあるため、「残業代が多いだけ」というわけではありません。

【参考】1平均給与|国税庁

【参考】ITコンサルタントとは?仕事内容・年収・資格について|マイナビITエージェント

やりがいがある

人が仕事を続けていく上で重要な要素は「やりがい」です。自分の仕事が評価され、より大きな仕事を任されることで「やりがい」を感じることができます。ITコンサルタントは億単位の仕事を受注することが珍しくありません。

中には予算が数十億、数百億円に達するビッグプロジェクトもあります。このプロジェクトを成功させ、顧客の企業の業績向上に貢献したり、顧客から謝意を受けたり、あるいはプロジェクトがメディアに採り上げられた時には、この上ない「やりがい」を感じることができます。

自己研鑽ができる

ITコンサルタントにはルーティンワークはありません。常に経済、社会、経営に関する勉強をする必要があります。時代の潮流に乗り遅れることなく、さらに未来を見据えていかなくてはなりません。業務知識も求められます。

次に担当する企業が決まると、その企業に関する経営状態、会社の方針、事業内容、業務について研究が始まります。ITコンサルタントは日々自己研鑽が求められます。このことが自らを成長させ、進歩させるのです。これがITコンサルタントのモチベーションを高める糧なのです。

いざとなれば高年収転職も可能

そんなITコンサルタントにも、さまざまな壁があります。会社とそりが合わない、職場の空気が合わない、人間関係で行き詰った... さまざまな理由から転職を余儀なくされることがあります。しかし、ITコンサルタントはなくなることはないため、引く手あまたです。

一般企業の顧問、社内コンサルタント、CIOとして高収入待遇で迎え入れられるケースもあります。CIOとはChief Information Officerの略で、「情報統括役員」「情報システム担当役員」「最高情報責任者」などを指します。CIOの役割は情報戦略の最高責任者として企業全体のビジネスプランを立案・実行することです。

これまで関わった企業から直接声が掛かることもあるため、同業のITコンサルに転職し後悔することは少ないでしょう。いざとなれば、いつでも良い条件で転職できるバックボーンがあれば、それが仕事の余裕に繋がります。こうしたこともITコンサルタントのメリットの1つです。

ITコンサルタントに向いているタイプ

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実際にITコンサルタントに向いている方はどのようなタイプなのか、以下で解説します。転職を検討している方は参考にしてください。

コミュニケーション能力が高い人

ITコンサルタントは、クライアントが感じている問題点やニーズを正確に聞き出す能力が必要です。更に、その課題をプロジェクトチームに伝達する力も求められます。クライアントやプロジェクトチームと直接話すことが多いため、コミュニケーション能力が高い方が業務がスムーズに進むでしょう。

ITに関する知識があり、論理的思考ができる人

ITコンサルタントはプログラミングや開発といった基本的なIT知識に加え、日々追加される新しい情報を吸収していくことも重要です。また、「ロジカルシンキング」と呼ばれる論理的思考力も必要とされます。クライアントから得られた情報を分析し、論理的に解決策を提案できる人材が求められているといえます。

気持ちの切り替えが早い人

ITコンサルタントは気持ちの切り替えの早さも重要です。時間と労力をかけて作ったものがよい結果に繋がるとは限りません。途中で急に顧客の要望が変更になったり、システムが正常に動かなくなったりすることもあり得ます。トラブルが発生したときも冷静に対応できる力が必要です。

よい結果に繋がらなかったときも失敗を引きずらず、次の改善策を考えることができる人はITコンサルタントに向いています。顧客の立場を最優先に考え、自分の行いに一喜一憂しないことが大切です。

体力に自信がある人

前述の通り、ITコンサルタントは激務といわれる業種です。最近のITコンサルタントの残業時間は減少傾向にありますが、担当している案件内容やプロジェクトの進行状況によっては、激務になることも少なくありません。そのため、基礎体力が高い人は重宝されるでしょう。

ITコンサルタントは実際のところ苦労の絶えない大変な職種です。それでも、仕事のやりがい、ステイタス、高年収が苦労を癒してくれるのです。ITコンサルタントの職業に興味を持たれた方は、是非目指してみてください。

ITコンサルタントが独立するメリット・デメリットとその方法
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