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SAPを日系企業に浸透させたパイオニアが、いまSHIFTグループで奮闘するワケ
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SAPを日系企業に浸透させたパイオニアが、いまSHIFTグループで奮闘するワケ

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株式会社SHIFT
アンドエンジニア編集部
2024.06.28

ERPとは「enterprise resource planning」の頭文字からとったもので、企業がもつ経営資源を統合的に管理・有効活用し、経営や業務の効率化を図る考え方のことを示します。

そんなERPの導入・活用支援を専門とするコンサルティング会社が、SHIFTグループのSHIFT Enterprise Consulting(以下、SEC)です。そしてこのSECの立ち上げには、日本ではじめてERPのパッケージの1つであるSAPの日系企業への導入支援を推進し、日本にERPを浸透させる契機をつくったパイオニア・Mが参画しております。

「SAPと出会ったのは1990年。当時、業務システムは自社開発をするのが主流でした。ですがこのパッケージを導入すれば1/10程度のコストで済むことからお客様にとって有益なツールだと確信し、サービスラインナップに加えたいと上司に提案したのです」

以後、Mは30年にわたりERP事業を基軸に知見を広げつづけてきました。業界のレジェンドが、当時「名前も知らなかった」SHIFTに入社した理由とは?また、今後やっていきたいことは──?Mの本音に迫ります。

※本記事の内容および取材対象者の所属は、取材当時のものです。

M(DX&戦略プロジェクト本部 戦略イニシアティブ / SHIFT Enterprise Consulting 出向 )

日系大手SIer・外資系コンサルティング会社・日系コンサルティング会社など、様々な舞台を通して30年近く企業変革とITの最前線で活躍。初期のSAPビジネスから首尾一貫して、基幹システムの導入や企業変革コンサルティングに従事する。また、海外プロジェクトや大規模プロジェクトなどの経験も豊富となっている。2023年12月にSHIFTへ入社し、SECのSAP事業立ち上げに携わる。現在は、SHIFTの戦略イニシアチブを兼務。

20代で日本初、日系企業へのSAP導入支援サービスを立ち上げる

インタビュアー

まずはじめに、SECに入社するまでのプロフィールについて教えてください。

M

私は新卒で大手SIerに入社をしました。当時その会社は激動の変換期を迎えていて、よい意味で何でもできる環境となっていました。そのため、幅広い案件に接しながら多くの経験を積むことができました。

M

SAPと出会ったのは、入社して数年目のことです。当時は、企業が業務システムをほとんど自製していた時代でした。そんな中で、ヨーロッパの企業はパッケージソリューションのSAPを導入することでコストも期間も大幅に削減していると聞き「このサービスは当社が提供すべきものだ」と確信したのです。私は設立して間もないSAP社に接触してサービスの詳細についてお伺いし、上司にSAP導入支援サービスの提供を提案しました。当時国内では外資系企業が日本へのロールアウトを実施していたものの、このサービスについては日系企業への本格導入実績がゼロという状況で。私が担当したその案件は、日本初のSAP導入プロジェクトとなりました。

インタビュアー

新たなサービスがトントン拍子に立ち上げられたのですね。

M

この件については、上司に恵まれていたことが大きく寄与したと思っております。社内で別のERPソリューションを開発して立ち上げようとしていたタイミングだったので、反対されてもおかしくない状況でした。そんな中、賛同してくださった上司の力添えもあり実現できたSAP導入プロジェクトの第1弾は無事に成功し、社内にERP事業・コンサルティング事業を担う部門が開設されました。私はこの部門の立ち上げメンバーとなり、サービスの成長に向けて邁進してまいりました。

M

大手Slerを退職した後は外資系コンサルティングファームなどにコンサルタントとして在籍し、SAP導入と共に事業戦略や構想策定、企業変革に関わるさまざまなプロジェクトを推進いたしました。SECに入社する直前はフリーのコンサルタントとして活動していましたね。

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技術に根づいたアプローチ、考えつづける持続力が、コンサルタントとしての強み

インタビュアー

はやい時期にSAPの可能性を見出すなど、もともとMさんは「先を読む力」に長けていたようにお見受けします。コンサルタントとしてのご自身の強みはどこにあるとお考えでしょうか?

M

コンサルタントとしての強みについて、自分ではふたつあると思っています。まずひとつめは「考え方の根底に“技術”があること」です。

M

実はコンサルティングと技術は切っても切り離せない関係なんです。名だたるコンサルティングファームも、業務課題を解決するための手法を学び、技術を開発するところから業務をスタートしています。「論理的に物事を考え、あいまい性をなくし、できるだけ工業化する」という流れですね。

M

そういった話でいうと、プログラミングにも同様のことが言えます。もともとプログラミングは、業務を自動化するための取り組みです。現場で必要なすべての業務とデータの流れをコンピューター言語で書き変え、数値を集計・計算し、データ処理を自動化するという考え方から生まれました。考えて、数値を使ってあいまいな点をクリーンにして、できるだけ自動化するわけです。

M

話を戻しますが、コンサルティングと技術は切っても切り離せない…言い換えると、コンサルティングはものづくりが礎です。大手Slerで叩きこまれたこの技術へのアプローチと考え方は、今でも私の大切な資産です。

インタビュアー

なるほど。それでは、ふたつめの強みは?

M

「思考の持続力」です。変革への情熱の火を絶やさず、どのようにすればお客様の幸せに繋がるのかを考え、悩み続けられる力。誤解を恐れずにいえば、頭のよし悪しに関わらず長時間悩み・考えれば、よりよい答えには必ずたどり着くことができます。けれど、世の中にそれを実践できる人はあまりおりません。なので、プロジェクトに携わっている間は「考えつづけることができる」という自身に染み付いたコンサルタントの働き方は、私の強みであると思っております。

インタビュアー

Mさんはこれまで、それらの強みを活かしながらERP関連のプロジェクトを数多く担ってきたかと思います。そんな中で、いまの国内のERP業界の課題をどのように捉えていますか?

M

経営・業務の効率化について、日本は世界と比べて2歩ぐらい遅れをとっているように感じます。

M

今、世界ではSEが不足し単価が急騰しています。「SAP ERP6.0」が2027年に保守サポート終了期限を迎えるため、世界中で新バージョンであるS/4HANAへの移行作業ラッシュが続いているからです。一方で、日本企業は細部にこだわるあまりアドオン開発をたくさんやってきてしまったが故にこの切り替え作業がより大変なものとなっております。そのため、すでに世界ではS/4HANAへの移行完了から新しい機能を活用する段階に進み始めておりますが、日本は期限が2年後に迫っているのにも関わらずこれから移行に着手するという企業がまだまだあるのです。

M

加えて、業務等の効率化を図るためにAIや自動化などの新機能が国内でも使われるようになってきてはいますが、企業がこれらをまだ活用しきれていないという点は大きな課題ですね。先ほどお話ししたように、プログラミング言語はもともと「自動化」を目的として生み出されました。それがより高度なテクノロジーによってより多くの人々が扱えるノンプログラミングで実装できる状況になりつつあるにもかかわらず、ビジネスの最前線で活用しきれていないというのが日本の現状です。この課題は、これからの10年間の主要なテーマになると思います。

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「もしかしたら、ERP事業でも大化けするんじゃないか」未知の可能性を感じて入社

インタビュアー

フリーランスとして活躍されていたのにも関わらず、会社員に戻ろうと思ったのはなぜですか?

M

ERP業界でさまざまな課題が山積みとなっている今、あらためて「チーム」で仕事をすることでバリューを発揮したいと思ったからです。もちろん、フリーであっても大勢の人が関わる巨大プロジェクトに参画する機会はあります。しかしながら、その場合は大きな組織として参画するのではなくアドバイザーのような立ち位置となり、できることにも限界があるのです。大きなプロジェクトや困難な状況でこそ役に立つ自身の経験を活かすには、やはり組織・チームで挑まなければならないと改めて痛感いたしました。そんな時に、ある先輩から紹介をされたのがSHIFTグループでした。

インタビュアー

SHIFTのことはご存じでしたか?

M

すみません、実はまったく存じ上げませんでした。競合としてぶつかったこともありませんでしたし、知り合いの中で在籍している方もいませんでしたので…。先輩からSHIFTという名前を聞いてから調べてみて、テストビジネスをやっているということは理解しましたが「ERP事業はまだこれからの会社だ」率直に感じました。その点が、私にとっては大きなチャンスだと思えたのです。しがらみを気にすることなく、やりたいこと・やるべきことができるんじゃないかと。

M

事例として、コンサルティングファームが最上流から下流に向かってITサービスの仕事へ領域を広げるケースは珍しくありませんでしたし、システム開発がコア事業であるSIerが、より上流のコンサルティング事業をはじめたというケースもありました。実際、私もその流れに乗っておりました。しかし、開発のさらに下流行程であるテスト支援をしている会社が上流のERP導入やコンサルティング事業に手を伸ばすという試みは、これまで見たことがありません。これって面白いと思いませんか?

M

他社の開発成果の品質を検証してきたSHIFTが自らものづくりをするというチャレンジングな取り組みに、勇気を感じました。品質の大切さを痛いほどわかっているSHIFTが「上流工程で品質をつくり込まなければよいシステムにすることはできないし、本当の変革は起きない」と考えたであろうことは、すぐに理解できました。しかし先程も述べましたが、このような取り組みは前例がありません。ですが、テストや移行などの作業で自動化の導入を進め、必要に応じて大胆なM&Aを行い事業開拓をしてきたSHIFTであればやれるかもしれない。事業を急成長させてきた実績があることと「もしかするとERP事業でもすごいことを成し遂げるのではないか」という期待感から、SHIFTへの入社を決意いたしました。

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ここは大いにチャレンジできる場所。よいサービスを提供するため、力を尽くす

インタビュアー

実際にSHIFTに入社してみて、いかがですか?

M

想像していた5倍ぐらい忙しいです(笑)。入社してまだ数ヶ月ですが、すでに1年近く経った気分です。 私のSHIFTでの役割は、戦略イニシアチブ・重要案件や大規模プロジェクトなどを戦略的に推進することなのですが、その延長線上にSECがあります。人事上はパートタイム兼務出向をしているカタチとなっております。

M

SECでは、コンサルティング事業部のシニア・ディレクターという立場でプロジェクトに携わっております。企画提案と実行・デリバリーの両方を行うのが、SHIFTグループにおける今の私の仕事です。ERP事業においては後発企業として「徹底的に工業化をして、超効率化した支援サービスを提供できなければ勝算はない」というビジョンは見えつつも、なんとしても品質を守らなければならない立場として、まだまだやるべき事は山積みです。社内の経験や知見をアセット化して価値ある資産にする、SHIFTが掲げるカルチャーを浸透させる…一つひとつの課題と向き合いながら「お客様によいものを提供できる体制づくり」に注力しております。

インタビュアー

今後、SECにはどんな仲間に加わってもらいたいですか?

M

第一条件としては「チャレンジ精神がある人」ですね。加えて、ERPをはじめとするさまざまなITソリューションの知見や経験があるとありがたいです。ですが、もしそれらの知見や経験が無かったとしても明確な目標・野望があれば、それを叶えるための土壌づくりはしたいと考えております。

M

私自身が当てはまるからということもありますが、個人的には順風満帆なタイプよりも苦しみながら前に進んできたタイプの経験値が高い人に共感します。私はこれまで関わったプロジェクトの全てを成功させてきましたが、成功を重ねていくとどんどん難易度の高い仕事を依頼されるようになります。難易度が高くなるのと比例して「ここで倒れたら楽だろうな」という考えが頭を過ることは何度もありましたが、私の強みは「持続力」があること。残念ながら持続力・持久力があるので倒れないんです(笑)。

M

けれど苦しい思いをしても、苦しい役割を担ったからこそその経験は必ずチャンスに繋がります。任された役割を怖がらずにひとつひとつリスクを排除していけば、もし何か失敗をしたとしても必ず軌道修正はできると信じています。SECはいわば、“チャレンジプラットフォーム”。チャレンジできるポジションをご用意いたしますので、興味のある方はぜひご応募ください。

インタビュアー

Mさん、本日はありがとうございました!

◆株式会社SHIFT:https://www.shiftinc.jp/

インタビュー企業

株式会社SHIFT
【主要事業】 ソフトウェアの「品質」を軸にしたコンサルティング、テスト、開発事業 【会社概要】 SHIFTはソフトウェアの開発に不可欠な品質保証・テストの専門企業です。ソフトウェア製品で溢れ、もはやそれらなしでは成り立たないこの世の中に、安心安全な製品を届けるため、開発プロジェクトの上流工程におけるコンサルティング、「品質」を意識した開発業務、製品リリース直前のテスト業務まで、横断的に品質保証サービスを提供する独自のビジネスモデルを展開しています。 金融・流通といったエンタープライズ領域、Web・ゲームといったエンターテインメント領域など幅広い製品/サービスに携わり、ユーザー企業との直接取り引きのもと、一次請けとしてプロジェクトに参画。 競合他社がほとんどいないブルーオーシャン市場で、高い売上高を継続し、従業員にも「やりがいのある仕事」と、成果に対する「報酬」でしっかり応える好循環を生み出しています。 2019年よりコーポレートタグラインを「その常識、変えてみせる。」とし、常に変革と改善にこだわる成長企業です。 <PMOとしてプロジェクトの上流から携わることができます> 同社は各開発工程において品質改善のノウハウを保有しているため、品質を管理する立場としてプロジェクトの上流工程から参画をしています。エンドユーザーからの引き合いでPMOとして要件定義からプロジェクトに参画し、品質改善/業務効率/コストの見直しなどを実現しています。直近の事例では、要件定義前から依頼を受け、プロジェクト全体の企画/ベンダー選定から任されるケースもあり、IT品質向上の全工程に携われるチャンスが広がっています。
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