PowerShell 7.2がリリース!新機能やInstall手順を解説
thumb_powershel7.2_01
PowerShell 7.2がリリース!新機能やInstall手順を解説
アンドエンジニア編集部
2021.12.07
この記事でわかること
PowerShell 7.2は、2021年11月8日リリースされたマイクロソフト社のスクリプト言語です
PowerShell 7.2は、.NET 6をベースに開発されており、長期サポートに対応します
Linuxパッケージの変更・Microsoft Update対応の他、使いやすさが向上しています

PowerShell 7.2のリリース

img_powershell7.2_01

PowerShell 7.2が2021年11月8日リリースされました。ベースとなる.NET 6も同日リリースされています。3年間の長期サポートが付いていますので、今後利用価値は高まると想定されています。 参考:PowerShell ドキュメント 参考:General Availability of PowerShell 7.2

ソフトウェアはMicrosoft UpdateやMicrosoft Storeで提供されるほか、各プラットフォーム用のパッケージがGitHubで公開されています。 参考:github v7.2.0 Release of PowerShell

PowerShellとは

PowerShellはマイクロソフト社が開発したスクリプト言語で、コマンドラインインターフェイス(CLI)での利用のほか自動実行のスクリプトとして利用されます。PowerShell 7.2が最新リリースで、Windowsに加えてLinuxやmacOSで利用が可能です。

PowerShell 7.2の新機能

PowerShell 7.2は.NET 6をベースとする長期サービスリリースです。 参考:PowerShell 7.2 の新機能

主な新機能は以下の通りです。 ・Linux用パッケージの変更 Linux単一のインストーラパッケージを利用することができます。 debとRPMパッケージがユニバーサルパッケージとなります。

Windows用Microsoft Update 今回からMicrosoft Updateに対応します。管理フローの標準化が可能となり、アップデートモジュールは更新プログラムで提供されます。

タブ補完 タブ補完機能に関して、不具合の修正とコメント・Requiresステートメント・Format-*コマンドレットのタブ補完追加が図られています。

PSReadLine 2.1 CommandPrediction APIにより、予測IntelliSenseに対応します。

試験的機能のサポート 従来の試験的機能がメインストリーム機能になります。あらたにいくつかの実験的機能が追加されています。

PowerShell 7.2のサポートプラットフォーム

PowerShell 7.2のサポートプラットフォームは、.NET Coreのサポートライフサイクルに基づきます。

すなわちPowerShellは.NETのサポート終了までサポートされます。.NET 6は2021年11月8日リリースされたばかりですので、LTS(Long Term Support、長期サポート)の考えに基づき2024年11月までサポートされる予定です。 参考:PowerShell のサポート ライフサイクル 参考:.NET and .NET Core Support Policy

PowerShell 7.2は20201年11月現在、以下のテスト済みOSがサポートされます。 ・Windows  Windows Server 2016、2019、2022  Windows Server 2012 R2  Windows Server Core 2012 R2 以降  Windows Server Nano 1809 以降  Windows 11  Windows 10 1607 以降

macOS  macOS Big Sur 11.5  macOS Catalina 10.15  macOS Mojave 10.14

Linux  CentOS Linux 7、8  Debian Linux 10  Red Hat Enterprise Linux 7、8  Ubuntu Linux 18.04 (LTS)、20.04 (LTS)  現時点ではAlpine Linux・Fedora Linuxはテストされていません。

PowerShell の利用

img_powershell7.2_02

PowerShellはマイクロソフトのPowerShell公式サイトのリンク、またはGitHubから直接ダウンロードします。OS・プラットフォームにより提供されている手順に従いインストールし利用します。

PowerShellのWindowsへのインストール

Windowsのインストール方法は多岐にわたります。 参考:Windows への PowerShell のインストール

以下に主要インストール方法を記載します。 ・MSI パッケージ GitHubからPowerShell-7.2.0-win-x64.msiやPowerShell-7.2.0-win-x86.msiをダウンロードし、ダブルクリックしてインストールします。コマンドラインからmsiexec.exeによりインストールすることもできます。

Microsoft Update Microsoft Update機能により更新プログラムとしてインストールできます。

ZIP パッケージ GitHubからwin-x66・win-x86用のZIPファイルをダウンロードし、展開後pwsh.exeが実行可能となります。ARM版もダウンロード可能です。

.NET Core SDK .NET Core SDKから”dotnet tool install --global PowerShell”のように、.NET グローバル ツールとしてインストールすることができます。

Windows パッケージ マネージャ Windows パッケージ マネージャのwingetから”winget install --id Microsoft.Powershell --source winget”のように、公開済みのパッケージを利用しインストールすることができます。

Microsoft Store 他のアプリケーション同様にMicrosoft Storeからインストールすることもできます。

PowerShellのLinuxへのインストール

PowerShellではLinuxディストリビューションに応じて必要なインストールが可能です。今回のリリースでLinux用パッケージが単一化され、debとRPMパッケージがユニバーサルパッケージとなりました。 参考:Linux への PowerShell のインストール

CentOS 以下のパッケージリポジトリの利用が推奨されています。 CentOS 8用:https://packages.microsoft.com/config/rhel/8/prod.repo CentOS 7用:https://packages.microsoft.com/config/rhel/7/prod.repo curlでリポジトリを登録し、”sudo yum install -y powershell”でインストールします。または、GitHubのrpmを直接指定することもできます。

Debian Linux Debian Linuxのリポジトリは以下の通りです。 Debian 10用:https://packages.microsoft.com/config/debian/10/packages-microsoft-prod.deb Debian10ではマイクロソフトのリポジトリからGPG Keyをダウンロードし登録します。 その後”sudo apt-get install -y powershell”でインストールします。

Red Hat Enterprise Linux Red Hat Enterprise Linuxのリポジトリは以下の通りです。 RHEL 8用:https://packages.microsoft.com/config/rhel/8/prod.repo RHEL 7用:https://packages.microsoft.com/config/rhel/7/prod.repo curlでマイクロソフト ReHat リポジトリを登録します。RHEL 8では”sudo dnf install powershell”、RHEL 7では”sudo yum install -y powershell”でインストールします。

Ubuntu Ubuntuのリポジトリは以下の通りです。 Ubuntu 20.04用:https://packages.microsoft.com/config/ubuntu/20.04/packages-microsoft-prod.deb Ubuntu 18.04用:https://packages.microsoft.com/config/ubuntu/18.04/packages-microsoft-prod.deb このリポジトリからGPG Keyをダウンロードし登録します。その後”sudo apt-get install -y powershell”でインストールします。

PowerShellのmacOSへのインストール

macOSにおいても、多様なインストール方法が提供されています。 参考:macOS への PowerShell のインストール

実際のインストール方法は以下の通りです。 ・Homebrew Homebrewで”brew install --cask powershell”でインストールします。プレビュー版のインストールは”powershell”ではなく”powershell-preview”を指定します。

GitHubからダウンロード GitHubからパッケージをダウンロードし、”sudo installer -pkg powershell-7.2.0-osx-x64.pkg -target /”のようにインストールすることもできます。

gz バイナリアーカイブ GitHubからosx-x64・osx-arm64用のtar.gzファイルをダウンロードし、フォルダ展開後pwshを実行します。

.NET Core SDK .NET Core SDKから”dotnet tool install --global PowerShell”のように、.NET グローバル ツールとしてインストールすることができます。

PowerShellの機能を活用して自動実行スクリプトを作成しましょう

img_powershell7.2_03

PowerShell 7.2は長期サービスのリリースで同日リリースされた.NET 6をベースとしています。マイクロソフト社はVisual Studio含め開発環境の整備にも積極的です。ぜひ最新リリースであるPowerShell 7.2の機能を活用し、運用監視の自動化やツール整備を行うことをおすすめします。

気になる人のXをフォローしよう!
アンドエンジニア公式LINEでは
新着記事やエンジニアに役立つ情報をお届け!
日々のキャッチアップをお手伝いします!
マイナビITエージェント

編集部オススメコンテンツ

Sponsored
【無料個別転職相談会】アプリケーションエンジニア向け!リモート・在宅勤務で働きたい方へ
マイナビITエージェント
Sponsored

アンドエンジニアへの取材依頼、情報提供などはこちらから

お問い合わせ・情報提供
はじめて転職される方へ
SE・システムエンジニア(IT/通信/インターネット) 求人一覧

編集部おすすめコンテンツ

Sponsored
【無料個別転職相談会】アプリケーションエンジニア向け!リモート・在宅勤務で働きたい方へ
マイナビITエージェント
Sponsored

アンドエンジニアへの取材依頼、情報提供などはこちらから

Powered by マイナビ AGENT