ソリューション開発まで行うコンサルティングファームにおいて、SEやSIer出身者が活躍できる環境と心理的安全性とは。
企業のDX支援や業務改善のコンサルティング、新規事業を手掛けるコンサルティングファーム、Regrit Partners(リグリットパートナーズ)。
創業4年にして100名規模に成長するなど、急成長している新鋭のコンサルティングファームです。
コンサルティングファーム出身者はもちろん、SEやSIerの出身者も活躍しているというRegrit Partners。
その要因を紐解といて見えてきたキーワードが「心理的安全性」でした。
Regrit Partnersでシニアエキスパートを務める大野さん、マネージャーを務める佐々木さんに詳しくお話を聞きします。
SEやSIer出身者が活躍できるRegrit Partnersの環境
Regrit PartnersはDXのコンサルティングから、新規事業等までされていらっしゃいますよね。 他のコンサルティングファームとの違いや特徴はどの点でしょうか。
Regrit Partnersはもともと業務改善のコンサルティングから始まっています。 そのため、プロダクトや商品を前面に売り出すのではなく、中立のポジションで、最適なものをご提案してそれを一緒に導入していく伴走型のコンサルティングというスタイルをとっています。
特定のプロダクトの導入を推進するわけではないのですね。 Regrit Partnersでは、SEやSIerの出身者も活躍されているとお聞きしました。
本当にめちゃくちゃ活躍していますよ!
SEやSIer出身者の強みは技術理解の面だと思うんですが、コンサルタントとしてはどのように活躍されるんでしょうか。
私自身、15年くらい前にSEからコンサルタントに転進しました。 SEやSIerの方は、何らか特定の業界や特定の業務に携わるITの仕事をされていると思います。
私は8年間ほど独立系のSIerを経て、そこからRegrit Partnersに入りました。 大野さんと同じような内容になりますが、DXを行うにあたりTech領域と係わることが非常に多いため、活躍できる部分は多くあると思います。 そこで得られた業界・業務の知識と、培ってきたITのスキルは、アーキテクチャーの検討や、最適なソフトウェア・クラウドサービスの選定などにおいて特に活躍できます。
また、Regrit Partnersはコンサルティングだけでなく新規事業やソリューションの開発も手がけており、ITコンサルティングにおいてはアーキテクチャ策定から開発の推進において活躍していただけますね。
貴社ではITエンジニアのバックグラウンドがある方も活躍できるんですね。 入社後の成長はどのようなイメージでしょうか。
希望する成長の方向性は人によって異なるので、こうなれ!と強制するわけではなく、どうなりたいかを丁寧にディスカッションして成長の方向性を決めています。 どうしても顧客ありきの仕事なので、目の前でそのニーズがなかった場合は、今はその仕事はできないけど長期で実現していこうという支援やアドバイスをしていますね。
コンサルにありがちな自分より上のポジションの方とのコミュニケーションの取りづらさがなく、むしろ業務改善の方法論やロジカルシンキング、仮説思考などについてマンツーマンで丁寧にトレーニングしてもらえるなど、距離がとても近いです。
Regrit Partnersは今まさに成長中でどんどん人が増えていますよね。 会社の上層部の方々とトレーニングやディスカッションできる機会は現在でもあるんでしょうか?
もちろんあります! 定期的に実施しているロジカルシンキング等のトレーニングやメンタル面をマネージメントするための1on1でのカウンセリング、日常的に行われている上のポジションの方とのディスカッションなどがメンバーの能力向上やカルチャーの醸成につながるっていると思っています。
これまでのRegrit Partnersはビジネス寄りのメンバーが多かったのですが、SEやSIer出身者も増えてきてその知識も活用することによって、最適な提案やより効果的なソリューションをお客さんに提供できると思っています。
また、大野さんのように開発のバックグラウンドがありクラウドサービスの経験が豊富な方も増え、テクノロジードリブンなコンサルティングサービスを立ち上げる機会が増えてきています。 そういう点でも、SEやSIerの方が入ってきても楽しめて成長できる環境になっていると思いますね。
Regrit Partnersが大事にする「心理的安全性」
中立のポジションだからこそ気持ちよく働ける
SIerだとお客様が保有する経営資材の中で課題の解決をしていくことが求められていたため、どうしてもソリューションに対して縛りが発生する場合が存在していました。 それに対して、Regrit Partnersは中立的なポジションでお客様に対して最適なソリューションを提供することを重要視しています。
そういう意味では、そのお客様の手札の中で考えたり、決まったパッケージの提案をしないといけない点にモヤモヤしているSEやSIerの方には相性がよさそうです。
そうですね。中立のポジションで、クライアントに理想的な姿やその実現のための方法を示してその実現に向けて伴走できるというのは、すごく面白いです。 ただ、世の中は変わり続けていて新しいサービスもどんどん出てきているので、キャッチアップし続ける点は大変さもあります。
やっぱり物を売ることが起点になったり社内にいると、実は他にもっと良い解決方法があるのに敢えてそれを隠しさなきゃいけないシーンが出てきます。 そのような罪悪感を感じずに済んで気持ちよく仕事ができるのは、精神衛生上も良いものだと思うんですよね。
システムや仕組み化でも実現する「心理的安全性」
今回のインタビューのテーマの一つが「心理的安全性」なんです、これはRegrit Partnersにおいても感じられるものなんでしょうか。
たぶん入社して3日以内に感じられると思いますよ。 心理的安全性の担保は、文化や空気感の醸成はもちろん、システムや仕組み化でも解決しています。
システム的に導入している取り組みだと、Unipos(ユニポス)というサービスを使って少額のボーナスの渡し合いという形で社員間のポジティブフィードバックを積極的に行っています。
例えば、役員層に近いシニアマネージャー以上のメンバーも、一緒にやっているプロジェクトのメンバーや若手に対して、かなり細かいポジティブフィードバックを積極的に送っています。 毎週送るようにしていて、若手のメンバーにも社長からいきなり届いたりもするんですよ。
それは見てくれていて嬉しいとも感じられますね。
はい、そう思いますね。 お互いに感謝の機会や褒める機会も増えますし、Slack上で流れているので、自分の見えていなかったところで他のメンバーが頑張っていることを知れたりして、メンバー同士の理解も深まります。
たしかに、人が増えてくるとそれぞれの人の頑張りが見えなくなりがちですもんね。 それを可視化することにもなっているんですね。
このポジティブフィードバックに、Regrit Partnersのビジョン、コアバリューをリンクさせたりしているのですが、それによってメンバーに浸透していますし、同じビジョン、コアバリューを理解して、それを体現することにつながっていると思います。
このようなやり取りをシステムや仕組みで実現できているのはいい点ですね。 うまくいかなかったらすぐに辞めて新しいものを取り入れて、と色々な仕組みづくりを試行錯誤しています。 その過程でどうしても不満が出てしまうこともあるんですが、試行錯誤がないよりは絶対にいいですし、大手企業にはできないスピード感で改善できていると感じます。
最近だと、One on Oneの制度や、相談機会やカウンセリングのような場をつくることにも取り組んでいます。 プロジェクト中でお互いに余裕がないなかで相談できなかった事などについて、改めて話し合える場をつくりたいと思っています。
適度な「ゆるさ」
Regrit Partnersのように成長しているコンサルティングファームだと、シビアな空気感が強いのかなと思うのですが、実際はどうなのでしょう。
クライアントへの仕事に対しては徹底的にシビアで、品質の良いものを提供し続けるという点は曲げていません。 時に厳しいフィードバックをすることもあります。 ただ、お互いにここまで言っても許してくれるだろうと思えるゆるさとか信頼感みたいなものがあるんじゃないかなと思ってます。
一方で適度なゆるさやカジュアル感も大切にしています。 やっぱりそういう空気感がないと、アイデアが出てこなかったり、パフォーマンスが高まらないと思うんですよね。
社内のSlackとか本当に自由な状態ですよね(笑)。
ゆるいものと業務に近いものが本当に入り乱れてます。 業務やプロジェクトに関するチャンネル、新しいサービスやニュースについて話すチャンネルなど、真面目なものもあれば、ゆるいもので言うと、日々の猫の写真を上げる猫チャンネル、何のアニメが好きかを語るアニメチャンネル、野球部のチャンネルもあったり。
Slack上でbotがそれぞれの人に質問をしてくれるCollaというサービスを導入して、みんなの人となりが分かるようにもなっています。 このあたりもシステムで解決する工夫ですね。
社長からシニアマネージャー、コンサルタントまで色々なメンバーが入っていて、会話にどんどん参加してきてくれる感じです。 そこに垣根はなく、とてもフラットです。
人が増えてきているなかでもこのようなコミュニケーションが実現できているというのは素晴らしいですね。
そうですね、この取り組みが全社員強制というわけではない点もすごくいいと思っています。 強制ではないからこそ、普段の仕事だけでは生まれない縦・横・斜めのつながりができて、そこから仲良くなったメンバーで話す機会や相談する機会も生まれ、組織における心理的安全性が高まっていると思います。
心理的安全性があるからこそ取り組めるソリューション開発
このような様々な仕組みで担保されている心理的安全性が、Regrit Partnersで働くことや提供するコンサルティングサービス、ソリューション開発などに与える影響などは感じますか。
心理的安全性の高さから、「失敗してもいいから挑戦しよう」という空気感があるので、失敗しやすい・何度もトライしやすいですね。 むしろ失敗してそこで立ち止まっている方が怒られます。
シリコンバレーでの名言に「早く失敗せよ」がありますが、それが受け入れられる土壌があるということかなと思います。 やはりいかに早く失敗して、反省して切り替えていくかが成功のポイントだと思うのですが、それができることが大事ですね。
新規事業作りなど新しい提供価値を作るのってかなり敷居が高いと思っていて、結構労力がかかるものでくじけやすい部類だと思うんですけど、それを「とりあえずやってみなはれ」でやれる点は、新しい提供価値をつくっていける素養だと思っています。
このような新規事業・サービスの開発の立ち上げや企画構想部分から任せられて取り組める会社も実は少ないんじゃないかなと思っていて、自分で推進する経験はなかなかできるものでもないので、すごくいい機会が転がっていると思います。
心理的安全性が担保された組織でコンサルティングやソリューション開発に取り組めるというのは素晴らしい環境ですね。 今後のRegrit Partnersの成長が楽しみです…! 気になった方はぜひ求人もご覧ください!
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