アクセンチュアの注力領域はクラウド?DXの中核となるクラウド移行を推進するアクセンチュアのクラウドサービスに迫る!
ここ数年で急速に進んできたクラウド化。 DX(デジタルトランスフォーメーション)の重要性が高まる今、そのスピードはさらに加速しています。
デジタルやテクノロジーの領域でもトップレベルの、総合コンサルティング企業アクセンチュアも、お客様企業のクラウド化を推進しています。
アクセンチュアでのクラウドサービスとは? エンジニアやコンサルタントのキャリアは? 他のコンサルティング企業やSIerとの違いは?
エンジニア出身で、現在はアクセンチュアのテクノロジー コンサルティング本部でインフラコンサルタント(クラウド移行・導入)として活躍する土田さんにお話を聞きました。
アプリケーションレイヤーからインフラレイヤーへ
まずは土田さんのこれまでのキャリアを教えてください。
アクセンチュア入社前はwebアプリケーションのエンジニアでした。 2019年の2月にアクセンチュアに中途入社し、AWSやMicrosft Azureなどパブリッククラウドへのシステム移行をメインに担当しています。
そうなると、入社前後で扱うレイヤーや守備範囲は変わっているんですね。 そういう形のキャリアもアクセンチュアでは実現できるんですね。
インフラをしっかりやっておきたく、アプリケーションからインフラにレイヤーを下げた形です。 入社前はJavascriptなどを触っていましたが、入社後はAnsibleなどの構築系のスクリプトやTerraformなどのコマンドライン系がメインです。
入社前後でレイヤーが変わると、キャッチアップなど大変ではないですか?
もともとAzureで動かすアプリケーションを作っていたので、完全に0からではないんです。 足りない部分は、本を読むなどはもちろん、社内トレーニングも受けてキャッチアップしました。
社内のトレーニングはどのようなものなんでしょう?
プロジェクトに入る前に、アクセンチュアのコンサルタントとしての基礎スキルとエンジニア向けの技術まわりのトレーニングがあります。 プロジェクトに入った後は、先輩のメンバーが積極的にサポートしてくれますし、社内チャットも活発で質問には皆が答えてくれます。
特定のクラウドで専門性を持ちたい場合は、ベンダーによるパートナー向けのトレーニングなどで学習できます。 アクセンチュアでは、英語学習から技術に関するものまで24,000コース以上のオンライントレーニングプログラムがあるので、各々の学習したい領域を自由に深められます。
入社後の立ち上がりもスムーズで、成長のための環境も揃っているんですね…!
アクセンチュアでのプロジェクトや業務内容
インフラコンサルタント(クラウド移行・導入)の業務内容について詳しく教えてください。
インフラコンサルタント(クラウド移行・導入)の仕事を説明するのはすごく難しいんです。 コンサルタントの仕事と、インフラエンジニアやアプリケーションエンジニアの仕事の、両方をやるという説明が一番分かりやすいかなと思います。
コンサル的な業務は、クラウド化のあるべき姿などシステム構築の戦略の提案ですね。 エンジニア的な業務は、現状のシステムの分析、あるべきシステムの検討、設計・構築・テスト・移行の実行・推進です。
同じインフラコンサルタント(クラウド移行・導入)でも、コンサルとエンジニアで10:0とどちらかに極端に偏るのではなく、9:1や7:3など人ごとにグラデーションがあります。
アクセンチュアでは、どういうクラウド案件が多いのでしょうか?
直近から今後数年は、お客様のデータセンターの大部分をAWSやAzure、Google Cloud Platform(GCP)などのパブリッククラウドに移行するプロジェクトがやはり多いです。
クラウド移行の背景を詳しく教えてください。
サーバーの更新期限やSAPの保守期限切れ、組織改変に伴うシステム改変など、なにかしら移行せざるを得ないタイミングで検討するパターンが1つです。 そして、データ活用の重要度を経営層が認識して、積極的に取り組むパターンが1つです。
移行のメリットや提供価値はどういうものなのでしょうか。
まず、コストの削減は大きなメリットですね。 その他には、会社のシステムが変化に強くなれることも大きなメリットです。
オンプレだと「塩漬け」と言われる形で全く変化しないことも結構あるんですが、クラウドへの移行によって、新しいアップデートや便利な機能を自社の中に取り入れられるんです。
移行後の運用やデータ活用のサポートもされるんですよね。
もちろんです。 クラウドに引っ越すだけだと効果も限定的なので、いかにうまく活用できるかをサポートするのがインフラコンサルタント(クラウド移行・導入)の腕の見せ所ですね。 インドやフィリピンなどのオフショア拠点による運用のサポートなども含めて、トータルでサポートできるのはアクセンチュアの強みです。
やはり日本だけで閉じないプロジェクトが多いのでしょうか?
グローバルのチームと関わりがないプロジェクトの方が少ないくらいですね。 海外にも拠点があるお客様が多いので、各地のアクセンチュアとの連携が多いんです。 英語を毎日話す環境かはプロジェクト次第ですが、プロジェクトの一部にグローバルのメンバーはいることが多いですね。
グローバルのメンバーと関われるのはやはり魅力的ですか?
まず、日本で1.6万人以上、グローバルで53万人以上のメンバーがおり、グローバルで共有される作成物や経験、知識にアクセスできることはすごく魅力的です。
また、リモートでの業務が増えるなかで物理的な距離がどんどん消えて、海外の方と業務を進める能力のニーズは高まると思っています。 国によって、考え方や前提の文化、適切なコミュニケーション方法などは異なりますし、一緒に働いてみないと分からない部分を経験できるのは貴重ですね。
コンサルやSIerとの比較から分かるアクセンチュアの強み
アクセンチュアのクラウドサービスの強みについて教えてください。
それぞれの領域にスペシャリストがおり、大抵のオーダーに対応できること、それをグローバルでサポートできることは強みですね。
システム移行において、サーバーだけの引っ越しなんてことはなく、ネットワークや認証基盤なども同時に引っ越します。 また、一部はAWS、一部はAzure、機械学習部分はGCP、というように複数のクラウドを使うこともあり、幅広い領域に対応できることは重要なんです。
他のコンサルファームやSIerとの差別化だとどうでしょう?
コンサルファームとの比較だと、設計や構築から運用までできる技術力が強みです。
SIerとの比較だと、遜色ない技術力もありつつ、ベンダーフリーな点と、より上流の設計から提案できるコンサルティング力が強みです。 グローバルまで対応できる会社は少ないと思うので、その点も差別化になりますね。
技術力、ベンダーフリー、コンサルティング、グローバルなどがキーワードになるんですね。
ベンダーフリーという点は、入社の決め手にもなりました。 実はベンダーも転職の候補にはあったんですが、Azureなど特定の領域の深堀りはもちろん、AWSやGCPなど他のパブリッククラウドに関しても多少はできるようになりたいと思っていて。
ベンダーフリーで幅広くやれるからこそ複数のクラウドを使うプロジェクトも経験でき、様々なインフラに触れることができて広い範囲の力をつけられる環境です。
「広く浅く」も「狭く深く」も実現できるアクセンチュア
インフラコンサルタント(クラウド移行・導入)・クラウドインフラエンジニアのキャリアについてどのようにお考えでしょうか?
クラウドインフラは、今後数年はものすごいニーズがある領域です。 その分、AWSやAzure、GCPなどメインのパブリッククラウドはどれも変化も速く、全てを追いかけることは難しいほどに毎日のようにアップデートがあります。
そのような環境で、インフラコンサルタント(クラウド移行・導入)としては、知識やスキルがすぐに古くなることを認識し、それを常にアップデートする姿勢が求められると思います。
そのなかで、土田さんはどのように能力を伸ばしていこうと考えていますか?
クラウドのスペシャリストとしてAzureを専門に技術を深堀りしたいと考えています。 1つのパブリッククラウドだけでも、インフラからアプリケーション、ネットワークからIoTなどまでカバーされているので、1つを深堀りすることが様々な領域の理解につながるんです。
コンサル寄りの方もいずれかのパブリッククラウドに特化されているんでしょうか?
コンサル寄りの場合は、どのパブリッククラウドも広く浅く見ながら、全体の流れやトレンド、重要な技術を追うというパターンが多いかと思います。
それぞれの方にそれぞれのキャリア設計がある領域なんですね。 アクセンチュアならではのキャリアの魅力を教えてください。
まずはキャリアの幅広さが大きな魅力です。 戦略提案から設計・構築、運用まで全てやっており、それぞれの分野を極めることもできますし、広く浅く全体を見ることもできます。
個人のキャリアに寄り添ってくれる柔軟性も魅力ですね。 例えば、これまでインフラ中心だったけど今後はアプリやAIをバリバリやりたい、と方針が変わった場合でも、部署やプロジェクトの変更を希望できますし、前向きに検討してもらえます。
お客様ありきの仕事なので案件がない場合は仕方ないですが、社内で共有されている案件の情報も参考にしながら部署やプロジェクトの変更が相談できます。 キャリアを選択できる余地が広いのも、アクセンチュアの良いところだと思いますね。
希望に合わせて適切な経験を積んでそのキャリアを歩める環境ですね。 ポジションが上がっていくと業務はどのように変わるのでしょうか?
基本的には、経験を積んでいくとマネジャーやシニア・マネジャーになり、チームを率いてプロジェクト全体の推進やメンバーのサポートをする立場になっていきます。 ただ、数は少ないですが技術のスペシャリストを目指していくキャリアパスもあります。
エンジニアが悩むキャリアとして、技術を極めるかマネジメントに進むかってありますよね。 アクセンチュアでは、20代や30代前半はある程度領域を特化して経験を積み、30代〜40代でマネジメントが中心になる、という方が多いです。
ただ、技術を極めたい方向けにはCoE(Center of Excellence)というポジションがあります。 社内でも、特定の領域・ベンダーに関連する難しいお題が出てきたときに一番頼られるメンバーです。 技術を極めるキャリアパスやポジションもアクセンチュアにはあるんです。
インフラコンサルタント(クラウド移行・導入)にはどういう方が向いているんでしょうか。
端的に言うと、エンジニア経験があれば向いていると思います。 中途入社される方で、今までオンプレやネットワークをやっていてクラウドの経験はない方も多いんですが、クラウドの経験は必須ではないと感じますね。
もちろんスキルや経験があるに越したことはないですが、入った後のトレーニングも充実していますし、キャッチアップできればいいと思います。 お客様には、これまでオンプレでこれからクラウド化したい企業も多く、その場合は最初に見に行くのはオンプレ環境なので、オンプレのサーバ周りやネットワークの知識はむしろ役立つんです。
なるほど…!
アクセンチュアには、インフラ中心でやっていきたい方にも、アプリケーション中心にやっていきたい人にも合ったチームがあります。 インフラコンサルタント(クラウド移行・導入)の幅が広いので、キャリアの希望に合わせたプロジェクトや働き方が提供できるのがアクセンチュアですね。
クラウドという領域で、それぞれの経験やなりたい姿に合わせてキャリアを歩める環境が、今のアクセンチュアにはあるんですね。
クラウドはアクセンチュアとして多くお仕事をいただいており、急拡大している注力領域です。 業界の変化が速いのはもちろん、アクセンチュア内のクラウド関連の組織改編のスピードも非常に速いんです。 「変化に速く対応してクラウド領域に本気で取り組んでいく」という会社のメッセージを感じます。
幅広い領域のスペシャリストと一緒に大規模なプロジェクトでクラウドに取り組む環境がアクセンチュアにはあります。 今後クラウド領域で活躍したい方はぜひアクセンチュアに応募してみてください!
土田さん、ありがとうございました!
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