エンジニア・IT系なら絶対にハマる!マンガソムリエと選ぶおすすめマンガ10選 Part2 ~仕事を頑張る人に読んでほしいマンガ編~
コロナ禍でリモートワークが増えて外出も減ったこの頃、マンガを読む時間が増えている方も多いのではないでしょうか。
そんな皆さんにおすすめマンガを紹介する本企画の今回のテーマは、開発やデザインなどものづくりの仕事を頑張っている皆さんに読んでほしいマンガです!
モチベーションが上がるマンガから今すこし苦労している方に読んでほしいマンガまで。
兎来さん、早速レコメンドをお願いします!
ものづくりの喜びと苦しみが詰まった『映画大好きポンポさん』と『映画大好きフランちゃん』
仕事のやる気でいうと『映画大好きポンポさん』ですかね…! チームでのものづくりである映画を作るという仕事にガッツリ向き合うマンガです。
こちらから1巻分が無料で読めるのでぜひ読んでみてください。
『ポンポさん』の推しポイントはどこなんでしょう?
まず絵がすごくかわいいんです。 ポンポさんをはじめ女性キャラがとにかくかわいい。これだけでもう最高です。
一番のよさはものづくりの喜びと苦しみがすべて詰まっているところですね。 天才プロデューサーのポンポさんと監督を目指す不器用な青年という魅力的なキャラクターを中心に、それを最高の面白さでまとめ上げているのが素晴らしいなと。
たしかに読んでるとものづくりのモチベーションが高まります…!
そして、『ポンポさん』もすごく読んでほしいのですが、オススメしたいのがスピンオフ続巻の『映画大好きフランちゃん』です。
『フランちゃん』もこちらからなんと無料で読めてしまいます…!
推しのポイントはどこでしょうか?
『フランちゃん』は女優志望の女の子の物語です。 最初は全然売れないし原因を自分以外に求めてダメダメなんですが、周りのアドバイスや考え抜いた末での気づきもあり、よりよい仕事ができる方法を突き詰めながら成功に近づいていくんです。
自分の動きが他人にどう受け止められるかや成功のために必要な努力など、すごく考えさせられるなと。 ちゃんと頑張った末に自分の仕事で結果を出せた時の喜びもすごくよく描かれていて、自分も仕事を頑張ろうと思えるマンガですね。
さらにスピンオフ続巻の『映画大好きカーナちゃん』が発売されました! 『ポンポさん』や『フランちゃん』を読んで面白かった方はこちらもぜひ読んでみてください。
仕事に疲れた方に読んでほしい『Shrink〜精神科医ヨワイ〜』と『渡り鳥とカタツムリ』
仕事を頑張る方向けのマンガって必ずしもモチベーション向上系だけじゃないと思うんです。 仕事に疲れた方やしんどい方に届けるマンガもぜひ紹介させてください。
精神ケアとの距離を縮めてくれる『Shrink〜精神科医ヨワイ〜』
いま仕事がつらいな、しんどいなという方向けなのですが、『Shrink〜精神科医ヨワイ〜』です。
こちらから1話だけ無料で読めますので、ぜひ読んでみてください。
主人公が精神科医で、日本の精神医療が抱える問題に向き合う作品です。 印象的なセリフが第1話で出てくる「この国にもっともっと精神病患者が増えればいい」という主人公の言葉で。
どういうことですか?
日本人って海外の方と比べると全然精神医療を受けないんです。 日本では誰にも吐き出せずにパニック障害、うつ病など心の病を抱えてしまう潜在患者の方が多いんですが、精神科を気軽に受診して相談してほしいと主人公は言っているんです。
仕事で不安になったりつらくなることもあると思うんですが、精神科の受診を大げさに捉えずマッサージに行く感覚で精神ケアしてもらいに行っていいんだよと教えてくれますし、この作品を通して少しでも心が軽くなる方が増えればいいなと思います。
人生の選択肢を考えさせてくれる『渡り鳥とカタツムリ』
ちょっと仕事に疲れた方には、『渡り鳥とカタツムリ』もオススメです。
こちらから無料で数話読めますのでぜひご覧ください。
主人公がキャンピングカーで全国を回っている絵本作家の女性で、彼女が出会うのが、ブラック企業で疲弊して人生に悩む青年なんですね。 主人公の生きざまを見てその青年が人生を見つめ直し、会社を休んで主人公の旅について行くんです。
主人公は愛犬と一緒に車で旅をしながら、全国できれいな景色を見て、おいしいものを食べて、すごく自由にのびのびと生きていて。 仕事でつらい方には人生にはこういう選択肢もあるよと教えてくれますし、仕事やお金について見つめ直すきっかけにもなる作品ですね。
『マンガに、編集って必要ですか?』
仕事コメディで笑えるマンガでは『マンガに、編集って必要ですか?』がおすすめです。
こちらから数話だけ無料で読めるのでどうぞ。
40代半ばの売れてない中堅マンガ家の主人公のもとに若い女性の編集担当がやってきて。 タイトルの通り、仕事のパートナーである編集者に疑問を抱きながら働く中で色々なことが起きていきます。
編集者、編集長、売れているマンガ家、奥さんなど、社会人として接する方のリアリティが高くてあるあるマンガとしても面白いんです。 コメディとしてだけじゃなく、自分の仕事に真摯に向き合ってくれる相手の大切さ、自分の仕事を評価してくれる人の大切さも感じることができ、胸が熱くなる要素もある素敵なマンガです。
ものづくりの仕事の人にオススメ『これだからゲーム作りはやめられない! 』『チェイサーゲーム』『国宝のお医者さん』
エンジニアやIT系だと、ものづくり系でアニメ『SHIROBAKO』が好きな方も多いと思います。 そういう方が楽しめるマンガってありますか?
ゲーム版『SHIROBAKO』の『これだからゲーム作りはやめられない! 』
ゲーム版『SHIROBAKO』と呼ばれる『これだからゲーム作りはやめられない! 』です。 ソーシャルゲームの開発・運営が舞台で、デザイナーの女性が主人公です。
こちらから数話無料で読めるのでどうぞ。
実際に作者さんがゲームの仕事の経験があるらしく、ゲーム作りがしっかり描かれて非常にリアリティのある話になっています。
ゲームの開発・運営が非常に大変で、徹夜も当たり前でプライベートを犠牲にして仕事をしていて。 本当に大変そうなんですが、仕事を頑張った先にあるユーザーの喜びの声で自分の苦労が報われる瞬間の嬉しさなどが描かれていて、いい仕事マンガです。
リアルすぎて胃が痛くなる『チェイサーゲーム』
ガッツリ仕事系だと『チェイサーゲーム』が最近すごいですね。 サイバーコネクトツーという有名作品も手掛けるゲーム会社の社長自らが、実体験を踏まえて原作を書いているんです。
こちらのファミ通サイトからも無料で読めるのでぜひご覧ください。
目標としていた中間管理職に上がる30ぐらいの青年が主人公なんですが、上からの命令、下の社員への教育、役職が下の先輩との仕事など、中間管理職のつらさが非常によく描かれています。
ゲーム会社の社長が原作担当なので、リアルなゲーム作りの現場を知れることも興味深いです。 なによりも展開のシリアスさというか、実際の仕事で起きるようなつらいトラブルが描かれるんですよね。 なんでLINEもチャットワークも見てくれないんだみたいな(笑)。
ホリエモンが読んだときに「このマンガ面白いんだけどつらすぎるから恋愛要素とか入れようよ」と言われたエピソードなどもあり(笑)。 読む人が読むと胃が痛くなるんですが、仕事に対して真摯に描いているいいマンガですね。
普通は知らない仕事の世界『国宝のお医者さん』
ちょっと珍しいところで『国宝のお医者さん』というマンガです。 国宝や文化財の修理・修繕をする、国宝修理装こう師という仕事の人が主人公です。
こちらから数話無料で読めるのでどうぞ。
ふつう全く知らない世界の話なので、テーマ的にすごく興味深く読めます。 また、こういう仕事でもやっぱり人と人との関係やコミュニケーションってすごく大事だなと思わせてくれますし、全然違う業種なのに読んでいて非常に参考になり共感できる作品です。
魂の燃焼剤を見つけたいなら『G戦場ヘヴンズドア』と『SCATTER』
働く方が熱くなるマンガで鉄板といえば『G戦場ヘヴンズドア』だと思うんです。 若者がマンガ家という仕事で戦友と言える仲間と命を燃やしながら戦う物語で、心の底から熱くなれてモチベーションが跳ね上がります。
多くの方が好きなマンガに挙げる素晴らしい作品ですし、読んだことがない方はぜひ読んでください…! こういう熱くなれるマンガって他にもありますかね?
『ザ・ワールド・イズ・マイン』の新井英樹さんの『SCATTER あなたがここにいてほしい』ですかね。 ものすごいど熱いマンガです。
非常にカオスなストーリーで、1~3巻までは「何なんだこのマンガは?」という感じなので、そこは我慢してください(笑)。 途中から何を描きたいのかが見えてきて、そこからがものすごく熱い。
主人公はうだつの上がらない青年なんですが、自分は何ができるのか分かってから怒涛の変化が起き、そこが非常にダイナミックで心を熱くさせられる描写が多いんです。 読んでいると、自分もやらなきゃ、やってやるぞって言う気にしかならない。
ちょっと読んでみると序盤があまりにカオスでなかなか不安なんですが(笑)。 熱くなりたいときに読んでみます…!
仕事を頑張る人にとって、マンガが生きる糧になれば
最後に、仕事を頑張る方にとってマンガってどんな存在になりうるんでしょうか? 兎来さんの考えを教えてください。
「すべてマンガに教わりました」とよく言うんですけど、マンガって本当にあらゆることを教えてくれますよね。 自分の知らない世界、想像もしなかった世界に触れさせてくれるのはマンガの醍醐味です。
そして、マンガって教えてくれるだけじゃなくてあらゆる形でありうると思っていて。 ときにメンターであり、勉強や知識を得るものであり、癒しや心が軽くなるものであり、裏側を覗き見たりスッキリしたりするものであり。あるいは魂の燃焼剤になるときもあったり。
自分にもそれぞれの形で色んなマンガが思い浮かびます…!
その人にそのときに必要なものって時々で違うと思うんですが、どんな時でもぴったりのマンガって絶対にあると思うんです。 そんなマンガと出会えるお手伝いをしたいですし、マンガを読むことが今日よりも明日を幸せに生きていく糧になってくれたら嬉しいですね。 皆さん、マンガを読んで明日もお仕事がんばりましょう…!
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