自宅作業エンジニアはまるで浪人生!?仕事のコツは「換気」と「独り言」<どうする?リモート問題①>
新型コロナウィルスの拡大による非常事態宣言から2週間以上が経過し、リモートワークが続いている人も多いのではないでしょうか。
今回アンドエンジニアでは、リモートワークを行っているエンジニアに取材するリレー企画をスタート。
リモートワークの苦労や生産性を上げるための工夫に迫ります。
トップバッターは株式会社Tenxiaのエンジニア、いまくるすさんです!
リモートワークエンジニアは浪人生説
いまくるすさんはいつからリモートワークなんですか?
3月30日からですね。 いつも起きるのは9時半くらいで、10時半から仕事です。 1時間でシャワーを浴びて、コンビニに朝飯昼飯を買ってひたすら作業、みたいな。 飯以外では家から出ないです。
なんか、浪人生みたい…!
ほんと、浪人生ですよ(笑)。 リモートワークやってるエンジニアって、みんな浪人生みたいな感じじゃないかな? 浪人生との違いを言えば、朝作業を始める時に「これやるよ」っていうのをSlackに投げてスタートとするところですかね。 オフィスで仕事するときは、これを口頭でやってました。
なるほど。 そんな感じで、リモートワーク生活を2週間くらい送っている、と。 ちなみに、リモートワークは以前からやっていましたか?
大学院生時代に、今の会社で業務委託をやっていたんですが、その時は基本的にリモートワークでした。 2019年の4月に大学院を卒業して、一旦別の会社に入って、そこを9月でやめて現職です。いま入社半年くらいですね。
エンジニアのリモートワークって、チャットへの返信と、作業に集中したいっていう気持ちがバッティングすることがあるかなと思うんですが、そういうのありますか?
うーん、正直それで困ることはないですね。 僕の場合、ベンチャー企業というのもあって、ざっくりとまとまった単位でタスクが投げられて、それをできるだけ早く実装するというのが仕事なんです。 実装に詰まった時はともかく、細かい連絡を取り合うことって少ないんですよ。 ただコードレビューは常にやっていて、そこでコードの質は担保している感じです。
(ほんとに引きこもってる浪人みたいだ…。)
リモートワークで増えた「独り言」
リモートワークになってから、他に気づいたコミュニケーションの変化ってありますか?
Slack上での独り言は増えましたね。
独り言…?
「この実装どうやるんだっけ?」みたいなのを、誰に問いかけるでもなくつぶやいている感じです。 エンジニアって、Slackを自分のTwitterみたいに使う人が多いんですよ。 自宅勤務になって、Slackでつぶやく独り言の数は明らかに増えました(笑)
(何か吐き出したい欲が増えるんだろうな…)
独り言をつぶやくと、それに反応してくれる時もあるし、してくれない時もあるけど、「一人じゃない感」があっておすすめです。 別に毎回みんなの反応を求めてるわけじゃないけど、つぶやくとつぶやかないでは精神の安寧が違いますね。
最大の課題:運動不足への解決策は“なし”
あとは、リモートワーク導入で運動不足や食事の問題もあるって言われています。
それは喫緊の課題ですね。 運動不足も食事も。 食事は朝コンビニに行って、パンとかカップ麺とか買って、夜はUber Eatsでファストフード、牛丼みたいな。 コンビニが徒歩30秒なので運動にもならないんですよ。 自販機は徒歩5秒だし(笑)。 自宅の椅子もそんなに良い椅子ではないので、運動不足に加えて腰が痛くなるという…。
典型的なリモートワーク不健康になってる…!
そうなんですよ。 これはどうすればいいのか、解決策が見つかっていないです…。
自宅の作業環境って、どよ〜んとした雰囲気になりがちだと思うんですが…。 生産性を上げるために、集中するための工夫はしてます?
部屋を清潔にするっていうのはやっていますね。 1日1回お掃除ロボ走らせて、暇があればクイックルワイパーで拭いて、あとは常に換気を怠らない。 これだけは死守しています。 換気しないで閉じこもっていると、精神的にかなりくるので。 換気は絶対オススメしたいです。
環境面はわりと気をつけてるんですね。 いまくるすさんの場合だと、全体的に生産性は上がったの下がったのかで言えばどっちですか?
うーん、これが分からないんですよ。 さっきGitHubで確認したんですが、進捗のペースもほとんど変わってないし。 ただ、実感として作業が中断することがなくなったのでよくなったのかな? 僕は職場での雑談がなくても気にならないタイプなので。
なるほど。 雑談がないと楽しくないという人でなければ向いてるのかも。 あとは、メンタル的に疲れるとか、引きこもっていて頭おかしくなりそうとか、そういうのも耳にします。
僕、元から引きこもり気質で休日とかも一歩も家から出ないタイプなんです。 なので、椅子さえ変われば今のままでいけると思います(笑)。 僕みたいなタイプはリモートワーク全然平気なんじゃないかな?
リモートワークには向き不向きがあるってことですね。
そうですね。 ただ、究極的には「慣れ」だと思うんですよ。 僕は大学院の研究だったり、業務委託のリモートワークだったりで慣れていたのでサボらず淡々とできました。 もうこういう仕事を3年くらいやっています。 なので、慣れて働くという意思を持つこと。 すごいふわっとしていますが、結局それじゃないかなと思います。
リモートワーク歴がなくて、今回が初めてという人にはキツいのかもな…。 ちなみに、もうオフィスには戻らなくてもいいかも!なんて思ったりしませんか…?
それは違いますね。 総合的に見たら出社したほうがいいんですよ。 やはり、すぐ反応が返ってくるというのはかなりありがたさがあるし、オフィスには「空気感」みたいなものもある。
空気感ですか。
オフィスにいると、どれくらいそのタスクが緊急なのかとか、重要なのかみたいなのかがパッとわかるじゃないですか。 リモートワークだと、そういうチーム全体の雰囲気は伝わらないので、チャットで詳しく伝えない限りチームのみんなにわからない。 こういう手間を考えても、オフィスのほうが生産性はあがると思います。 それに、僕の場合、毎朝の運動兼ねた通勤時間40分もできるので(笑)
リモートワークに必要なのは「換気」と「独り言」。
それに、「慣れ」も必要という意見も出ましたが、自宅作業に戸惑っているエンジニアの方はぜひ参考にしてみてください!
とはいえ、運動不足や、食事、腰などの問題は解決されないまま残っています。
これについては次回の方の回答に乞うご期待!
ライター
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