## プログラマーの年収が低いのは本当？

プログラマーはよく「食えない」「給料が安くて仕事の割に合わない」などと言われます。実際プログラマーとして働いている方の中には、年収の低さから転職を考えている方もいるのではないでしょうか。これからプログラマーとして働こうと考えている方も、年収や将来性・キャリアパスが心配で中々踏み出せないということもあるでしょう。

では、プログラマーとして年収をアップさせる方法や、プログラマーから転職して年収をアップさせる方法があるのをご存じですか？実は、**プログラマーは自分の努力・スキル次第で年収をアップさせることができる魅力的な職業です。**豊富なキャリアパスがあるプログラマーは将来性も高く、デメリットばかりではありません。

## プログラマーの平均年収は344万円

マイナビITエージェントの求人情報では、**プログラマーの平均年収は344万円です。**年代別で見ると20代で322万円、30代で400万円となっており、ほかのIT系の業種と比較すると低い傾向があります。プログラマーはエンジニア系の職種の中でもキャリアのスタートとなる職種のため、スキルが低い・プログラミング未経験といった新人が多いことも影響しています。

年収の低さだけを見て「プログラマーになるのはやめよう」と思う方が多いですが、プログラマーとして経験を積み、スキルを身に着けることによって豊富なキャリアパスを描くことができます。ちなみに、*プログラマーのキャリアパスの1つであるプロジェクトマネージャーはIT系職種の平均年収ランキング1位で、平均年収は670万円*です。

【参考】:[プログラマー（PG）とは？仕事内容・資格・年収・必要なスキル｜マイナビITエージェント](https://mynavi-agent.jp/it/jobindex/05.html?utm_medium=content-text&utm_campaign=acv07)

【参考】:[平均年収ランキング【2020年版】｜求人・転職エージェントはマイナビエージェント](https://mynavi-agent.jp/helpful/income2020/?utm_medium=content-text&utm_campaign=acv07)

プログラマーの仕事内容は、SE（システムエンジニア）が設計したシステムを設計書に沿ってプログラミングすることです。プログラマーはさまざまな分野で活躍しており、ECサイト等のWeb系・家電等の組み込み系・金融機関等の汎用系など、生活のあらゆるところでプログラマーの仕事が役立っています。

また、プログラマーに欠かせないのがプログラミング言語のスキルです。システムの種類によって適切なプログラミング言語が異なるため、C言語・Python・Java等のプログラミング言語の知識は必須といえるでしょう。**プログラマーはプログラミング言語の知識を常に学び、知識と技術を常にアップデートさせることが求められます。**

オープン系プログラマーとは？プログラマーの職種や将来性について解説！

AIプログラマーとは？その年収や市場性について解説！

## プログラマーの年収が低い3つの理由

プログラマーは食えない・仕事の割に合わないと言われる原因の1つに、年収の低さが挙げられます。実際にプログラマーの平均年収は344万円となっており、ほかのIT系職種と比べても低いことがわかります。では、なぜプログラマーの年収はこれほど低いのでしょうか。

ここでは、プログラマーの年収が低い主な理由を3つ紹介します。

### プログラマーの平均年齢が若い

プログラマーの年収が低い理由の1つとして、プログラマーの平均年齢が若いことが挙げられます。エンジニアとしてIT系の会社に入社した場合、初めにプログラマーとして配属されることが多いです。そのため**プログラマーの平均年齢は若く、IT系のスキルが低い新人が多いことが影響**しています。

### 業務の下請けによって単価が安くなる

自分が働いている企業がシステム開発の下請け企業の場合、元請け企業との間に複数の企業が入っていることがあります。そのため、**システム開発業務を受ける際の交渉によっては案件自体の単価が低くなり、プログラマーの給料も安くなる**傾向があります。今後も下請け企業同士の競争が激しくなると予想され、低コストでシステム開発を請け負う企業が増えるでしょう。

現在は働き方改革によって過度な残業を強いる企業も減っていますが、やはり**プログラマーは残業が多い職種**です。納期に間に合うよう計画通り進めば良いですが、システムのバグ修正・クライアントの要望への対応など、突発的なトラブル・イレギュラーな事案はつきものです。残業によって給与単価が低くなっていると言えます。

## プログラマーが年収アップする3つの方法

年収が低いと言われるプログラマーですが、年収を上げることもできます。ここでは、プログラマーの年収を上げる3つの方法を紹介します。「プログラマーになりたいけれど年収が低いので悩んでいる」という方は、是非参考にしてください。

### 市場価値が高いプログラミング言語を習得する

**習得しているプログラミング言語によっても年収に差が出ます。**例えば、難易度が高いと言われるC++・Javaや、習得者が少ない新しい言語であるGo言語・Scalaといった言語を扱えると好条件で就職や転職ができるでしょう。変化が激しいIT業界では、新しい技術や言語を扱える人材が重宝されます。

プログラミング言語を一覧でチェック！種類別・難易度別で紹介

何年もプログラマーとして働いているのに中々年収が上がらない場合は、**待遇の良い大手企業に転職するのもおすすめ**です。ただし、大手企業に転職するにはそれなりのスキルが求められますので、アピールできるスキルを身に着けることが重要です。例えば、求人の応募条件でも「Javaでの開発経験3年以上」といった具体的な言語・開発年数を指定している企業も多いです。

**プログラマーの上流工程となる職種にキャリアアップすることでも、年収アップにつながります。**例えば、クライアントからの要望を聞いてシステムの設計をするSEや、プロジェクト全体の管理をするPMなどが該当します。SEもPMも、プログラマーとして現場で培った経験を活かすことができる職種です。

## プログラマーから転職して高収入を目指すなら

このように、プログラマーとして年収をアップさせるには、プログラミングスキルの向上・大手企業への転職・上流工程の職種への転職がおすすめです。今の年収に満足していないプログラマーの方は、是非上記の方法にチャレンジしてください。

しかし、大手企業への転職や他職種への転職と言っても、働きながら転職活動をするのはかなり大変ですし、自分にピッタリな求人を探すのは大変でしょう。

*そこで利用を推奨するのが[マイナビIT エージェント](https://mynavi-agent.jp/it/?utm_medium=content-text&utm_campaign=acv07/)です。*

マイナビITエージェント【公式】IT・Webエンジニアの求人・転職エージェント

【マイナビIT AGENT】迷ったら相談すればいいんだ

マイナビIT エージェントは、IT・Webエンジニア向け、無料の転職⽀援サービスです。

**IT・Webエンジニアの転職事情に詳しいキャリアアドバイザーが、あなたのご経験やスキルをお伺いし、転職活動のプランをご提案します。**

アドバイザーは企業側と直接連携を取れるので、求人票に載っていない情報も確認することができます。こちらで働き方などをしっかり確認の上、応募企業を選んでいくのが良いでしょう。

・資格やプログラミングの勉強をしているけれど、企業が求めるレベルに達しているのかわからない
・スキルアップをして市場価値を上げていける企業の選び方を知りたい
・数多くあるITエンジニアの職種の中で、自分に向いている仕事は何か知りたい 

こうした悩みを抱えていらっしゃる方は、まずは無料登録でキャリアカウンセリングを強くおすすめ致します。

<center>[あなたに合った企業選びをサポートいたします<br/>エンジニア転職のご相談はぜひ<br/> 『マイナビIT エージェント』へ！](https://mynavi-agent.jp/entry/?genre=26&utm_source=and-engineer&utm_medium=content-text&utm_campaign=acv07)</center>

プログラマーはよく「給料が安い」「割に合わない」と言われる職種です。しかし、低収入には理由があり中には年収1000万円を稼ぐプログラマーもいます。この記事では、プログラマーの年収を上げる方法やおすすめの転職先について解説します。

プログラマーの平均年収は344万円で、低い原因はプログラマーの平均年齢などが影響している

市場価値が高いスキルを身に着けるなどの方法によって年収アップも可能

プログラマーはキャリアパスが豊富で、転職先によってはさらに年収が上がる

プログラマーの年収は低い？豊富なキャリアパスから年収アップを目指そう！

## システムエンジニアの給料は高い？

20代の頃は業種・職種に関わらず給料はそこまで差はありませんが、30代になると給料に差が出始めてくる頃です。そのため、自分の給料が他と比べて高いのか低いのか気になる方も多いでしょう。

システムエンジニアは給料が高いイメージを持つ方が多いです。たしかにIT企業は伸びている企業が多く、システム開発に必要不可欠な役割であるシステムエンジニアは市場価値が高いとされています。しかし、一口にシステムエンジニアといってもさまざまな種類があり、給料も人によって異なる場合が多いです。

そのため、システムエンジニアに転職できたからといって、高年収が狙えると安心はできません。

## システムエンジニアの平均年収は443万円

*システムエンジニアの平均年収は443万円となっています。*これは毎月の給料だけでなく、残業代やボーナスなども含めた数値です。

あくまでこれは平均年収であり、実際はもっと低い人もいれば、年収1,000万円を超えている人もいます。平均年収は参考程度に考えておくと良いでしょう。

【参考】：[システムエンジニア・プログラマー｜職種別平均年収ランキング｜求人・転職エージェントはマイナビエージェント](https://mynavi-agent.jp/helpful/income/category/it_09.html?utm_medium=content-text&utm_campaign=acv07)

## そもそもシステムエンジニアの給料は何によって決まる？

そもそも会社員のシステムエンジニアの給料はどのように決まるのかご存じでしょうか？どのような要素で給料が決まるのか解説していきます。

1つ目は労働時間です。労働基準法に違反している企業でないかぎり、残業や休日出勤の時間が長ければ当然給料は増えます。20代の頃であれば、労働時間を伸ばして給料を増やすという選択肢もあるかもしれません。

しかし**30代・40代になると、体力が衰えてきて長時間残業を行うのが難しくなっていきます。**また、結婚した場合、家族との時間も作らないといけなくなるでしょう。そのため、労働時間を長くして給料を上げるというのは、長い目で見たときにはあまり良くないと言えます。

残業・休日出勤で給料を上げている方は、労働時間を減らして今程度の給料を獲得する方法を模索することが肝心でしょう。

2つ目は実績です。自分が関わったプロジェクトが売上を出したり顧客や上層部から称賛されるような業務を達成したりすれば、人事評価で高評価がつき給料は上がることが多いです。

*ただし自分が主体的に動いたことによる成果でないと、評価されないこともあります。*上司に言われたとおりに行い成果を出したとしても、自分ではなく上司の手柄であるとみなされてしまうからです。

また、実績を出すためにはそれだけのスキル・知識が必要になります。

3つ目は担当領域です。開発やテストなどの下流工程を担当するよりも、設計やマネジメントなど上流工程を担当する方がプロジェクトに対する責任が重い分給料が高くなる傾向があります。

**肩書きはシステムエンジニアであるものの、実際はプログラミング業務が中心であり、給料が上がりにくくなっている人は多くいます。**給料アップを狙う場合、上流工程のポジションを狙うのが良いです。

## システムエンジニアなのに給料が上がらない3つの理由

システムエンジニアのなかには年収1,000万円を超えている人も多くいますが、一方で新入社員の頃からほとんど年収が上がっていない人もいます。なぜ給料が上がらないのか理由を3つ解説します。

### 上流工程のスキルが不足している

*上流工程のスキルが不足していると給料が上がらない可能性があります。*システムエンジニアの仕事でも給料が高いのはマネジメント業務だからです。プロジェクトメンバーの選定やスケジュール管理、トラブル解決、部下の進捗管理などの経験があれば転職でも評価されやすくなります。

マネジメントスキルを身につけたいなら、社内で発生した小さいプロジェクトのリーダーとして抜擢されることを狙うのが良いでしょう。

どんなにスキル・経験があっても下請け企業で働いていると給料アップが難しい場合があります。SIer業界はピラミッド構造になっていると言われており、元請け企業がA社に開発を受注し、A社がB社に受注、B社がC社に…という形態になっていることも多いです。

開発の多くを担当するのはC社であるものの、A社、B社に開発料金を中抜きされており、B社は仕事量に見合った報酬をもらえないこともあります。**下請け企業は給与水準が低くなってしまうため、その企業に勤めているかぎり給料が上がらない可能性もあります。**

### 社内でしか通用しないスキルしか持っていない

*社内で通用しないスキルしか持っていない場合、転職で給料を上げにくくなります。*たとえば社内でしか使わない独自フレームワークをいくら使いこなせるようになっても、社外でそのスキルは役立ちません。市場価値を上げるためには、どのような企業でも通用するスキルを身につける必要があります。

## システムエンジニアが給料を上げる3つの方法

システムエンジニアが給料を上げるための具体的な方法について解説します。これら3つは今すぐに行えることですのでぜひ実践してみましょう。

*資格を獲得すれば5,000円〜10,000円程度の手当がもらえる場合があります。*また、転職時に自分の保有スキルを分かりやすく伝えることができるメリットもあります。面接では資格を通じてどのようなスキルを身につけたか、そのスキルを業務でどう活用するかアピールすると良いでしょう。

【参考】：[IPA 独立行政法人 情報処理推進機構：制度の概要：応用情報技術者試験](https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/ap.html)

【参考】：[IPA 独立行政法人 情報処理推進機構：制度の概要：プロジェクトマネージャ試験](https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/pm.html)

応用情報技術者試験は難しすぎる？その真偽やメリット、試験対策など

システムエンジニアがキャリアアップするのにおすすめの資格を解説！

### 市場価値の高いスキルを身につける

**市場価値の高いスキルを身につけるのも給料アップのポイントです。**人工知能やAWSなどのトレンド技術を高めたり、マネジメントスキルを身につけたりするのが良いでしょう。IT技術には流行り廃りがありますので、最新技術を率先して勉強したり、いつの時代でも変わらず使われるコアスキルを身につけたりするのが市場価値を安定して高めるコツです。

下請け企業に所属しているなどして今の会社では年収アップが見込めない場合、給料の高い会社への転職を狙うのが良いでしょう。転職すると給料が下がると考える人もいますが、*IT業界は転職が当たり前の業界であり、むしろ転職することで給料アップする人も多くいます。*

【参考】：[マイナビIT エージェント](https://mynavi-agent.jp/it/?utm_medium=content-text&utm_campaign=acv07)

## システムエンジニアが転職で給料を上げる3つのポイント

勤めている企業の給与水準が低い場合、転職しないかぎり年収が上がらない可能性もあります。そこで、システムエンジニアが転職で給料を上げるポイントを解説します。

最終面談やオファー面談では年収交渉を行う機会があるため、スキル・実績に自信があるなら交渉を行うのがおすすめです。特に転職先の給料が前職よりも低い場合、率先して交渉を行った方が良いでしょう。*年収交渉によって現時点よりも年収を50万円程度アップさせることも可能です。*

### 前職での実績をアピールする

**給料水準が高い企業はそれだけ転職難易度も高いです。**面接では前職での実績を分かりやすくアピールする必要があります。前職での実績が分かる資料は内定獲得まで取っておくようにしましょう。どんなに優れた実績・スキルを持っている人でも、面接でのアピールが上手くいかず落ちてしまう人もいるので要注意です。

*給料アップを狙うなら外資系IT企業に転職するのも良いです。*外資系は給与水準が高めになっていることも多く、年収1,000万円以上を獲得することも可能です。ただし、コミュニケーションが取れるだけの英語力が必要になってくる点は注意しましょう。

## システムエンジニアが転職で給料アップを狙うなら

ここまで、システムエンジニアが給料を上げる方法を解説しました。給料アップを狙うなら、給与水準の高い企業に転職するのがやはり即効性が高いといえるでしょう。

しかし、給料水準が高い企業はそれだけ転職難易度も高いです。くわえて、給料の高いマネジメント業務や管理職の求人は一般的な求人サイトではなかなか見つけることができません。

・資格やプログラミングの勉強をしているけれど、企業が求めるレベルに達しているのかわからない
・スキルアップをして市場価値を上げていける企業の選び方を知りたい
・数多くあるITエンジニアの職種の中で、自分に向いている仕事は何か知りたい

<center>[あなたに合った企業選びをサポートいたします<br/> エンジニア転職のご相談はぜひ<br/>『マイナビIT エージェント』へ！](https://mynavi-agent.jp/entry/?genre=26&utm_source=and-engineer&utm_medium=content-text&utm_campaign=acv07)</center>

システムエンジニアは給料が高いというイメージを持つ方は多いです。しかし実際はシステムエンジニアでも年収が高い人もあれば低い人もおり、年収を上げるための努力が必要になります。当記事では、システムエンジニアが年収を上げる具体的方法について解説していきます。

システムエンジニアの平均年収は443万円

上流工程のスキルが不足していたり下請け企業で働いていたりすると給料が上がりにくい

資格を獲得したり市場価値の高いスキルを身につけたりすることで給料を上げられる

システムエンジニアの給料は安い？年収を上げる具体的な方法を解説！

プログラマーを目指している方、プログラマーとして活躍されている方の多くが気にしているポイントといえば、まず*”年収”*ですよね。

「プログラマーは稼げるのか」、「自分のいまの年収は適正なのか」など、プログラマーとしての将来を考えるとどうしても気になってしまう話題かと思います。

厚生労働省が公表している『[令和2年賃金構造基本統計調査](https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00450091&tstat=000001011429&cycle=0&tclass1=000001152186&tclass2=000001152187&tclass3=000001152191&stat_infid=000032069431&tclass4val=0)』のデータに基づくと、**プログラマ―の平均年収は約512万円**という結果が出ました。
一方、国税庁が公表している『[令和2年分民間給与実態統計調査](https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan/gaiyou/2020.htm)』の**全職種の平均年収が433万円**なので、比較すると平均年収に大きな差があることがわかります。

こちらの記事では、**プログラマーの年収について「統計」と「求人」の2つの観点から、さらに詳しく紐解いていきます**。
あなたの現在の年収と照らし合わせながら、読み進めていただければ幸いです。

また、*年収を上げる”現実的な”ポイントも解説していきます*ので、ぜひ最後までお付き合いください。

プログラマーの年収について解説していく前に、この記事で紹介する「プログラマー」の定義について先にお伝えしていきます。

「プログラマー」とは、**コンピューターに命令する「プログラミング言語」を用いて、さまざまなシステムやソフトウェアを作るための「プログラミング」を行う仕事**を指します。

システムを作るにあたっては、ヒアリングや要件定義、基本設計から詳細設計を行う上流工程。
実際にコーディングしてプログラムを作成する下流工程と分けられることが多いです。

その中でも、*下流工程での作業がメインとなるエンジニアを「プログラマ―」とよく定義されています*。

### システムエンジニア（SE）との違いは曖昧

プログラマ―とよく比較されるシステムエンジニアですが、*その線引きは実に曖昧です*。

システムエンジニアの基本的な仕事は上流工程だとされていますが、現場では実際にコーディングをするシステムエンジニアも多いです。
また、プログラマ―と呼ばれる方でも、設計などの上流工程で仕事をすることも少なくありません。

厚生労働省の『賃金構造基本統計調査』では、ソフトウェア作成者※の[職種解説](https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00450091&tstat=000001011429&stat_infid=000032094539)として、次のような説明をしています。

*「ソフトウェア作成（基本ソフトウェア及びアプリケーションソフトウェア双方の開発を含む。）のための仕様決定、設計及びプログラミングの仕事に従事するものをいう。」*

そのため、本記事では**上記の定義に該当する方を「プログラマ―」と位置づけ、年収について解説していきます**。

※令和2年度の調査から、「プログラマ―」という職種区分は「ソフトウェア作成者」に名称変更しています。参考：『[賃金構造基本統計調査の新職種区分（案）と現行の職種区分、日本標準職業分類の関係](https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10701000-Daijinkanboutoukeijouhoubu-Kikakuka/0000170871.pdf)』

## プログラマ―の平均年収は約512万円

『[令和2年賃金構造基本統計調査](https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00450091&tstat=000001011429&cycle=0&tclass1=000001152186&tclass2=000001152187&tclass3=000001152191&stat_infid=000032069431&tclass4val=0)』によると、プログラマ―の「きまって支給する現金給与額」は*月に平均346,900円*。「年間賞与その他特別給与額」は*平均956,200円*となっています。つまり、**賞与を含めたプログラマ―の平均年収は約512万円と算出できます**。

調査方法は多少異なりますが、国税庁が公表している『[令和2年分民間給与実態統計調査](https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan/gaiyou/2020.htm)』では、**給与所得者全体の平均年収は433万円**という結果でした。
こちらのデータと比較すると、*全体の平均年収よりもプログラマ―の平均年収のほうが高いことが伺えます*。

ここからは、下記の3つの項目ごとの平均年収もお伝えしていきます。

*・年齢*
*・性別*
*・会社の規模*

それぞれ、詳しくみていきましょう。

プログラマーの年齢別における年収は、次のようになっています。

※千円以下は切り捨て
※厚生労働省『[令和2年賃金構造基本統計調査](https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00450091&tstat=000001011429&cycle=0&tclass1=000001152186&tclass2=000001152187&tclass3=000001152191&stat_infid=000032069431&tclass4val=0)』

現場感としては、*下流工程よりも上流工程の仕事をメインで行っている方のほうが、年収が高くなる傾向*にあります。
また、上流工程に参画する方はそれなりに経験の積んだエンジニアであることが多いため、年齢に応じて年収も上がっていくものと思われます。

昨今、男女格差をなくすことが社会的な課題のひとつではありますが、年収面ではまだまだ性別による賃金格差が少なくありません。

男性の場合では、*年齢が高くなるほど賃金も高くなりやすい傾向にある*ことが調査結果からわかっています。
一方で、女性の場合は男性に比べて賃金の上昇が緩やかであり、*年齢別の年収差が少ない傾向にあります*。

そのため、**年齢別での年収差の違いが男女間での賃金格差を生む要因であるといえるでしょう**。

会社の規模によっても、年収の差が顕著に現れています。

特に、社員規模が10〜99人の会社では、賞与等の給与額も低い傾向にあるようです。

100〜999人規模の会社と比較しても、**10〜99人規模の会社の給与額が半分近くにまで下がっています**。
ただ、業績が悪いから賞与も少ないとは限らず、*「年俸制」を採用している企業が多いことで平均賞与額が下がっている可能性*も否定できません。

年俸制については、このあと詳しく解説していきます。

年収を確認するうえで、忘れてはいけないのが給与形態の違いです。
給与形態には、大きく分けて**「月給制」と「年俸制」の2つが存在します**。

それぞれの給与形態で年収がどのように変わっていくのか、確認していきましょう。

月給制は、**”1か月”単位で賃金が固定されている給与形態のことです**。
一般的には、月給制のほうが広く普及しているため、慣れ親しんでいる方も多いのではないでしょうか。

月給制は欠勤や遅刻、早退に対する控除方法の違いによって、「日給月給制」、「月給日給制」、「完全月給制」に分類できます。

*日給月給制*
欠勤・遅刻・早退をした場合は、その分が差し引かれる

*月給日給制*
基本的には日給月給制と同じだが、手当は減給対象に含まれない

*完全月給制*
欠勤・遅刻・早退に関係なく、決められた給与が支給される

月給制のメリットとしては、*勤続年数に応じて安定した年収アップが見込まれ、会社の業績が上がれば賞与という形で還元される場合が多い点*にあります。
その一方、昇給額が大きくないため、*年俸制ほど短期的かつ大幅な年収アップは見込みづらい*のがデメリットです。

年俸制とは、**1年ごとに給与総額を合意・更改していく給与形態を指します**。

業績の良し悪しに関係なく1年間の収入額が固定されているため、*生活面での計画が立てやすい*のが特長です。
成果によって年俸額の増額が期待できる半面、*成果を上げられなければ減額される可能性もあります*。

また、年俸制の場合に気を付けたいのが下記の2点です。

*・提示された年俸に賞与額が含まれているか*
*・「みなし残業」が導入されているか*

特に、提示された年俸に賞与額が含まれているか否かで、月々支給される給与が異なる点には注意が必要です。
例えば、年俸額が400万円だったときのケースで比較すると、下記のような違いが出てきます。

*賞与が含まれるパターン*
年俸額400万円÷16カ月＝25万円／月
年2回、2カ月分の賞与50万円が加算

*賞与が含まれないパターン*
年俸額400万円÷12カ月=33万3,333円／月
賞与の加算なし

年収について確認する際には、**給与形態の違いにも留意しておきましょう**。

## フリーランスのプログラマ―は稼げるのか

「プログラマ―」職種について言及すると、必ずといっていいほど挙げられるのが*フリーランスという働き方です*。
プログラマ―の仕事は環境が整備されていればリモートワークしやすいこともあり、フリーランスとして働きやすい職種であるともいえます。

一般社団法人プロフェッショナル＆パラレルキャリア・フリーランス協会『[フリーランス白書2020](https://blog.freelance-jp.org/wp-content/uploads/2020/06/2020_0612_hakusho.pdf)』では、601名のフリーランスの方々に調査を実施。

調査結果によると、*会社員のフルタイムに近い月間就業時間「140時間以上」の「フルタイムフリーランス」に該当する方*は、**年収（経費控除前の売上ベース。世帯年収ではなく個人年収）400万円〜600万円未満が22.7%と最も多く**、会社員と同等もしくはそれ以上に稼いでいるフリーランスが少なくない結果となりました。

同調査をもとにしたグラフをみると、「年収800万円以上」のグループでは「エンジニア・技術開発系」や「コンサルティング系」が多数を占めていることがわかります。

つまり、会社員のフルタイムに近い終業時間で働けば、プログラマ―は高収入を得られる可能性が高い職種ともいえるでしょう。

ただ、**フリーランスにも向いている人、向いていない人がいます**。もし不向きな人がフリーランスを選んでしまうと、逆に年収を下げてしまう恐れがあるので注意が必要です。

*・オンオフを明確に分けたい人*
*・お金、体調の管理がアバウトな人*
*・自発的に動くことが苦手な人*

上記に該当する方は、フリーランスよりも自分に合った企業で働くほうが幸福度が上がる可能性が高いので、別の方法で年収アップを目指しましょう。

## 求人でみたときのプログラマ―年収

転職市場におけるプログラマ―の年収はどのようになっているでしょうか。

ここからは、実際に掲載された求人データをもとに、年収について深堀していきます。

### 「モデル年収例」ランキングからみる

マイナビ転職が掲載している『[2021年版 職種別 モデル年収平均ランキング](https://tenshoku.mynavi.jp/knowhow/income/ranking/01)』では、プログラマ―の年収モデルは下記のようになっています。

*プログラマー（ゲーム・アミューズメント系）：603万円*
*プログラマー（汎用機系）：550万円*
*プログラマー（Webサイト・インターネットサービス系）：548万円*
*プログラマー(制御系)：533万円*
*プログラマー（Web・オープン・モバイル系）：525万円*
*プログラマー（パッケージソフト・ミドルウェア）：427万円*

こちらのモデル年収は「プログラマ―」をかなり細分化していますが、**平均するとプログラマ―全般の年収は531万円となります**。
厚生労働省が実施した『[令和2年賃金構造基本統計調査](https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00450091&tstat=000001011429&cycle=0&tclass1=000001152186&tclass2=000001152187&tclass3=000001152191&stat_infid=000032069431&tclass4val=0)』で公表されたプログラマ―の平均年収は約512万円なので、大きな差はありませんでした。

### よく比較されるアメリカとの年収の違い

~~[Computer Programmer Salary | US News Best Jobs](https://money.usnews.com/careers/best-jobs/computer-programmer/salary)より画像引用~~

日本のプログラマ―の平均年収については前述したとおりですが、海外のプログラマ―はどのくらい給与を得ているのでしょうか。
参考に、アメリカのプログラマ―の平均年収をみていきましょう。

『[US News](https://money.usnews.com/careers/best-jobs/computer-programmer/salary)』によると、コンピュータープログラマーの2020年の平均年収は**1,136万円（2022年3月時点）であると公表されています**。
日本のプログラマ―の年収が約512万円であることを考えると、*実に2倍以上の差があります*。

また、プログラマーの2020年の年収における*中央値は1,060万円（2022年3月時点）*だったことも判明。最も給料の高い25パーセントはその年に*約1,381万円（2022年3月時点）*を稼ぎ、最も給料の低い25パーセントでも*約800万円（2022年3月時点）*を稼いだというデータがありました。

### 日本でもジョブ型雇用による年収アップの兆し

アメリカのプログラマ―の高年収ぶりがよく取り上げられますが、**日本のプログラマ―にも年収アップの兆しがみえています**。

NECは役割に応じて報酬を変える「ジョブ型採用」を新卒にも導入し、優秀な人材は*入社1年目でも年収が800万円を超える可能性がある*ことを発表しました。
参考：[NECが21年度に新卒500人採用、ジョブ型で年収800万円超も](https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/news/18/07497/)

また、株式会社NTTデータでは、具体的な報酬金額については非公開としながらも、重要なビジネスに資するポストにおいて、*卓越した専門性・経験・実績が認められる人材については、2,000万円を超えるケース*も想定されています。
株式会社ディー・エヌ・エーでも、職種別に処遇を設定しており、*コースによっては年俸600万円〜1,000万円といった待遇を用意するケース*もみられました。
参考：[労働市場の構造変化の現状と課題について](https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/2050_keizai/pdf/005_03_00.pdf)

## 巷に広まる”年収1,000万円プログラマ―”は実在するのか

巷ではときどき、「プログラミングで年収1,000万円プレイヤーになった」という話が流れてきます。
夢のある話ですが、実態はどうなのでしょうか。

経済産業省が公表した『[労働市場の構造変化の現状と課題について](https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/2050_keizai/pdf/005_03_00.pdf)』によると、情報通信業を営む中小企業では**年収1,000万円を超える働き手が以前よりも増加傾向にある**ことがわかります。

この年収1,000万円を超える働き手のうち、「プログラマ―」職種の割合等については不明な点も多いです。
ただ、先ほど説明したジョブ型雇用の増加やエンジニア需要の拡大に伴い、*高年収を得るプログラマ―は今後も増加する可能性があります*。

~~『[労働市場の構造変化の現状と課題について](https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/2050_keizai/pdf/005_03_00.pdf)』（経済産業省）より画像引用~~

では実際に、プログラマ―で年収1,000万円を実現することはできるのでしょうか。

**結論、「技術的には可能です」というのが回答になります。**

プログラマーの平均年収について、「統計」と「求人」の2つの観点から詳しく紐解いていきます。あなたの現在の年収と照らし合わせながら、読み進めていただければ幸いです。また、年収を上げる”現実的な”方法も解説していきます。

「令和2年賃金構造基本統計調査」ではプログラマ―の平均年収は約512万円

「職種別 モデル年収平均ランキング」ではプログラマ―の平均年収は531万円

年収を上げるためには自発的に学習してチャンスをつかんでいく姿勢が大事

【すぐわかる】プログラマ―の年収事情とは？2つの観点から解説

技術職であるシステムエンジニアなどとは異なり、IT技術と営業スキルを持ち合わせた職種がセールスエンジニアです。技術職からキャリアチェンジを検討している場合、条件面で重要視されるのが年収がどの程度変化するのかということです。

例えば、技術職目線で「この部分をもっとクライアントにアピールしたい」「自分からこの製品をもっとおすすめしたい」などの提案ができる方は、技術職に留まるよりも技術営業職としてシフトチェンジすることで、自分のやりたいことを叶えるだけでなく、年収アップも期待できます。

転職やキャリアアップをするなら、年収は前職よりも高くなっているに越したことはありません。

### セールスエンジニアの平均年収は467万円

マイナビITエージェントの求人情報では、**技術営業・セールスエンジニアの平均年収は467万円です。**機械/電気・電子/素材の中では平均的な収入であり、一見高収入とは言えないためキャリアチェンジする必要がなさそうですが、注目すべきは20代と30代で大きく年収が変化する点です。

20代では平均377万円であるのに対し、30代になると583万円と一気にアップします。キャリアを重ねるごとに収入も大きく増加する職種であることが分かります。

また、あくまでトータルの平均が467万円であり、1,000万円を超えるセールスエンジニアもそう珍しくはありません。*営業マンとしての側面もあるため、成果を上げればその分評価が給料として反映されやすい職種です。*

【参考】：[マイナビAGENT：技術営業・セールスエンジニア 平均年収](https://mynavi-agent.jp/helpful/income/category/maker_06.html?utm_medium=content-text&utm_campaign=acv07)

いきなり年収1,000万円はハードルが高いかも知れませんが、キャリアチェンジをする上でさらなる年収アップを図るには、セールスエンジニアの仕事で活かせる資格取得の他、転職・就職先の企業選びが重要です。

## セールスエンジニアの仕事内容

セールスエンジニアの仕事内容は、一般的な営業職と仕事のスタイルは変わりませんが、営業マンとしての「セールススキル」はもちろん、IT技術の知識を持つ「エンジニアとしてのスキル」も問われます。具体的には、大きく分けて以下の3つにまとめられます。

まずはクライアントが抱える技術的な問題や経営状況、要望などをヒアリングし、それを解決するためのIT関連の製品・サービスなどを提案します。エンジニアとして自社製品がどのような利益やメリットをもたらすのかを論理的に説明します。

クライアント先へ出向いて自社製品やサービスを実演・プレゼンし、実際の使い方を説明したりテスト運用のサポートを行ったりします。システムを導入するにあたって技術的なサポートを行うことで、システムを正しく活用してもらう目的があります。

システム導入後に、クライアントがスムーズに運用を行えるようにアフターフォローを行うこともあります。システムに不具合が出た場合はすぐに修正できるように尽力する必要があります。アフターフォローを丁寧に行うことで継続してシステムを利用してもらいやすくなります。

年収の記事（9ページ目）