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アンドエンジニアのペルソナ生成&バナー生成をAIでやってみた。マーケティング業務を一気に効率化させるJAPAN AI MARKETING
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アンドエンジニアのペルソナ生成&バナー生成をAIでやってみた。マーケティング業務を一気に効率化させるJAPAN AI MARKETING
岸 裕介
2024.09.27
この記事でわかること
マーケティング業務をAIで効率化する『JAPAN AI MARKETING』の機能とは?
『JAPAN AI MARKETING』だからこそ実現できた生成精度の高さの理由
音声認識AIサービスの進化で議事録作成業務はどう変化する?

AIでの業務効率化と聞くと、チャットボットやデータ解析などを想起し、クリエイティブ業務には活用できないと捉えている方も多いかもしれません。しかしAIは日々進化を遂げており、マーケティング領域での活用も進みつつあります。JAPAN AI株式会社は2023年12月に業界初となるAIでマーケティング業務の効率化や成果向上を支援する『JAPAN AI MARKETING』の無料トライアルを開始しました。

ユーザーのAIの知識やスキルを問わず、簡単に使いこなすことができる『JAPAN AI MARKETING』とは。プロジェクトマネージャー・久保田善行さんとCTOの孟祥梁さんにお話を伺いました。

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分析調査からクリエイティブ生成まで、マーケティングに関わる全ての業務を効率化できるツール。各プロセスごとに業界先進の企業ノウハウを取り入れており、企画業務や制作業務において人間が対応する必要のない作業をAIで対応することで、業務効率化や成果向上を支援 https://japan-ai.co.jp/contact/

AIでマーケティングをどこまで効率化できるのか

岸 裕介

『JAPAN AI MARKETING』はマーケティング業務に特化した生成AIサービスだそうですね。どういった機能があるのでしょうか?

久保田さん

『JAPAN AI MARKETING』は、分析調査からクリエイティブ生成まで、マーケティングに関わる幅広い業務を効率化できるツールです。AI技術を活用したペルソナ生成や記事LP生成、SEO記事生成、画像生成、バナー生成、メルマガ生成、SNSコンテンツ生成、台本生成、FAQチャット、リーガルチェックの機能をお使いいただくことができます。

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岸 裕介

AIを活用したサービスは近年急増していますが、マーケティング業務に特化したAIサービスというのは、初めて聞きました。

孟さん

業界初となるサービスだと自負しております(自社調べ)。当社の親会社はマーケティング・営業ツールを提供する株式会社ジーニーで、マーケティングに関するノウハウが蓄積されています。当社の親会社である株式会社ジーニーは、マーケティング・営業ツールの開発/販売や、広告運用事業などを手掛けているので、そこで培った知見を生成AIの肝となるプロンプト設計に活かせることが強みだと言えます。

岸 裕介

マーケティング担当者のリソースが逼迫している企業が、『JAPAN AI MARKETING』のターゲットとなっているのでしょうか。

久保田さん

そうですね。特にペルソナの設計にはマーケターのスキルと労力が求められます。1〜2週間かかるというお客様も多いので、『JAPAN AI MARKETING』のペルソナ推測によってかなりの工数削減につながっています。

岸 裕介

クリエイティブの効率化という観点で考えると、外部のクリエイターに頼む場合、クリエイターへの発注コストも削減できるのでしょうか。

孟さん

コスト削減ももちろんですが、人気クリエイターはスケジュール調整に時間を要するため、依頼したいタイミングに依頼ができず案件が進行しないなど、機会損失になりえます。そういった観点からも、自社でAIを活用することで、ある程度のクリエイティブ制作が出来るようになるというのはメリットになると思います。

アンドエンジニアのペルソナとバナーをAIで生成してみた

岸 裕介

『JAPAN AI MARKETING』の機能について、詳しくお伺いしていきたいと思います。まず、ペルソナ生成はどのように行われるのでしょうか?

久保田さん

BtoBとBtoC向け、それぞれの業態に合わせて参照データや商材の特徴を入力していただくと、市場・業界の動向やユースケース、ターゲットイメージ、ターゲットの悩み、導入検討の判断要因、ベネフィットなどを生成します。また、生成した文章には推測理由という参照元データが提示されますので、安心して生成データをお使いいただけます。

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岸 裕介

アンドエンジニアのペルソナをAIで出してもらうことはできますか?

久保田さん

もちろんです。実際にやってみました。

ペルソナ推定結果------------------------------------------------------------------------- ニーズ 推測結果

エンジニアをターゲットとしたWebメディア「アンドエンジニア」のニーズを考慮する際、以下の5つのニーズが考えられます。

最新技術の情報:エンジニアは常に進化する技術トレンドに敏感であり、新しいプログラミング言語、フレームワーク、ツール、アルゴリズムなどの情報を求めています。彼らはこの情報を通じて、自身のスキルをアップデートし続けることを望んでいます。

実践的なハウツーとチュートリアル:理論だけでなく、実際に手を動かして学べる実践的なガイドやチュートリアルが求められます。これには新しい技術の使い方、プロジェクトのベストプラクティス、コーディングのテクニックなどが含まれます。

キャリアアップと学習リソース:エンジニアはキャリアの成長にも関心が高く、技術スキルだけでなく、リーダーシップやマネジメントスキルの向上にも興味を持っています。また、資格取得や継続教育のためのリソースも重要です。

業界のインサイトとトレンド分析:エンジニアリングの世界では、業界の動向や将来のトレンドを理解することが重要です。これにより、エンジニアは自身のスキルセットを市場の需要に合わせて調整し、将来性のある分野に注目することができます。

コミュニティとの交流:エンジニアは同じ興味を持つ仲間との交流を重視します。プロジェクトのアイデアを共有したり、技術的な課題を解決するためのアドバイスを求めたりする場が必要です。また、オフラインイベントやハッカソン、カンファレンスなどの情報も求められます。

これらのニーズを満たすことができるコンテンツを提供することで、「アンドエンジニア」はエンジニアのコミュニティ内で価値あるリソースとなり、集客につながるでしょう。


実際のアウトプットの一部を抜粋。他にも「購買行動の推測」や「ターゲットの意志決定プロセス」、「ターゲットの悩み」などの推測結果も表示。
岸 裕介

すごいですね、ペルソナのニーズはもちろん、購買行動や意志決定のプロセス、ターゲットの悩みまで網羅されているとは驚きです。こちらの内容を元に、今後の記事の方向性について考えられそうです。他の機能で、「記事生成」というのはどういった機能ですか?

久保田さん

記事LPのテンプレートを選んでいただき、さらに参考にするLPと自社商品サイトのURLを入力いただいて、記事LPを作成します。記事LPの内容をもとに、タイトルの生成も行えます。商品説明や特徴、使い方、価格、権威性、キャンペーン、ターゲット情報などの必要項目を入れていただくと、テキストでLPの内容が生成されます。

岸 裕介

すごいですね。これを元にワイヤーフレームを作成できるんですね。

久保田さん

おっしゃる通りです。100%のアウトプットを作り上げるというより、これらの文章を元にLP制作を迅速に進めていただけるツールとなっています。

岸 裕介

ここまでの完成度で生成されたら、かなり工数削減に貢献できますね。画像生成についてはいかがですか?

久保田さん

近年、さまざまな画像生成サービスが出てきていますが、『JAPAN AI MARKETING』では人や背景などの簡単なプロンプトを入力するだけで、短時間で画像を生成することができます。画像サイズを指定することもできるのが特徴です。

岸 裕介

ライセンスなどの問題もクリアされているのでしょうか?

久保田さん

もちろんです。AI生成のものは自由に使っていただけますし、モデルのライセンスも商用利用可能なものを提供しております。

岸 裕介

バナー生成についてはいかがでしょうか。

久保田さん

AIで生成した画像や使用したい素材写真、文字をレイヤーごとに分け、バナーを生成します。コピーの作成や、既存バナーの編集も可能です。

孟さん

既存バナーの人物の顔はそのままに、背景の変更や白抜き、持っている商品の変更などの調整もできるので、幅広いシチュエーションでお使いいただけると思います。

岸 裕介

そういったこともできるのですね。アンドエンジニアのバナーも作っていただけますか?

久保田さん

もちろんです!こういったデザインでいかがでしょうか?

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岸 裕介

一瞬で生成できましたね。すごいです!

コピー選択できない記事LPのリーガルチェックも可能

岸 裕介

SNSコンテンツ生成は、どういったアウトプットになるのでしょうか。

久保田さん

インスタグラムとX用に、投稿文と画像の生成が可能です。画像のURLを指定しておけば、そこから画像を持ってくることもできます。ターゲット年齢や性別、職業に合わせて投稿内容を作成します。

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岸 裕介

簡単に作成できて驚きです!台本生成もできるそうですが、動画やYouTubeなどの作成を想定されたものでしょうか?

久保田さん

そうです。シーン数やナレーションなどの生成を行う形となっております。

岸 裕介

FAQチャットというのはチャットツールでしょうか。

久保田さん

データソースを入れていただいた後、質問をすると回答を返してくれるチャット機能です。インターフェイスのご用意はないのですが、親会社のジーニーで提供している『GENIEE CHAT』と連携をすると、自社サイトにチャットボットとして設置することも可能です。

岸 裕介

なるほど。リーガルチェックサポートについても教えてください。

久保田さん

記事などの記載内容の正誤判断や法的な確認作業をAIが行います。ドキュメントはもちろん、PDFや画像の文字抽出もできます。記事LPでは文字のコピーをできないサイトが多いと思うのですが、そういったサイトも画像として保存し、文字起こしすることでリーガルチェックを実施することが可能です。

岸 裕介

それは便利ですね。確かにコピー&ペーストできないサイトや画像も多いので、それらにも適用できると利便性が高まります。

岸 裕介

様々な機能がありますが、お客様からニーズが高いのはどの機能ですか?

久保田さん

記事LP生成、画像生成、リーガルチェックなどの需要が高いように思います。部分的な業務にまずは使ってみて、そこから他の機能も試していくのがスムーズかもしれません。

岸 裕介

サービスのパフォーマンスを高めるために、開発面で工夫されていることは?

久保田さん

アウトプットの精度を高めるには、プロンプトチューニングが非常に重要です。これには当社のエンジニアが日々研究を行い、専門性を高めています。プロンプトチューニングを行うことで、プロンプトが得意ではない方が利用しても高い精度のアウトプットを出すことができ、誰でも使いやすいツールになっていくと考えております。

岸 裕介

プロンプトチューニングに関しては、既存事業の経験が活かされているのでしょうか。

久保田さん

ええ。今までの知見に加えて新たな工夫もあります。1回生成したのちに、それを再びインプットとして入れ、2度目の生成を行うことで、精度を高めるようにしています。

孟さん

また、生成AIの評価は定性的な評価軸が多いですが、弊社独自の研究によって定量的な評価を行うようにしています。AIは日々進化し、新しいバージョンも多く存在するので、それらを比較する際にも評価軸がぶれないようにしています。また月毎、週毎に更新されていくAIの情報をキャッチアップし、プロダクトに反映し続ける、継続的に進化していくことが弊社の強みです。

岸 裕介

『JAPAN AI MARKETING』の開発はどのようにスタートしたのでしょうか?

久保田さん

元々『JAPAN AI CHAT』というAIサービスを展開しており、お客様から「こういった機能がほしい」というご要望を個社開発で進めていたものから、汎用化を進めました。そこからジーニーの広告領域の知見なども活かして、マーケティング領域を一気通貫でサポートできる『JAPAN AI MARKETING』ができ上がりました。

岸 裕介

開発で苦労されたことはありますか?

久保田さん

技術面でいいますと、やはりプロンプトの設計や、進化が激しいAIモデルの性能の把握・比較を行うのが苦労した点です。ただその辺もうまくフローに落とし込み、精度の強化が進められていると思っております。

岸 裕介

社内のマーケターの方々もサービスを利用されているのでしょうか?

孟さん

PoC検証は社内を起点に行なっており、社内のマーケターのリアルな意見をプロダクトに反映することも多いです。FAQやリーガルチェック機能は特に好評ですね。また、当社では自然言語だけでなく、インタビューやミーティングの音声を文字起こしするソリューションも用意しており、社内でもかなり活用されています。

音声認識AIで、1時間の会議を30秒で議事録に

岸 裕介

JAPAN AIが提供する文字起こしの強みは?

孟さん

文字起こしの精度はもちろん、誰がどの時系列で喋っているか、スピーカーの分離と整理を行うことが可能です。会議内容の要約も行えますので、法務や広報、営業など様々なシーンで議事録を取るという煩雑な作業を効率化します。1時間の音声データを30秒ほどで文字起こしできます。

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※測定に用いた音声データはこちら
久保田さん

議事録の作成は本当に時間がかかりますし、文字起こしツールを使ってもまだ精度が低く結局人力が必要になるケースが多いです。こういった課題を解消されれば、若手社員の負担が軽減され、新たなスキルアップの機会創出にもつながると思います。

岸 裕介

最後に、JAPAN AI株式会社の今後の展開についてお聞かせください。

久保田さん

これまで様々な機能やプロダクトをリリースしてきた中で、近年は音声AIや画像など、マルチモーダルな部分のニーズが高いと感じております。そういったジャンルを強化していくことで、あらゆるお客様に使っていただけるサービスをリリースしていきたいです。

孟さん

生成AIのポテンシャルはまだまだあり、今後もどんどん技術が進化していくと思います。それを我々はいち早くキャッチアップし、プロダクト開発に活かしています。先週発表されたものを、今週開発に活かす、といったことも多いです。最新の技術をいち早く取り込んでいくことで、みなさまの業務効率化につながるサービスを生み出していきたいと思います。

ライター

岸 裕介
大学卒業後、構成作家・フリーランスライターとして、幅広いメディア媒体に携わる。現在は採用関連のインタビュー記事や新卒採用パンフレットの制作に注力しながら、SaaS企業のマーケティングにも携わっている。いま一番関心があるのは、キャンプ場でワーケーションできるのかどうか。
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