ITエンジニアの業務効率化に貢献したいーーそんな想いからスタートした本企画。アンドエンジニアがお届けする、オススメのデバイスシリーズ第3弾です。今回ご紹介するのは、在宅ワークを快適に行う上で欠かせないパソコンデスク(以下、PCデスク)。株式会社家具の大正堂(本社:神奈川県相模原市)が運営する「ルームズ大正堂 新横浜店」店舗スタッフの堀江 歩さんに、実用性とインテリア性を兼ね備えたオススメのPCデスクを紹介いただきました。
テレワーク時代に需要が高まるPCデスク
ルームズ大正堂新横浜店では、常時どのくらいの種類のPCデスクを販売されているのですか?
およそ50種類程度、学習机に近い形式のものも合わせるともっと多数の商品を取り扱っています。
やはり昨今のテレワークの浸透で、PCデスクの売上も伸びたのですか?
コロナ禍以前と比較すると、倍以上の売上になっています。テレワークが普及した当初は長時間の作業でも疲れないチェアのみを購入されるお客さまが多かったのですが、昨今はデスクも含めて検討される方がほとんどですね。
自宅での作業環境をよりよくしたいという方が増えているのですね。
やはり毎日長時間使うものですから、吟味されるお客さまが多いです。高価格帯の商品を買い求める方も年々増えていますね。
PCデスク自体、そもそも大きな機能の違いがあるものではありませんので、奥行きも含めたサイズ感=実用面での特徴や、色や材質=インテリア的な側面での特徴を基準に選んでいただいている印象です。
ルームズ大正堂スタッフイチオシの商品
VALVANNE HOLIS(ホリス)シリーズ
堀江さんオススメのPCデスクを教えていただけますか?
まずオススメしたいのが、バルバーニ社のホリスシリーズ。こちらは何よりサイズ展開が豊富で、当店でも人気です。サイズオーダーも可能で、幅は1200mm~1800mm、奥行きは650mm~750mmまで選ぶことができます。
幅だけでなく、奥行きもオーダーできるのですね。
はい。PCデスクを選ぶ際は、幅はもちろん、奥行きにも着目していただきたいです。特にエンジニアの方は複数の機器やモニターなどを置かれるケースが多いかと思いますので、作業スペースの広さというところが一つのポイントになるのではないでしょうか。
本商品の場合、天板にデスクと同じ素材で目立ちにくいカバー付配線孔が装備されていたり、天板裏と脚の内側にコードを通すためのクランプが付いていたりと、作業スペースをすっきりと整える工夫も施されています。
こちらの展示のように、サイズの異なる二台をつなげてL字型に配置することもできるのですね。
そうですね。別売りのパーツで連結すれば、より広いスペースを確保できます。
カリモク家具 Buona scelta(ボナ シェルタ)シリーズ
次にオススメしたいのが、カリモク家具のボナ シェルタシリーズ。理由は天然素材の木目に高級感があること。そして、シンプルなデザインながら強度が高く、揺れにも強い点です。
たしかに天板の質感がよく、丈夫な印象ですね。
メーカーによると、デスク天板の木枠内に構造用合板のLVL合板を使用しており、荷重に強い天板となっているそうです。またコンセントが6口付いており、テレワーク環境の面でも充分なつくりとなっています。
PCデスクとしてのみならず、学習机などの用途でも使用できますので、インテリアのトータルコーディネートといった形でご家族みなさんで使っていただいてもよいかもしれませんね。
オカムラ STRIKER(ストライカー)シリーズ
オカムラのストライカーシリーズもオススメです。こちらはゲーミングファニチュアとしても広く知られています。電動で上下の昇降ができるので、仕事中に姿勢を変えることができます。まさに「疲れにくいデスク」といえるでしょう。
天板の形もラウンドタイプと、直線状のストレートタイプの二種類から選べます。ストレートタイプの方が作業スペースは広くなりますが、長時間作業をする方にはチェアとフィットしやすいラウンドタイプの人気が高いですね。
天板もとても頑丈そうですね。
メーカーによると、耐荷重は150kgとのこと。さまざまな機材を乗せても、安定して昇降できるのがポイントですね。また万が一の際に作動する自動センサーもついていますので、安心して使用していただけるデスクかと思います。
まさにエンジニアの方にもぴったりのデスクといえそうですね。
はい。以前、SEの仕事をされている方がこちらのデスクを購入されたのですが、「上げ下げのスムーズさ」が購入の決め手だとおっしゃっていました。また、振動に強く、揺れが少ない点も魅力だったようです。
ここまでは当店での売れ筋商品となりますが、個人的にオススメしたいのがコイズミファニテックのワイズシリーズです。
コイズミファニテック WISE(ワイズ)パーソナルデスク シリーズ
価格で選ぶならコイズミファニテックのWISEパーソナルデスクシリーズもオススメです。こちらのシリーズはリーズナブルでありながら、手前に引き出しが付いているので使い勝手がいい。他のデスクの場合は袖机やキャビネットと一緒に使っていただくケースが多いですが、手に届きやすい位置に引き出しがあった方が便利だというお客さまもいらっしゃるため、こちらの商品をオススメしています。コードトレイも付属していますので、配線が乱雑になることもなく、すっきりとしたデスクを保てますね。
オプションで専用の棚も組み合わせられるのですね。
はい。こちらはブリッジという商品になるのですが、2口コンセントと可動の仕切り板が2枚付いたものになります。中断の仕切り板のところに溝があるのですが、そちらにタブレットを立てかけることができるので、作業中にタブレットを使用される方にはとても使い勝手のよい機能だと思います。
コイズミファニテック WISE(ワイズ)パーソナルデスク 40ブリッジ
オカムラ パラベルシリーズ
PCデスクをさらに使いやすくするためのオプション商品にはどのようなものがありますか?
一番ニーズが高いのが、先ほどご紹介したブリッジのような棚ですね。コンセント口が付いている棚は利便性にも優れています。他にも、たとえばオカムラのパラベルシリーズのように、天板にモニタースタンドが取り付けられる仕様になっているタイプのものはエンジニアの方にもオススメですね。
こちらの商品はモニタースタンドのほかにも、小物入れとして使えるツールツリーなどのアイテムを追加することができ、自分好みのカスタマイズができる点も特色です。
PCデスク単体での違いはそこまで大きくないものの、それぞれの商品の特性を活かしながら自分に合ったアレンジをしていくことで、快適な作業空間を生み出すことができるのですね。
そうですね。さらにチェアも組み合わせることで、さまざまなバリエーションが生まれますね。特にテレワークが働き方の潮流になってきた今だからこそ、質の高いデスク選びにこだわっていただければと思います。
エンジニアがPCデスクを選ぶ際に着目したいポイント
いくつかの商品をご紹介いただきましたが、エンジニアがPCデスクを選ぶ際に着目すべきポイントについて教えていただけますか。
ポイントは主に「奥行き」「形状」「昇降」の3つです。
「奥行き」に関しては、先ほども申し上げたとおり作業スペースの確保につながりますので、横幅と同じくらい重要な要素といえます。デスクトップPCの場合、モニターとキーボードを置くだけでも30cm程度の奥行きを必要とします。そこに他の機材や資料などを置くスペースを考慮したうえで、ご自身に最適な奥行きを選んでいただく必要があります。
人によってキーボードを打つ際の腕の伸ばし方が異なりますし、そういった部分も考慮したうえで一番使いやすい長さのものを選ぶことが重要ですね。
二点目の「形状」についても、ご自身の作業用途と使いやすさに合わせて選んでいただくとよいですね。エンジニアの方の場合、L字型の配置がスペースが広がって作業しやすいという話もよく伺いますし、書類や小型モニターが置ける棚がもともと付属しているタイプのものもあります。
「昇降」については、先ほどのストライカーシリーズのようなタイプですよね。
そうですね。デスクの高さを変えることで立ち姿勢でも作業ができるので、身体への負担を軽減できるメリットがあります。電動タイプのなかでも、高さを記録できるメモリー機能が搭載されているものや、天板の角度を調整できる種類のものなどもあります。あとは先ほどお話したように、昇降時の音についても気にしていただくとよいかと思います。やはり静音性に優れた商品は人気がありますね。
インテリア面ではどのような点を重視される方が多いですか?
材質や色味はもちろんのこと、配線孔やコードトレイ、クランプなどの有無も商品によって異なりますので、配線で乱雑な印象を与えたくない場合には、そうした機能が付随しているものを選んでいただくとよいのではないでしょうか。
また、デスクの脚の形状を見られる方も多い印象です。2本脚か4本脚かという点もそうですし、脚と脚との間に板があるタイプのものもあれば、空間が抜けているタイプのものもあります。インテリア性ということでいえば、空間が開いているタイプのもののほうがすっきりしていてデスクの圧迫感を感じさせないかと思います。
たしかに、それぞれのデスクを一つの部屋という空間に置いた場合を想定してみると、醸し出す雰囲気や印象がだいぶ違いますね。
はい。最近はインターネットでもさまざまな種類のPCデスクが手軽に購入できますが、やはり店舗で実物を見ていただくと実際に自室に置いた際のイメージや、ご自身にとって使いやすいポイントが何かということがよくわかるのではないかと思いますね。
<取材後記>
今回は機能面、インテリア面の観点から、エンジニアにオススメのPCデスクを紹介いただきました。決して安い買い物ではありませんが、毎日使うものだからこそ妥協はしたくありませんよね。ぜひ長く愛用できる一台を見つけるためのヒントにしていただければ幸いです。
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