## 外資系ITエンジニア（外資系エンジニア）とは？

外資系ITエンジニア（外資系エンジニア）とは、*外資系企業で働くITエンジニアのことです。*外資系企業とは主に、海外企業の日本支社・子会社や、日系企業との共同出資で海外企業の出資比率が多い会社、日系企業が海外企業に買収されて海外資本になった会社を指します。

外資系企業は製造業などさまざまな業界に存在しますが、IT業界も外資系企業が存在感を示している業界の1つです。本記事では、外資系のIT企業とそこで働くITエンジニアについて、その特徴などを交えながら解説していきます。

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## 外資系企業と日系企業の違い

IT企業に限らず、外資系企業には日系企業とは異なる制度や企業風土があります。外資系企業で働くことを視野に入れるなら、こういった特徴も理解しておきましょう。

**外資系企業では、個人の実績を重んじる成果主義が主流です。**年齢や性別、勤続年数に関わらず、成果を上げることができれば評価が上がり、昇進・昇給に繋がります。未だ年功序列の性格が強い日本の企業とは大きく異なる点です。

成果主義は仕事に自信がある人にとっては非常に良い制度ですが、*成果を上げられなければ評価されません。*「人柄」や「仕事に対する姿勢」が評価されることも基本的にはなく、あまりに成果が出ない場合は減給や解雇の判断が下されるケースもあります。

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外資系企業と日系企業では、福利厚生にも大きな違いがあります。企業によって差はあるものの、*退職金や家賃補助など日本の企業で多く見られる制度が、外資系企業にはない場合も珍しくありません。*

ただし、外資系企業では福利厚生が充実していない分、年収は高めに設定されている傾向があります。どちらの方が良いかは人によりますが、企業への応募を検討する際は給与の金額だけでなく、福利厚生もしっかり確認して総合的に判断する必要があります。

*外資系企業は即戦力を求める傾向が強いため、ある程度のスキルや経験がないと入社は難しいと言えます。*新卒を募集していない企業も多く、募集していても出身学部などが限られるケースがほとんどです。

一方で日系企業は社員を「育てる」という意識が強く、研修などの教育プログラムも充実していることが多いです。新卒だけでなく中途採用者に対しても、「未経験OK」の求人が数多くあります。日系企業なら高いスキルがなくても採用のチャンスがありますが、能力重視の外資系企業では難しいでしょう。

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外資系企業と日系企業の違いが分かったところで、外資系のIT企業について詳しく見ていきましょう。ITエンジニアとして外資系企業で働く人の多くが外資系IT企業に勤めていると思いますが、その中にも種類があります。以下では大きく4つに分けて解説していきます。

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1つ目は、外資系ITメーカーです。外資系ITメーカーの日本法人は、*本国で開発されたハードウェアやソフトウェアを日本向けにカスタマイズし、販売する役割を担っています。*

マーケティングや営業など非IT職種の募集が目立ちますが、**セールスエンジニアやプリセールス、検索エンジンやECサイトの開発・運用といった求人もあります。**特にソフトウェアメーカーはITエンジニアの募集も多いようです。

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外資系ITベンダーは、*本国で開発されたシステムを日本向けに改良して販売することを主な事業としています。*この点では外資系ITメーカーと似た事業スタイルで、求人も営業職が中心となります。

ITエンジニアの経験を活かして他の職種に挑戦してみたい、という方にはこうした営業職に応募するのもおすすめです。しかし、ITエンジニアの求人がないわけではありません。**セールスエンジニアやカスタマーサポート、プリセールスなどとしてIT職種が募集されていることもあります。*

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外資系Webサービス企業は、*自社サービスアプリや検索エンジンなどを開発・リリースする企業です。*エンドユーザに向けたサービスを展開しているのが特徴で、ITエンジニアの募集も多くあります。

アプリ開発やデータ分析をはじめ多岐に渡る仕事内容でITエンジニアの求人があり、**Webエンジニア、インフラエンジニア、データサイエンティスト、プロジェクトマネージャーなど多種多様なIT職種が募集されています。**

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### 外資系ITコンサルティングファーム

外資系ITコンサルティングファームも、外資系IT企業の1つとして挙げられます。コンサルティングファームとは企業経営に関する助言や支援を行うサービス企業で、ITコンサルティングファームは*ITの導入によって企業の課題を解決することを事業としています。*

**ITエンジニアはITコンサルタントとして働くことになるので、高度かつ豊富なIT知識と企業経営やビジネスモデルへの理解も必要になります。**外資系IT企業の中でも高いスキルはが求められますが、近年のDX推進の波に伴ってITコンサルタントの需要が増しているため、注目の分野です。

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## 外資系ITエンジニアの職種例と仕事内容

上記でも外資系IT企業で募集されている職種について少し触れましたが、ここからはそれら外資系ITエンジニアの職種と仕事内容について、以下4つを挙げて詳しく解説していきます。

### セールスエンジニア・プリセールス

セールスエンジニアやプリセールスは営業的な性格が強く、**IT製品・サービスの導入を顧客に提案することが主な仕事です。**セールスエンジニアの場合は、契約後の導入支援やトラブル対応まで担います。

一般的な営業マンと同様にヒアリング能力や提案力、交渉力が求められますが、それらはIT技術への理解に裏打ちされている必要があります。*営業部門を技術的な側面から支援する者として、ITエンジニアとしてのスキルが必要です。*

Webエンジニアは、**Webアプリケーションの設計・開発を行う職種です。**細分すると、ユーザが直接触れる部分（UI/UX）を担当するフロントエンドエンジニアと、サーバ側の処理を担当するバックエンドエンジニアに分けられます。

外資系企業では、開発経験が採用条件として設定されていることも多いです。また、アプリケーションの制作実績なども採用基準として見られることがあります。

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プロジェクトマネージャーは、**開発の現場において計画段階からプロジェクト完遂まで、一貫してチームのマネジメントを行います。**業務範囲が非常に広く、計画立案、全体の進行管理、報告書の提出などプロジェクトの全プロセスでチームをまとめ、責任を負います。

基本的にITエンジニアとしての経験が豊富な人が担う職種で、かつコミュニケーション能力など管理職としての能力も求められるため、外資系企業に限らずスキルの高さと責任の重さから年収も高い傾向にあります。

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**顧客の課題に合わせてITを活用した最適なソリューションを提案し、それを実現するための支援を行うのがITコンサルタントです。**経営者的な視点での問題解決能力と、インフラやシステムにおける課題をクリアするための知識・技術が必要となります。

ITコンサルタントは、常に最善の提案ができるよう、IT製品・サービスに対する理解と最新のITトレンドなどにも精通している必要があります。トレンドや新しい技術に高い関心があり、これまで培ったスキルを顧客の課題解決に役立てたいと考えているITエンジニアにおすすめの職種です。

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## 外資系ITエンジニアに向いている人

ここまでの解説で、外資系ITエンジニアのイメージが何となく掴めたと思います。では、外資系ITエンジニアに向いているのはどのような人なのでしょうか。外資系IT企業への入社をおすすめできる人の特徴を解説していきます。

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###  年収アップ・キャリアアップを重視する人

外資系ITエンジニアになるメリットの1つに、年収アップ・キャリアアップを狙いやすいという点が挙げられます。実際に外資系IT企業に転職した人も、これらを転職理由としていることが多いでしょう。

先に述べたように、外資系企業では年齢や性別に関係なく成果に応じて給与（ボーナスやインセンティブ）やポジションが決まります。**それなりのスキルがあれば、日系企業に勤めている場合と比べて早く年収アップ・キャリアアップを実現できます。**

プリセールスを例として、実際の数字を参考に考えてみましょう。プリセールスの年収は「マイナビエージェント 職業別年収ランキング」での平均年収は599万円（※2024年5月執筆時点）、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種の営業・マーケティングを参考にすると、平均年収682万円と分かりました。

国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、プリセールスは一般平均年収よりも、やや高めであることが分かります。日系・外資系に関係なく調査された統計でも高めの水準ですが、*外資系のみのデータに絞れば、さらに高年収になると予想できます。*

【参考】：[マイナビエージェント 職業別年収ランキング](https://mynavi-agent.jp/helpful/income2020/category/it02/?utm_source=and-engineer&utm_medium=content-text&utm_campaign=acv07_2)
※【平均年収 調査対象者】2019年12月～2020年5月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方
【参考】：[IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別（P7）](https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/11623215/www.meti.go.jp/press/2017/08/20170821001/20170821001-1.pdf)
【参考】：[民間給与実態統計調査-国税庁](https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2020/pdf/002.pdf)

日本の企業ではまだまだ年功序列の風土や上下関係の厳しさが残っており、入社間もない社員や年齢が若い社員は仕事に裁量を持てないことが多いです。その点、**外資系企業では成果が期待できる社員には大きな裁量を持たせるのが一般的です。**

また、協調性よりも自分の意見をはっきりと言える方が良い、という風潮もあります。英語圏の習慣に倣って相手を呼ぶときに役職名を付けない企業もあるなど、日系企業に比べて風通しも良いです。

外資系企業では、自分の考えを仕事に反映させ、業務の進め方や資金の使い方などに対して自由度がある環境で働くことができます。裁量権を持って業務を行うことは、ITエンジニアとしての自身の成長という面でもプラスになるでしょう。

### IT業界の最先端に触れたい人

**研究開発に力を入れており、最先端のIT技術を積極的に取り入れていることも外資系企業の魅力です。**グローバルに事業を行う外資系企業は、競争に勝ち抜くためにもスピーディーで革新的なビジネス展開を重視しています。実際、新しい技術を用いたIT製品・サービスの多くは、海外から発信されています。

このような企業で働くことで、いち早く最新技術を習得できたり、誰もやったことのないような開発に携わる機会を得られたりします。高い向上心を持つ人材が集っているので、スキルアップには非常に良い環境と言えます。

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## 外資系ITエンジニアになるには

ITエンジニアとして外資系IT企業に従事するには、日系企業への入社を目指す場合とは異なるポイントを踏まえる必要があります。特に意識したい4つのポイントを解説します。

外資系企業でも必要とされる英語のスキルレベルはまちまちですが、英語力があるに越したことはありません。*特に日本に進出したばかりの外資系企業の場合、日本語を話せない外国人の上司や同僚と仕事をすることもあります。*また、管理職になると本社や他の海外拠点とやり取りを行うケースも出てきます。

一般的にはTOEIC750点程度あればビジネスの現場で通用するレベルとされていますが、それと同等かそれ以上の英語力があれば自身の大きなアピールポイントになるでしょう。*英語面接が行われることもあるので、そういった場合は英語での面接対策にも力を入れる必要があります。*

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*外資系企業は即戦力となる人材を求めているため、高い専門性や豊富な実績がある人ほど採用されやすいです。*そのため、企業にアピールできるだけの専門性と実績を身に付けることが重要です。

ITエンジニアとしての開発経験や担当領域、職務知識、得意分野といった情報を、企業側に示しやすい形で用意しておきましょう。

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### キャリアプランや転職理由を明確にする

*採用面接では、キャリアの展望やその企業を選んだ理由について聞かれます。*それを聞いたうえで、面接官は自社とのマッチング度などについて判断します。

まずは、自分が実現したいこととそのためにやるべきことを、中長期的な視点で明確に描きましょう。これが明らかになれば、今までの経験と持っているスキル、将来の目標などの観点から転職先の企業を選ぶ基準が見えてきます。

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### 転職エージェントを活用する

外資系IT企業を狙った転職活動には難しい部分もあるので、転職エージェントを活用することをおすすめします。*転職エージェントは豊富な求人情報を持っており、専門のアドバイザーが転職活動を全面的にサポートしてくれます。*

外資系IT企業は公に採用活動を行っていない場合もありますが、転職エージェントならそういった企業の非公開求人も多数保有しています。その人ごとの経験やスキルを踏まえ、企業選びから履歴書添削や面接対策までアドバイスや支援をしてくれるため、転職の成功率も高まります。

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## 外資系ITエンジニアを目指そう

日本には多くの外資系企業がありますが、IT業界も外資系企業が目立つ業界の1つです。ITエンジニアやITエンジニアを目指す人の中には、外資系IT企業で働きたいと考えている人もいるでしょう。本記事では外資系ITエンジニアの特徴や向いている人などについて解説します。

外資系ITエンジニアが働く外資系企業では、評価制度・評価基準が個人の成果に基づいている

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福利厚生面は薄いものの年収を上げやすく、年収やキャリアを重視する人におすすめ

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## 未経験の30代でもITエンジニアになれる？

IT業界は近年著しい成長を遂げており、IT業界への転職に興味を持つ人も増えています。しかし、IT業界で活躍するには専門的な知識やスキルが必要です。特にITエンジニアとして働くならば、技術を身に付けなければなりません。

転職市場では、30代というとポテンシャルよりもスキルや経験、実績を重視される傾向があります。そのため、ITスキルがない30代からITエンジニアを目指すのは無理なのではないか、と考える人もいるでしょう。

実際には、30代でも未経験からITエンジニアになる人はいるのでしょうか？それとも、30代以降で挑戦する人はいないのでしょうか？本記事では、30代でも未経験でITエンジニアになることは可能なのか、30代のITエンジニア転職で難しい部分はどういう所なのか、などについて解説していきます。

## ITエンジニアの需要は高く30代未経験者も転職可能

結論から言えば、**30代の未経験者でもITエンジニアへ転職することは可能です。**大きな理由の1つは、ITエンジニアの需要の高さにあります。

現在、IT市場は急速に拡大しています。しかしその一方で、人材不足も顕著になってきています。*人材不足を解消するために、企業は未経験者も含めて積極的に採用しています。*教育制度を充実させて未経験者を迎え入れる企業も多くあるため、30代でもチャンスはあると言えるでしょう。

IT技術の社会的ニーズが増加していることを受けて事業の成長に力を入れる企業も多く、ITエンジニアの雇用機会はたくさん生まれています。条件さえ合えば、30代未経験者もITエンジニア転職を実現することができます。

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## 20代に比べると30代未経験者は転職難易度が上がる

IT市場の拡大といった背景から、30代未経験でもITエンジニアへ転職することは十分可能です。ただし、*同じ未経験者でも20代に比べると転職難易度は上がります。*その理由ついて、以降で詳しく解説します。

### 30代は即戦力が求められることが多い

冒頭で少し触れましたが、**一般的に30代の転職者にはスキルや経験が求められる傾向があります。**これはIT業界でも同じで、20代はポテンシャル採用が多い一方、30代の場合は転職後に即活かせるスキルや経験がないと採用してくれないケースが増えます。

社会経験が少なく年齢も若い20代であれば、比較的低い給与からスタートして自社社員として時間をかけて教育していくことも珍しくありませんが、30代に対してはそういった扱いをすることが難しくなります。

即戦力として活躍でき、その分給与も高いというのが30代の転職で多いケースなので、即戦力になれない未経験者の場合は*企業側の心理としても採用しやすい20代との競争になるでしょう。*

### 30代未経験者向けの求人は少ない

30代の場合、そもそも未経験者向けの求人が少ないという問題もあります。年齢的に考えると、30代は中堅社員としてマネジメントスキルも求められるようになる年代です。そのため、30代向けの求人では経験者の募集が多いのです。

ITエンジニアの未経験者向けの求人では、*「35歳以下」など具体的な年齢制限がかけられていることもあります。*明記されていなくても、29歳以下、つまり30歳から上の未経験者はいらない・採用しない、といったように年齢に縛りをかける風潮もIT業界全体としてあるようです。

30代前半、30代後半、40代と年齢が上がるにつれて未経験者を受け入れてくれる企業は少なくなるため、その点は厳しさを覚悟しておく必要があります。

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## 30代未経験でのITエンジニア転職を成功させるには

上記のように30代は20代よりも転職難易度が上がるため、転職を成功させるにはそれなりの心構えと努力が必要です。以下では、30代未経験者がITエンジニアへの転職を成功させるためのポイントを解説します。

### 転職理由やキャリアプランを明確にする

採用面接では、*「なぜITエンジニアを目指そうと思ったのか」「転職後はどういうキャリアプランを描いているのか」といった質問を必ずされるでしょう。*このような質問に対して面接官も納得するような答えができなければ、採用の可能性が低くなってしまいます。

できるだけ明確で説得力のある回答をして、「こういう人ならうちで活躍してもらえそうだな」と企業側に思わせることが重要です。「ITエンジニア」になりたいという強い気持ちと高い意欲をアピールできるよう、転職理由やキャリアプランを今1度自分の中で整理しておきましょう。

### 前職の経験を活かせる職種を選ぶ

*ITエンジニアにはさまざまな職種があり、職種によって業務内容が異なります。*そのため、転職する際は自分に合った職種を選ぶことが重要です。30代に対しては今までの経験に対する期待も大きいので、前職の経験を活かせる職種を選ぶと良いでしょう。

例えば、営業職の経験がある場合は技術的な観点から営業をサポートするセールスエンジニア、製品企画に携わった経験がある場合はシステムやソフトウェアの設計に関わるシステムエンジニアなどと親和性が高いです。前職の業界向けのアプリケーションを開発している企業を選ぶ、といった方法も1つの手です。

*前職との直接的な関連性を見出せなくても、間接的に自身の強みをアピールすることは可能です。*例えばコミュニケーション能力は業務効率化スキル、問題解決能力などは技術力と同様にITエンジニアに必要とされているため、IT未経験でもアピールしやすいポイントです。

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### 基本的なIT知識やITスキルを身に付けておく

*ITエンジニアとしての実務に繋がる知識やスキルをある程度身に付けておいた方が、教育にかける時間やコストの削減など企業側のメリットも大きいので有利です。*教育体制が充実している会社であっても、採用の可能性を高めるためには最低限の準備としてITに関する基本的な知識やスキルを身に付けておくべきです。

具体的には、*業界の構造や各職種の業務内容、業界用語、IT業界全体のトレンド、プログラミングの基本スキルなどが挙げられます。*独学が難しいと感じる場合は、プログラミングスクールに通ったり、オンライン講座を受けたりする方法もあります。

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### スキルを客観的に証明できるようにする

プログラミングの基本スキルを始め、ITスキルを磨いておくことは非常に重要ですが、これらは実務に用いるスキルのため、未経験者で実績がない場合は採用段階では評価しにくい部分です。そこで、**資格を取ったりポートフォリオを作成したりしてスキルを客観的に証明できるようにしておくのがおすすめです。**

資格では、IPAが主催する資格試験がおすすめです。ITエンジニアの登竜門とも言われる「基本情報技術者試験」は、どの職種にも共通するITスキルの基礎力を証明できます。その他、専門分野別の資格試験も用意されています。

プログラミングのスキルをアピールするには、ポートフォリオが効果的です。実務未経験でも一定のスキルがあることを証明でき、高評価に繋がるでしょう。

参考：[試験区分一覧｜IPA 独立行政法人 情報処理推進機構](https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/list.html)

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### 企業の教育制度や福利厚生などをよく確認する

未経験者にとって、入社後にきちんとした教育が受けられるかどうかは重要なポイントです。教育制度が整っていない場合、自分の努力でカバーしきれない部分が出てくるなどしてその後のキャリアに影響を与えてしまうこともあります。

*未経験者でも企業の戦力として活躍できるようにサポートしてくれる企業なのか、入社を決める前によく見極める必要があります。*

また、30代は結婚や出産などライフステージの変化も起こりやすい年代です。最近では、リモートワークがしやすいといった理由からITエンジニアを目指す女性も多いですが、*産休・育休などの制度を始め従業員のプライベートを考慮してくれる企業なのかが、企業選びで重視すべきポイントとなります。*

企業選びに不安がある場合は自分1人で決めるのではなく、転職エージェントを利用して詳細な企業情報やプロのアドバイスをもとに転職活動を進めましょう。

### 年収が一時的に下がる可能性も考慮しておく

未経験での転職の場合、*転職前に比べて年収が一時的に下がる可能性があります。*特に30代は20代に比べて年収が高いことが多いので、未経験からのスタートになることによって前職からの落ち幅が大きくなるケースもあります。

ITエンジニアはプログラマーとしてキャリアをスタートさせることが多いですが、プログラマーの年収は「マイナビエージェント 職種図鑑」での平均年収は344万円（※2024年5月執筆時点）、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のエンジニア/プログラマを参考にすると、平均年収592万円と分かりました。

国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、プログラマーは一般平均年収より低いこともあれば、高いこともあることが分かります。**スキルや経験値が低いうちは年収も低く、これらの向上に伴って年収も上がっていくと考えられます。**

30代での年収の減少は大きな痛手となることもあるかもしれません。しかし、未経験では最初から高収入を得るのは非常に難しいです。経済状況を踏まえてどの程度の減少まで許容できるかを把握し、前述のように*これまでの経験が評価される職種を選ぶなどしてできるだけ年収が下がらないよう対策を取りましょう。*

【参考】：[マイナビエージェント 職種図鑑](https://mynavi-agent.jp/it/jobindex/05.html?utm_source=and-engineer&utm_medium=content-text&utm_campaign=acv07_2)
※【平均年収 調査対象者】2020年1月～2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方
【参考】：[IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別（P7）](https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/11623215/www.meti.go.jp/press/2017/08/20170821001/20170821001-1.pdf)
【参考】：[民間給与実態統計調査-国税庁](https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2020/pdf/002.pdf)

## 年下が上司になる場合もあることを理解する

新卒でITエンジニアになるなど、自分より年下でもITエンジニアとしてのキャリアを積んできている人は多くいます。そのため、30代に入ってから未経験で入社する場合、自分より年下の社員が上司になることもあります。

そういった環境では居心地の悪さを感じることもあるかもしれませんが、*仕方のないことと割り切って仕事に集中することが大切です。*事前にこのような可能性も想定しておけば、心理的にもストレスを感じにくいでしょう。

## ITエンジニアに重要なのは「学び続ける姿勢」

ここまで、30代の未経験者がITエンジニアへの転職を目指す厳しさや転職を成功させるためのポイントを解説してきましたが、無事転職できればそれで安心、という訳ではありません。

**IT業界は変化の激しい業界です。**次々と新しい技術が登場するため、ITエンジニアは常に最新の動向を追わなければいけません。変化に適応して市場価値の高いITエンジニアで居続けるためには、学び続ける姿勢が必要不可欠です。

IT開発の現場ではスピードも重視されるため、自身の業務と並行して学びを続けるのは体力的にきついと感じることも多いかもしれませんが、そこを上手く両立し、モチベーションを高く持ち続けることが重要です。覚悟を決めて、転職活動をスタートさせましょう。

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## 転職エージェントでITエンジニアへの転職を成功させよう

本記事では、30代の未経験者がITエンジニアへの転職を目指すことについて解説しました。20代に比べると難しさはありますが、30代でも未経験からITエンジニアになることは可能です。

本記事で解説したように、職種選び、企業選び、そして採用面接など各フェーズにおいて30代のデメリットを払拭できるようポイントを抑えれば、未経験者でもITエンジニアとして明るい一歩を踏み出せるでしょう。

しかし、IT業界未経験者の場合は特に、転職活動の効果的な進め方がわからなかったり、上記のような各フェーズでどうすれば良いかわからなくなったりしてしまうことが多々あります。

そこで利用を推奨するのが[マイナビIT エージェント](https://mynavi-agent.jp/it/?utm_source=and-engineer&utm_medium=content-text&utm_campaign=acv07_2)です。 

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アドバイザーは企業側と直接連携を取れるので、求人票に載っていない情報も確認することができます。こちらで、働き方などをしっかり確認の上、応募企業を選んでいくのが良いでしょう。

未経験からのキャリアチェンジは心身ともに本当に大変だと思います。少しでもご自身の負担を減らすべく、エージェントサービスを活用して、失敗のない転職活動に臨んでいただければ幸いです。

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ITエンジニアは、近年の転職市場で注目を集める職業です。未経験からITエンジニアに転職する人も多いですが、30代の場合は不安を感じる人も多いでしょう。本記事では、30代未経験でもITエンジニアになれるのか、未経験から転職するために必要なことについて解説します。

ITエンジニアの需要は高く、難易度は高いが30代未経験でも転職できるチャンスはある

前職で培った経験を活かせる職種や分野を選び、ある程度のスキルを身に付けておくことが大切

30代はライフステージも変化しやすいので、企業選びでは福利厚生なども重視する

30代でも未経験からITエンジニアになれる？転職に必要なことを解説

## インフラエンジニアに英語力は必要か

**インフラエンジニア（Infrastructure engineer）とは、IT基盤の設計、構築、運用、保守などを担当するITエンジニアです。**

システムエンジニアがソフトやアプリケーションの設計、開発を行うのに対して、インフラエンジニアは主にサーバやネットワークの構築を担っています。

そんなインフラエンジニアが業務を行う際、英語力は必要なのでしょうか。必要なのであれば、どういった場面でどの程度の英語力が求められるのでしょうか。

インフラエンジニアの種類とは？適性や興味から目標分野を定めよう！

## インフラエンジニアが英語を使用するシーン

インフラエンジニアの求人を見ても、英語力を条件としているケースはそれほど多くありません。確かに、インフラエンジニアにとって英語は必須の能力ではないものの、以下のように基本的な英語の知識が必要になる場合もあります。

インフラエンジニアの求人状況は？転職に必要なスキルも解説

### 英語で書かれた技術書や製品マニュアルの確認

グローバルな性質を持つIT業界では、多くの技術が英語圏で開発されています。例えば、Cisco、Microsoft、AWS、Google Cloud、VMwareといったインフラ関連製品の企業は、英語を主言語としています。

*そのため、技術書やマニュアルも英語で書かれることが一般的であり、英語が全くわからない状態では、業務に支障が出てしまう可能性があります。*

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### 英語で出力されるログやOSメッセージへの対応

多くのOSやミドルウェアは、国際市場を対象に開発されており、共通言語として英語が使用されています。*そのため、エラーメッセージやログ出力も自然と英語になります。*

例えば「The system cannot find the file specified（指定されたファイルが見つかりません）」といった英語で表示されるエラーメッセージを、瞬時に理解する基本的な英語力は必要でしょう。

### 海外サポートへの問い合わせ

先述したように、インフラ関連製品を扱う多くの企業は英語を主言語としており、当然ながらサポートも英語でのみの対応となる可能性があります。

*製品に不具合や不明点が生じた場合は、インフラエンジニアがサポートに問い合わせることもあるため、英語でやり取りを行える最低限のスキルが求められます。*翻訳機能を使用することもできますが、業務効率化のためにはある程度の英語力が必要です。

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### 海外出張や転勤を命じられたとき

外資企業はもちろん、日本の企業であっても海外出張や海外転勤が命じられる可能性もあります。*海外進出を視野に入れて事業を展開していたり、海外のクライアントや取引先が多かったりする場合は、相応の英語力が必要になるでしょう。*

## インフラエンジニアが英語を習得する5つのメリット

ここからは、インフラエンジニアが英語を習得することで得られるメリットを5つ紹介します。世界を舞台に活躍したい方、またキャリアアップし続けたい方にとって、英語の習得は大きなメリットがあるといえます。

### 海外の最新情報をいち早く得られる

IT業界における新しい情報はまず英語で発信され、その後日本語に翻訳されて公開されるのが一般的です。**つまり、日本語版の公開を待っていては、流れの早いIT業界では遅れをとってしまう可能性があるのです。**

また、製品の不具合やソフトウェアの更新情報など、企業の利益に関わる重要な情報も英語で発信されることがあるため、多くのリソースにアクセスできるような英語力を身につけることで、大きなメリットを得られるでしょう。

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### 技術文書やマニュアルの内容を正確に把握できる

英語で記載された技術文書やマニュアルを読み込む際、英語力がなければまず翻訳サービスなどを使用して、日本語に直してから理解する必要があります。

しかし、翻訳サービスを通すことで、本来の意味が歪んでしまうことも考えられます。**技術文書やマニュアルを正確に読み取れないと、ITインフラシステム構築の際に重大なミスが発生する恐れもあるため、英文を正しく理解する能力には大きなメリットがあると言えます。**

高い英語力があれば、さまざまな働き方を選択できるようになります。*海外企業との取引が多い国内企業や、英語を公用語としている外資企業はもちろん、海外企業で働く選択肢もあります。*

海外で活躍するには、ネイティブとスムーズなコミュニケーションが行える高レベルな英語力が必要ですが、インフラエンジニアのスキルは世界共通であるため、大きくキャリアアップできる可能性もあるでしょう。

インフラエンジニアのキャリアパスとは？おすすめの職種や役立つ資格

### 外国籍エンジニアとのコミュニケーションが取りやすくなる

「将来海外に行く予定はない」「日本国内の企業で働き続けたい」という方は、英語の必要性をあまり感じないかもしれません。*しかし、近年は国内でも外国籍のエンジニアは増加しており、必然的に英語でのコミュニケーションが求められることがあります。*

また、ITの人材不足により、今後は海外在住のエンジニアとリモートで仕事を行う機会があるかもしれません。外国籍エンジニアとスムーズに業務を遂行するためにも、基本的な英語力を取得しておいて損はありません。

インフラエンジニアはリモートワーク可能？必要なスキルや注意点を解説！

### 年収がアップする可能性がある

例えば、インフラエンジニアの1つであるネットワークエンジニア年収を見てみると、「マイナビエージェント職種図鑑」での平均年収は380万円（※2024年5月執筆時点）でした。

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