今注目を集める「Go言語」とは?特徴や使いどころを徹底解説!
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今注目を集める「Go言語」とは?特徴や使いどころを徹底解説!
アンドエンジニア編集部
2023.01.20
この記事でわかること
Googleによって開発されたGo言語はプログラミングが簡単で、初心者でも学びやすい
他のプログラミング言語と比較して処理速度も速く、アプリ開発などに使える
継承機能などがないため、柔軟に処理を使い分けられないことがある

Go言語とは?

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Go言語は、他のプログラミング言語と比べても活用しやすい言語とされています。実際にGo言語を使ってコーディングを行っている企業も増えており、既に展開中のWebサービスなどで活用されています。歴史は浅く、今後さらに注目度が高まると予想されるプログラミング言語です。

シンプルかつ高速処理ができる言語

Go言語は、Googleによって開発されたプログラミング言語です。昨今スマートフォン向けのソフトウェア開発に欠かせないKotlinやSwiftと同じように、活用されるケースが増えています。

一言でいうと、シンプルで高速処理ができるプログラミング言語です。数多くのプログラミング言語がある中で、さまざまなWebサービスの開発に使われています。高速処理が行えるだけでなく、内容もシンプルでコーディングに困らない点がユーザに受けています。

また、サーバ構築などでも活用されており、YouTubeやフリマアプリなどの他、グルメサイトとして有名な「ぐるなび」でもGo言語が採用されています。

Go言語はシンプルで、誰が読んでも把握できるプログラムを作成できるのがポイントです。数人で並行してコーディングを行えるだけでなく、使用用途を問わず規模が大きなシステム開発でも対応できます。他のプログラミング言語と比較しても処理速度が速いため、コーディングの作業効率が落ちにくい点も大きなメリットです。

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歴史はまだ浅い

Go言語は、Googleでプログラミングについての環境改善を行うことを目的として、検索エンジンサービスなどの事業と並行して水面下で開発されていました。

昨今さまざまな技術の進歩によって、Webアプリやスマートフォンなどに搭載するサービスが高度化しています。その一方で内部コードが複雑になり、システム開発を行う際に修正作業などに時間がかかってしまうケースも発生していました。

それらの問題を解決するためにGoogleはGo言語を開発し、2012年に正式にリリースしました。コーディングしやすいだけでなく、処理速度が速い点で多くのエンジニアが活用しています。

Go言語はアプリなどのマイナーアップデートにも適しており、フレームワークなどにも活用されています。実績も徐々に増えているため、今後将来性が見込まれるプログラミング言語です。

さまざまな開発で活用できる

Go言語をプログラミング言語として搭載することで、数多くのWebサービスなどに活かすことができますマルチプラットフォームに対応しているので、OSの垣根を超えて活用することができます。設計や開発だけでなく、Webサーバを構築することも可能です。

また、Go言語を利用してスマートフォン向けにアプリ開発を行うことも可能で、ツールも多数リリースされています。インターネットを通じて利用できるサービスを作り出すこともできるので、これからクラウドアプリを開発したいエンジニアに向いています。

さらに、ドローン開発でもGo言語は利用されており、汎用性が高いということが分かります。ドローンの基本操作などをコントロールする際に活用することができます。ただし、組み込みには向いていません。

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Go言語でできること

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Go言語は汎用性の高い言語で、Webサービスを始めさまざまな製品・サービスの開発に使われています。ここでは、Go言語が主にどのような分野で使われているのかをご紹介します。

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WebサービスやWebサーバの構築

Go言語は、YouTubeやグルメサイトなど既にさまざまなWebサービスで使われています。マルチプラットフォームに対応していてOS環境を選ばずに動作することが、WebサービスやWebアプリケーションを作るうえで大きなメリットとなります。

処理速度が速いことも、多くのアクセスが想定されるWebサイトなどでGo言語が使われる理由の1つです。近年利用が増えているクラウド型サービスを開発することもできます。

Webサーバの構築も可能で、パッケージも用意されています。このことによって、別途Webサーバソフトを準備する必要がなくなります。一連の開発を一貫してGo言語で行うことができ、効率的に開発を進めることができます。

スマホ向けアプリの開発

Go言語には「Go mobile」や「Go Cloud」などのスマホ向けアプリケーションの開発に使えるツールも用意されています。ネットバンキングやキャッシュレス決済といった金融サービスシステムを搭載することもできます。

Go言語はWindows、MacOS、Linux、Android、iOSといった多様なOSに対応できるため、AndroidとiOS両方に対応できるだけでなく、Webアプリケーションとスマートフォン用のアプリケーションを分けてプログラミングする必要もありません。

【参考】:gomobile 【参考】:Go Cloud Development Kit

IoT開発

Go言語には「Gobot」というフレームワークがあります。ドローンやロボットなどの高度な組み込みシステムの開発に使われます。これにより、ドローンの制御システムなどを開発することができます。

Gobotを使えばネットワーク上の複数のデバイス間で相互通信ができるため、遠隔操作の機能やセンサーを用いた連動機能などを開発できます。

【参考】:Gobot

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Go言語エンジニアの年収

Go言語はさまざまな分野の開発に使われています。そのため、分野や企業、スキルの高さによって年収も大きく変わってくると予想されますが、1つの目安として「製品開発 / 研究開発」のエンジニアの年収を見てみましょう。

製品開発 / 研究開発のエンジニアの年収は「マイナビエージェント職業別年収ランキング/職種図鑑」での平均年収は477万円、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種の「SE・プログラマ(顧客向けシステムの開発・実装)」を参考にすると、平均年収593万円と分かりました。

国税庁2020年発表の民間給与実態統計調査における民間企業平均年収は433万円なので、製品開発 / 研究開発のエンジニアは一般平均年収よりも、やや高めであることが分かります。

携わる分野によって必要なスキルも変わってきますが、コミュニケーションスキルやプレゼンスキル、世の中のニーズを見極める分析力や発想力など、プログラミング以外のスキルも磨いていくことで評価が上がり、更なる年収アップにも繋げられるでしょう。

【参考】:マイナビエージェント職業別年収ランキング/職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月から2020年12月末の間でマイナビエージェントに登録いただいた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁

Go言語を使う際の注意点

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2012年にリリースされたGo言語は、多くのエンジニアが学習し、その知識をWebサービスなどの開発に活かしています。

しかし、人気が高くなってきている中、他のプログラミング言語に移行してしまうケースもあります。Go言語を利用する際は、他のプログラミング言語とどう違うのか把握することも重要です。

デフォルトの機能が少ない

コーディングが簡単なGo言語は、他のプログラミング言語より機能が少ないです。例えば、JavaやRubyなどに搭載されている「エラー処理を表す例外処理」が搭載されていません。

また、コーディングの際に拡張させる継承機能や乱雑な状態になるのを防ぐジェネリクスなどの処理も、Go言語では行うことができません。Go言語は安全かつシンプルなコーディングを行えるよう追求した結果として、それらの重要な機能が削ぎ落とされています。

アップデートによって今後追加される可能性もありますが、現状としては一部のプログラマーからするとそれらのデフォルト機能が少ないGO言語は多少の扱いにくさを感じられるかも知れません。

しかし、Go言語はC言語やJavaなどに似ており、同じような構文でコーディングが可能です。これらを使ったことがあれば、Go言語の習得も早いでしょう。

また、エンジニアに習得させたい言語として、企業も率先してGo言語を取り入れています。他のプログラミング言語より汎用性も高いので、新しい言語を取り入れたい場合はGo言語が理想的です。

インストール時にはOSにも注意

Go言語はオフィシャルサイトからダウンロードしてインストールを行いますが、利用しているOSに合わせて圧縮ファイルなどを選んでダウンロードしてください。

環境変数なども自動設定されるので、任意で変更する作業も発生することに注意しなければなりません。インストールは手順に従っていけば簡単に進めることができるので、安心です。

他にもHomebrewなどパッケージ管理システムを活用しながらGo言語のインストールを行う方法もありますが、それにはシステム自体を導入しなければなりません。

【参考】:Downloads - The Go Programming Language

勉強に使えるツールが少ない

インストール後は自由にGo言語でコーディングできますが、エディタを活用すると効率よく作業を進められます。

ただ、公式チュートリアルでGo言語について学ぶことはできるものの、数は多くありません。また、市販されているGo言語の参考書なども少ないので、ほぼ独学で習得することになってしまいます

将来性を期待できる言語なため、徐々に活用事例が増えてきています。現状の限られたツールを活用し、さまざまなスキルを身につけていくようにしましょう。これから成長が期待できる分野・言語の技術を身に付けることは、転職でも有利に働きます。

Go言語のスキルを仕事で活かしたい方は、それぞれのスキルレベルや経験などに合った企業選びをサポートしてくれる転職エージェントの利用をおすすめします。

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Go言語のニーズやメリット・デメリット

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徐々にGo言語を導入する企業が増えており、ビジネスでのニーズが高まっています。そんなGo言語でもメリットとデメリットはあり、特にデメリットに関しては改善策を講じながらコーディングを行う必要があります。

ビジネスでの需要が増えてきている

Go言語はビジネスなどでニーズが増えていますが、シンプルなコーディングで安全に運用できる点が受けています。アプリ開発やWebサービスを考案していく際にGo言語は活用しやすく、効率的な作業を行えます。

構文はシンプルでミスも判断しやすいため、エラーが発生しにくい点もビジネスなどで活かしやすいポイントです。コンパイルでもエラーを簡単に検知することができますが、Go言語は複雑な機能が削除されているので利用するシステムを精査して導入するようにしましょう。

Go言語にはメリットが多い

Go言語のメリットは初心者でもわかりやすいシンプルさですが、C言語やJavaを既に学んでいる人はより理解しやすいでしょう。シンプルなコーディングによって処理速度を速めることができるので、コンパイルも他のプログラミング言語より速いと感じる人が多いです。

また処理は複数同時に行うことができるので、活用しやすさがあります。コード実装も少なくて済むので、表現する際も難しく考える必要がなくミスなども防ぎやすいです。

Go言語はライブラリも豊富で、開発に関して効率アップにつなげることができます。便利なプログラムがひとまとめになっているライブラリが数多くリリースされており、追加も簡単です。

さらに、開発中は既存機能を効率的に活用することで、コーディングをより少なくまとめることができます。並行処理しながらチャネルなどの機能を使うと、ビッグデータでもCPUへ負担をかけずに処理できます。PHPの場合はCPUに負担をかけることもあるため、WebサービスではGo言語を代用するといいでしょう。

Go言語にはデメリットもある

コーディングが簡単なGo言語ですが、いくつかデメリットもあります。Go言語は新しいプログラミング言語なので、まだ世間でリリースされている情報量が少なめです。2009年に登場し歴史も浅いため、勉強するにも情報量があまりありません。

独学で進めていくこともできますが、Go言語は同じプログラムコードによって多くのデータ型を処理するGenericsが搭載されていません。メモリを管理しつつ、コーディングで中身の値の型を明らかにした状態でないとGo言語で管理ができません。

例外処理もないため、もしもこのような状態になってしまった場合には、このままGo言語でコーディングを続けるか再検討も必要です。下手に処理を入れてしまうと、想定外の動作を引き起こす原因となります。

また、Go言語は他のプログラミング言語では当たり前のように搭載されている「継承機能」がないため、オブジェクト指向の場合は想定外の処理が行われることがあります。Go言語を利用する範囲を把握しながら、コーディングを進めていきましょう。

簡単で安全性の高いGo言語を活用しよう

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プログラミングの勉強を始めたばかりの人でも、比較的容易に安全に組めるのがGo言語です。インストールなども簡単で、習得して仕事に活かしたいと考えている人も増えています。Webサービス・アプリ開発・サーバ構築の際はメリット・デメリットを正しく理解して活用しましょう。

Go言語は将来が期待できるプログラミング言語です。Go言語の成長に合わせて企業などでの導入も増えると予想されます。いち早くGo言語を習得し、その力を発揮したいと考える人も多いでしょう。

しかし、Go言語は未だに発展途上の状態にあるため、自分が望むような開発に携われるかどうかは不透明な部分もあると思います。今の環境で十分に力を発揮することができるのか、また、転職を考える際にはどのような企業選びをしたら良いのか、迷うこともあるでしょう。

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